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ふわっちがホストなのいいですよね…!
すっごい大好きです!!
けど、あんまり上手くない…。
申し訳ない……
夕方の繁華街。ネオンが滲むように光り始める時間帯は、不破湊にとって仕事の顔へ切り替わる合図だった。
けれど今日は、店に入る前にどうしても寄りたい場所があった。
ぺいんととの待ち合わせ場所だ。
不破湊が角を曲がると、ぺいんとはコンビニの袋をぶら下げて立っていた。
不破湊を見ると、ぱっと表情が明るくなる。
「ふわっち、お疲れ!今日も仕事前に来てくれたんだ」
「ぺいんとに会わないと、仕事のやる気出ないんだ~」
「え、またそんなこと言って……!冗談でしょ」
「冗談じゃないよ。俺は本気で言ってる」
不破湊はさらりと言う。けれどぺいんとは、いつもの軽口だと思って笑ってしまう。
不破湊はぺいんとの手からコンビニ袋をひょいと奪った。
「重いでしょ。持つよ」
「え、いいよ!これくらい──」
「俺に持たせて、ぺいんとのものなら、なんでも持つよ…!」
「……なんでもって、言い方が大げさだよ」
「まぁね。じゃあ行っこか!」
繁華街のカフェ。仕事前の不破湊と、ぺいんとはいつものように他愛ない話をしていた。
「ふわっち、今日も仕事前に来てくれたんだな。疲れてない?」
「ぺんちゃんに会うと疲れ取れるんだよ。俺の特効薬だから」
「またそういうこと言う……ほんと口がうまいなぁ」
不破湊は苦笑しながら、ぺいんとの反応を眺める。冗談だと思っているその笑顔が、少しだけ胸に刺さる。
(ほんと……気づかないんだよな)
そんな時だった。
「湊くん?」
背後から、明るい女性の声。湊が振り返ると、店の常連客、、自分を指名している女性が立っていた。
「あ、こんばんは。今日も出勤前?」
不破湊は一瞬だけ表情を整え、仕事の顔になった。柔らかく、相手を安心させる笑顔。
「うん。少しだけ友達と話してから行こうと思って」
「友達……?」
女性はぺいんとを見て、少しだけ目を細めた。
ぺいんとは気づかず、にこっと笑って会釈する。
「ふわっちの友達のぺいんとです。よろしくね」
「……そうなんだ。湊くん、友達といる時の顔、すごく優しいんだね…」
不破湊は返事をしようとしたが、女性は不破湊の腕に軽く触れた。
「今日、指名入れてるからね。楽しみにしてる!」
不破湊は仕事の顔のまま、丁寧に微笑む。
「ありがとう。後で会おうね」
そのやり取りを見ていたぺいんとは、胸の奥がちくりと痛んだ。
理由は分からない。
ただ、不破湊が自分以外の誰かに向けて笑っているのが、妙に落ち着かなかった。
(……なんだろ、これ)
不破湊は女性が去ったのを確認してから、ぺいんとの方へ向き直った。
「ごめん、仕事の人。気にしなくていいよ」
「うん……別に気にしてないけど」
ぺいんとはそう言いながら、視線を落とした。自分でも気づかないまま、声が少しだけ沈んでいた。
不破湊はその変化にすぐ気づく。
「ぺんちゃん、なんか機嫌悪い?」
「悪くないよ。ほんとに」
「……ふーん」
不破湊はぺいんとの横顔をじっと見つめる。
ぺいんとは気づかない。
自分が嫉妬していることにも、不破湊がそれを見抜いていることにも。
湊は少しだけ笑った。嬉しそうで、でもどこか切ない笑い方。
「ぺんちゃん、もしかして……」
「ん?」
「俺が他の人と話すの、嫌だった?」
「えっ!?いや、別にそんな──」
「そんなに慌てるってことは、ちょっとは嫌だったんでしょ」
「ち、違うって……!」
ぺいんとは真っ赤になって否定する。
不破湊はその反応を見て、胸の奥がじんわり温かくなる。
(……気づいてないだけで、ちゃんと俺を見てくれてるんだな)
