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「すみません、やりすぎましたね…」
薫が腰が抜けてしまった蘭を支えながら言う。
「んっ、大丈夫…です…」
涙目で汗を流しながら答えるがその目は全く“大丈夫”と言う感じではなさそうだ。
「今日はもう講義も終わりですよね。私のうち来ます?今日は車で来てるのでその方が楽かと。」
淡々とした口調で薫はクイッと俯いていた蘭の顔をあげる。
「いいんですかっ?迷惑…じゃない?」
心配そうにする蘭に薫は
「大丈夫ですよ。ほら、もう歩けないんですよね?おいで。」
ヒョイっと蘭の体を抱き上げてお姫様抱っこの形になる。
その瞬間、ぶわぁぁっと蘭の顔が赤くなる。
「だっ、大丈夫ですっ!自分で歩けますっ!」
そう言いながらも体は完全に脱力していて薫に預けている。
「さっきまでヘロヘロだったのに、大丈夫なわけないです。私に全部委ねてください。大丈夫ですから。」
そう言って薫は蘭を抱えながら駐車場まで移動し、車に乗り込んだ。
蘭の目はとろんとしていてとても眠そうに見える。
「眠いですか?寝てていいですよ。すぐ着きますから。」
そう言って蘭の頭を撫でる手は優しく、まるで子供を宥めているようだ。
「んー、大丈夫…ねむくないです…」
眠気に抗うように答えるが蘭の目はウトウトと今にも眠ってしまいそう。
「無理しないで。今日は疲れたでしょう。可愛い蘭。ゆっくり寝て、明日も元気に起きてきてください。」
そう言って蘭にシートベルトをして車を走らせるのであった。
コメント
1件
うわ、甘やかし方がすごく丁寧で、薫の「全部委ねてください」って台詞にドキッとしました。お姫様抱っこ→車内の流れが自然で、蘭の眠気に抗う感じも可愛い。淡々とした口調なのに手の優しさが滲んでて、すごく好きな雰囲気です。次が気になります!