不破湊はぺいんとの頭を軽く撫でた。
「ぺんちゃん。俺が誰と話してても、いちばん大事なのはぺんちゃんだから」
「な、なんでそんなこと言うの……」
「本気だから言ってる」
ぺいんとはまた視線をそらした。
胸の奥のざわつきが、まだ名前を持たないまま、静かに広がっていく。
湊はその様子を見て、そっと微笑んだ。
(気づくまで、ゆっくりでいいよ)
カフェを出て、不破湊とぺいんとは並んで歩いていた。
不破湊は仕事へ向かう時間が近づいているが、ぺいんとの歩幅に合わせてゆっくり歩く。
「さっきの人、ふわっちの仕事の人なんだよな?」
「うん。常連さん。俺を指名してくれてる」
「へぇ……なんか、すごいな」
ぺいんとは笑って言ったが、その声はどこか沈んでいた。自分でも理由が分からないまま、胸の奥がざわついている。
不破湊はその変化を見逃さない。
「ぺんちゃん、ほんとに気にしてない?」
「してないってば」
「……ふーん」
不破湊は意味ありげに笑ったが、それ以上は言わなかった。
「湊くん!」
さっきの女性客が、わざわざ追いかけてきたように声をかけてきた。
不破湊は一瞬だけ表情を引きつる。
「どうしたの?」
「さっきは急に話しかけちゃってごめんね。でも……湊くん、友達といる時の顔、ほんとに優しいんだね」
女性客はぺいんとをちらりと見て、笑顔のまま言葉を続けた。
「その子、湊くんの……何?」
ぺいんとは気づかず、普通に答えてしまう。
「友達ですよ。ふわっちとはよく会ってて──」
女性客の目が、ほんの一瞬だけ鋭くなる。
ぺいんとは気づかない。
湊だけが、その敵意をはっきりと感じ取った。
「友達、ねぇ……」
女性客は湊の腕に触れながら、わざとぺいんとに聞こえるように言う。
「湊くん、今日の指名、楽しみにしてるから。友達より、私の方が大事にしてくれるよね?」
ぺいんとはその言葉に胸がちくりと痛んだ。
理由は分からない。
ただ、湊が自分以外の誰かに向けて特別な笑顔を見せるのが嫌だった。
(……なんだろ、これ。変な感じだ)
湊は女性客の手をそっと外し、ぺいんとの前に立つように位置を変えた。
「仕事は仕事です。でも、俺がいちばん大事にしたいのは──」
不破湊はぺいんとを見た。女性客の表情がわずかに歪む。
「……友達のぺいんとですよ」
女性客は笑顔を保ったまま、ぺいんとを見下ろすように言う。
「ふぅん……友達、ね。湊くんって、誰にでも優しいから勘違いしちゃいそうだよね?」
ぺいんとは意味が分からず、困ったように笑う。
「え、まぁ……ふわっちは優しいけど──」
女性客はぺいんとをじっと見つめた。その目は、笑っているのに冷たい。
「あなた、湊くんに依存してない?湊くん、仕事で疲れてるのに……友達の相手までして大変そう」
ぺいんとは一瞬、胸がぎゅっと締めつけられた。
理由は分からない。
ただ、言われた言葉が妙に刺さった。
「え……別に、依存とかじゃ……」
「だって、さっきもずっと湊くんにくっついてたじゃない。湊くん、優しいから断れないだけだよ?」
ぺいんとは言葉を失う。
自分ではそんなつもりはなかったのに、否定しようとすると喉が詰まった。
不破湊は女性客の手を再び外し、低い声で言った。
「その言い方、ぺんちゃんにする必要ある?」
女性客は肩をすくめて笑った。
「ごめんね、湊くん。ただ……湊くんの特別が誰なのか気になっちゃって」
ぺいんとはその言葉に、胸の奥がざわついた。特別という言葉が、妙に引っかかった。
女性客は不破湊の腕に触れながら、ぺいんとに向けて言う。
「湊くんはね、特別な人にはもっと優しくするの。あなたは……どうなんだろうね?」
ぺいんとは答えられず、視線を落とした。
胸のざわつきが、理由も分からないまま広がっていく。
女性客は満足したように笑って去っていった。
女性客が見えなくなったあと、不破湊はぺいんとの横顔をじっと見つめた。
「ぺんちゃん、さっきから静かだね」
「いや……別に。なんでもないよ」
「なんでもなくないでしょ。顔に出てる」
「出てないって……」
「出てる。めちゃくちゃ出てる」
ぺいんとは言葉に詰まる。
胸の奥のざわつきが、まだ名前を持たないまま、苦しくなる。
不破湊は少しだけ笑った。
優しくて、どこか嬉しそうな笑い方。
「ぺんちゃん。もしかして……俺が他の人に優しくするの、嫌だった?」
「えっ……いや、その……別に……」
「別にって言う時のぺんちゃんは、だいたい別にじゃないんだよ」
「ち、違うって……!」
不破湊はぺいんとの頭をそっと撫でた。
「気づいてないだけで、ちゃんと俺を見てくれてるんだね」
ぺいんとは顔を赤くしながら、視線をそらした。
胸のざわつきはまだ名前を持たないまま、静かに広がっていく。
不破湊はその様子を見て、そっと微笑んだ。
(気づくまで、ゆっくりでいいよ)
女性客が去ったあとも、ぺいんとの胸のざわつきは消えなかった。
理由は分からない。
ただ、不破湊が他の誰かに触れられたり、笑いかけられたりするのが嫌だった。
(……なんで、こんな気持ちになるんだろ)
不破湊はぺいんとの顔を覗き込む。
「ぺんちゃん、ほんとに大丈夫?」
「うん……大丈夫だよ」
「嘘でしょ。目、全然笑ってない」
ぺいんとは返事ができなかった。
胸の奥がぎゅっと痛むような感覚が、言葉を塞いでしまう。
不破湊は優しく笑った。
「気にしなくていいよ。あの人の言ったことも、俺が誰と話すかも」
「……うん」
「俺がいちばん大事にしたいのは、ぺんちゃんだから」
その言葉が、ぺいんとの胸に深く刺さった。
嬉しいのに、苦しい
安心するのに、怖い
(……俺、ふわっちのこと……)
その答えに触れそうになった瞬間、ぺいんとは不破湊の顔をまともに見られなくなった。
翌日。不破湊はいつものようにメッセージを送った。
「ぺんちゃん、今日も会える?」
ぺいんとはスマホを握りしめたまま、返事を打てなかった。
(昨日のあれ……思い出すだけで、胸が変になる)
不破湊の言葉。不破湊の笑顔。不破湊が自分を守るようにしてくれたこと。
全部が、妙に意識に残って離れない。
返事をしないまま時間が過ぎていく。
数時間後、不破湊からもう一通。
「体調悪い?」
ぺいんとは慌てて返信した。
「いや、ちょっと忙しくて……今日は無理かも」
嘘だった。
忙しくなんてない。
ただ、不破湊に会うのが怖かった。
不破湊はすぐに返してきた。
「そっか。無理しないでね、、」
その優しさが、また胸を締めつけた。
不破湊は仕事前に、ぺいんとの家の近くまで来ていた。
いつもならぺいんとが外で待っている時間。
けれど今日は、ぺいんとの姿がない。
不破湊は電話をかけた。
「ぺんちゃん、今日も忙しい?」
電話の向こうで、ぺいんとは少し焦った声を出した。
「え、あ……うん。ちょっと……」
「昨日も今日も、なんか変じゃない?」
「変じゃないよ!」
声が少し大きくなった。自分でも驚くほど。
不破湊は静かに言った。
「……ぺんちゃん、俺から逃げてる?」
ぺいんとは息を呑んだ。
「そ、そんなこと……」
「じゃあ、会おうよ。少しだけでいいから」
「……今日は、やめとく」
不破湊は短く息を吐いた。その音が、ぺいんとの胸に刺さる。
「ぺんちゃん。俺、何かした?」
「してない……ふわっちは悪くない」
「じゃあ、なんで避けるの」
ぺいんとは答えられなかった。自分の気持ちを言葉にできない。
不破湊は少しだけ声を落とした。
「……俺のこと、嫌いになった?」
「違う!!」
即答だった。
自分でも驚くほど強い声。
不破湊はその反応に、ほんの少しだけ笑った。
「じゃあ、なんで?」
ぺいんとは喉が詰まる。
言えない。
言ったら、何かが変わってしまう気がして怖い。
「……ごめん。今日はほんとに無理」
不破湊はしばらく黙っていた。その沈黙が、ぺいんとの心をさらに揺らす。
「……分かった。無理はさせないよ、ぺんちゃん」
その優しさが、また胸を締めつけた。
電話を切ったあと、ぺいんとはベッドに倒れ込んだ。
(俺……ふわっちのこと……)
ようやく、はっきりと気づいてしまった。
不破湊と距離を置いた数日間。
ぺいんとはずっと胸が重かった。
避ければ避けるほど、不破湊の優しさが頭に浮かぶ。
電話越しの沈黙も、短く吐いた息も、全部が胸に刺さって離れない。
(……このままじゃ、ふわっちを傷つける)
それが一番怖かった。
自分の気持ちが分からなくて逃げていたけれど、逃げ続けたら、不破湊が自分から離れてしまう気がした。
それだけは嫌だった。
夜。ぺいんとはスマホを握りしめ、震える指でラインを開いた。
何度も打っては消して、ようやく送った。
「今日……会お?」
送信ボタンを押した瞬間、心臓が跳ねた。返事が来るまでの数秒が、やけに長く感じる。
すぐに通知が鳴った。
「行く。すぐ行くから待ってて、ぺんちゃん」
その言葉だけで、胸が熱くなる。
ぺいんとの家の前。
不破湊は息を少し乱しながら立っていた。走ってきたのが分かる。
「ぺんちゃん……」
名前を呼ぶ声が、いつもより少しだけ不安を含んでいた。
ぺいんとは視線を合わせられず、玄関の前で指をぎゅっと握る。
「ふわっち……あの……」
不破湊はぺいんとの顔を覗き込む。
「急に連絡減ったから……心配した」
「……ごめん」
「ぺんちゃんが謝ることじゃないよ。でも……理由、聞いてもいい?」
ぺいんとは喉が詰まる。
言葉にするのが怖い。
でも、言わなきゃもっと怖い。
深呼吸をして、ようやく顔を上げた。
「おれ、ふわっちのこと……」
不破湊の目が、静かに揺れる。
「俺……ふわっちのこと、ただの友達じゃなくて……」
言葉が震える。
胸が痛いほど苦しいのに、言わなきゃいけない気がした。
「ふわっちが他の人と話してるの、嫌だった。あの女の人に触られてるの見て……胸が変になって……」
不破湊は息を呑む。
ぺいんとは続けた。
「なんでこんな気持ちになるのか分かんなくて……怖くて……ふわっちに会うのが、もっと怖くなって……」
ぺいんとはぎゅっと拳を握りしめた。
「でも……避けたら、ふわっちが傷つくって思った。それが一番やだった。ふわっちが俺から離れるの、考えただけで……苦しくて……」
不破湊は一歩近づいた。
ぺいんとは逃げなかった。
「だから……言う。ちゃんと言う」
ぺいんとは震える声で、ゆっくり言葉を絞り出した。
「俺……ふわっちのこと、好きだよ」
夜風が止まったように感じた。
不破湊は目を見開き、ぺいんとを見つめたまま動けなかった。
ぺいんとは続ける。
「ふわっちが誰より大事で……。ふわっちが他の人に笑うの、嫌で……。ふわっちが俺に優しいの、嬉しくて……。ふわっちがいないと、なんか……ダメで……」
言葉が止まらなくなる。
胸の奥に溜め込んでいたものが、全部溢れ出した。
「だから……逃げたくない。ふわっちを傷つけたくない。俺……ふわっちが好きなんだよ」
涙が滲むほど必死な告白だった。
不破湊はゆっくり息を吸い、ぺいんとの肩にそっと触れた。
「……ぺんちゃん」
名前を呼ぶ声が震えていた。
「俺……ずっとその言葉、欲しかった」
ぺいんとは顔を上げた。
不破湊は、泣きそうなくらい優しい笑顔をしていた。
「ありがとう。ぺんちゃんが俺を選んでくれて……ほんとに嬉しい」
ぺいんとは胸が熱くなり、視線をそらした。
不破湊はそっとぺいんとの手を取った。
「これからは逃げなくていいよ。俺がちゃんと支えるから」
ぺいんとはその手を握り返した。
ぺいんとの告白は、不破湊の胸にまっすぐ落ちた。夜の静けさの中で、不破湊はしばらく言葉を失っていた。
ぺいんとは不安になって、そっと視線を上げる。
「ふわっち……?」
不破湊はゆっくり息を吸い、ぺいんとの肩に触れた。その手は震えているようで、でもしっかりと温かかった。
「……ぺんちゃん」
名前を呼ぶ声が、いつもより低くて、優しくて、どこか切実だった。
「俺……ずっとその言葉、欲しかった」
ぺいんとは胸が熱くなる。
不破湊は一歩近づき、ぺいんとの距離を詰めた。
「ぺんちゃんが俺を選んでくれたの、ほんとに嬉しい」
その言葉は、告白の返事よりも深く響いた。
ぺいんとは照れたように視線をそらす。
「……そんな、大げさだよ」
「大げさじゃない」
不破湊はぺいんとの手をそっと取った。
指先が触れた瞬間、ぺいんとは心臓が跳ねた。
「ぺんちゃん。俺たち、もう友達じゃないよ」
ぺいんとは驚いて顔を上げる。
「え……?」
不破湊は少し笑った。
でもその笑顔は、いつもの軽いものじゃない。独占欲が静かに滲む、本気の笑顔だった。
「友達の距離じゃ、足りない。ぺんちゃんのこと、もっと近くで感じたい」
ぺいんとは胸がぎゅっと締めつけられる。
嬉しいのに、恥ずかしくて、どうしていいか分からない。
「ふわっち……そんなこと言われたら……」
「言うよ。何回でも言う」
不破湊はぺいんとの手を握り直した。逃げられないように、でも優しく包み込むように。
「ぺんちゃんが俺を好きって言ってくれたんだから。もう遠慮しない」
ぺいんとは顔が熱くなる。
「……ふわっち、ちょっと近い……」
「わざとだよ」
不破湊はぺいんとの額にそっと自分の額を寄せた。触れるか触れないかの距離。
ぺいんとは息を呑む。
「ぺんちゃん。これからは、俺のことちゃんと見て。友達じゃなくて……好きな人として」
その言葉は、ぺいんとの胸に深く落ちた。
ぺいんとは震える声で返した。
「……うん。ふわっちのこと、ちゃんと見る」
不破湊は嬉しそうに目を細めた。
「じゃあ……もう逃げない?」
「逃げない……と思う……」
「思うじゃなくて、逃げない」
ぺいんとは照れながら笑った。
「……逃げないよ、ふわっち」
不破湊はその言葉を聞いて、ぺいんとの手をぎゅっと握った。
「よかった。でも、ぺんちゃんが逃げたら、俺……追いかけるから」
「追いかけるって……」
「当たり前でしょ。ぺんちゃんは、もう俺の友達じゃないんだから」
ぺいんとは顔が熱くなり、視線をそらした。
不破湊はそっとぺいんとの頭を撫でた。
「これから、ゆっくりでいいから……俺の隣にいて」
ぺいんとはその手に身を委ねた。
今回R18入れたいなって、途中まで思ってたんですけど、後半のところでぎりぎり踏みとどまりましたね。
危なかった、危なかった。
コメント
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第7話、読み終えました……! ぺいんとくんの嫉妬から始まって、あの女性客の刺さる言葉で逃げたくなる気持ち、すごく分かります。でも、その場から逃げるんじゃなくて、ちゃんと自分の気持ちと向き合って告白するところが本当に良かった。不破湊くんの「ずっとその言葉、欲しかった」って台詞、ずっと待ってたんだなって伝わってきて胸が熱くなりました。 R18のラインは……確かにこの心理描写の濃さなら、そのままでも十分読者の心掴めると思いますよ!続きも楽しみにしてますね。
#SnowMan
楪羽*yuzuriha*
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