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子供可愛いよ?でも、なんで俺が防犯教室のお手本役しないといけないんだよ…しかも、別の課の方ばっかだからアウェイ感半端ないし…もう早く帰りたい…
吉田:じゃあ早速ですが犯人役の方いらっしゃいますか?
え、なんで誰も出てこないん?俺、まさか嫌われてる?
佐野:っ、は、はい!俺です。
…え、ほんとに?佐野さん、?だって、前佐野さんが勤めていたのはIT企業だったじゃん。まさか、こんなところで再会するなんて、嬉しい…いやいやあんな別れ方したんだった!もう、やだ…恥ずかしくて目も見れない…
俺は必死で流れの説明をしたが、佐野さんはまさかの再会に興奮してるらしい。ずっとなんか話しかけてくるけど、俺は恥ずかしすぎてそれどころじゃなかった
佐野:あ、服のこと考えてなかった…
あ、よかった。こんなこともあろうかと、私服だけど持ってきてたんだ。佐野さんが着るってなると…オーバーサイズ 持ってきて正解だったな
佐野さんが着てみると思った以上にぴったりで、ちょっと可愛かったし、俺の服を着てるって考えたら、なんか、萌えた
吉田:た、助けてぇ〜
始まる前は緊張したけど、本番始まってからは佐野さんが不審者役という状況が面白すぎて、笑わないようにするのに必死だったし、意外と一瞬だったな
俺はそんなことを思いながらリモコンのボタンを押す
ガチャン
ん?なんで佐野さん、動かないんだ?
吉田:あの、佐野さん…もういいですよ?
う、なんか、下から見る佐野さんもかっこいいかもしれん
佐野:ねぇ、なんでそんな素っ気ないの
素っ気なくしてるつもりはなかったから驚いた。確かに、あまり、今日は佐野さんのことを見れてなかったのかもしれない。離してと言っても離してくれないし…あぁ!!もう!!どうにでもなれ!!
吉田:俺も、嬉しかったです。久々に佐野さんに会えて、でも、その、あんなみっともない別れ方したのでなんか恥ずかしくて、それで…
言っちゃった…あぁ、引かれたかもしれない。キモイなって、思われたかな。てか、もうこの体制恥ずかし
佐野:可愛すぎ
その予想外の言葉に反射的に佐野さんの目を見た瞬間だった。俺の脳がフル回転で佐野さんの言葉を処理する前に、佐野さんはマスク越しに俺の唇に触れた
頭は真っ白なのに、顔はものすごく熱くて。この状況が信じられなくて
そんな俺のことを気にしないかのように、佐野さんは続けざまに
佐野:あと、もう1個伝えたいことがあるんだけど
俺の耳元に顔を近づけて、確かにそう言った。その、吐息に少し体が反応してしまう
はぁ…どう、しよう
防犯教室は終わったし、俺以外の別の課の人達とは違う車で来てたから、とっくに解散した。でも、
佐野:これが終わったら、用務室に来て。待ってるから
そんなこと言われたら、行くしかないじゃん…何を言われるんだろう。てか、あれは、キス、なのか?だとしたらなんで?俺を弄んでる…いやいや、佐野さんがそんなこと、するはずないよな。俺と同じでされた側だし
吉田:はぁ…用務室、ってどこだ…
先生:あれ?まだいらっしゃったんですか?
吉田:あ、はい!すみません、用務室ってどこにあるか分かりますか?
先生:用務室…?かなり離れたところにありますけど、?なにか用事あるんですか?
吉田:あ、あの用務員と知り合いで、久々に話したいと言われたもんで
先生:あぁ!佐野さんとね!確かにいいコンビネーションだったものね。そしたらあそこを右に曲がって……
佐野:あぁ…連絡先知りたくて
正直嬉しかった。俺も知りたかった。でも、これ以上佐野さんの優しさにつけ込むのは良くないと分かっていた。だから、適当な理由つけて、帰ろうと思った。もう、こんなに苦しい気持ちになるなら会いたくなかった。なのに、佐野さんはここぞとばかりに図星なことを言う。はぁ、ちゃんと伝えないと扉の前から退けてくれなそうだ
俺は意を決して過去のことから佐野さんに思ってたこと、全て話した。もう、自分自身でも何を言ってんのか分からなかった。なのに、佐野さんは相槌を打ちながら、俺の言葉を聞いてくれた
吉田:だから、もう、俺は佐野さんとは
これで、全部終わるんだ。これが正しい。でも、この言葉を言ってしまえば、もう、佐野さんには、会えな、
……ん?
吉田:さ、佐野さん?
顔を上げると佐野さんの顔が近くにあった。佐野さんの体温を直に感じる。佐野さんは、優しく、でも絶対逃さない勢いで俺に抱きついてきた。もう、もうやめてくれ。これ以上近付かないで。これ以上、好きにさせないで
佐野:吉田さん。俺、吉田さんが好きです。
……嘘だと思った。優しさが生み出した嘘。でも佐野さんは必死に訴えかけてくる。その様子に俺の冷たく凍った気持ちはどんどん溶けていく。俺も、言いたい。あの時は言えなかった本音も、あの時は目眩で見れなかった綺麗な目を、ちゃんと見て、俺も、佐野さんに伝えたい
吉田:俺も佐野さんのことが、好きです
…え、大丈夫、だよね?佐野さんも、同じ気持ちだよね、?佐野さん、フリーズして全然動かないし…え、まさかドッキリ?俺、また遊ばれてるだけ、?
佐野:すみません、嫌だったら言ってください
そういうやいなや佐野さんは俺の腕を掴んで壁に押さえつけた
吉田:え、佐野さん、?佐野さん!ちょっ、え、聞いてます?佐野さん!?
ダメだ、なんも反応してくれん。多分、多分だけど嫌って言ったら、本当にやめてくれると思う。でも、何故か、佐野さんを求めてしまってる自分がいた
そこからは俺の理性と本能との戦いだった。もう、なんで俺が怪我した場所全部覚えてんの?1箇所1箇所丁寧に口付けをされ、俺の脳内は我慢しろと警告しているが体が勝手に反応してしまう
でも、まだ、耐えれる。俺だってもう大人だし、こんくらい、全然、?って、
吉田:!!
は、舌は、まじで良くない!!ぁ、、
佐野さんは俺の口内をいやらしくなぞり始めた。最初は俺の腕を掴んでいたのに、俺が逃げないと分かったからか頭を押さえている。そのせいで俺は刺激から逃れられない。しかも俺の耳を佐野さんの大きな手で塞いでるから、脳内に卑猥な音が響き渡る。俺は、とにかく佐野さんのペースにについていくのに必死で、もう、何も考えられなかった
吉田:っ、ぁ”、耳、はだめッ、
佐野:…大丈夫、可愛いよ
いやいやいや!!何が大丈夫なんですか!?別に可愛くもねぇし!!佐野さんは俺が苦しくなる直前で口を離してくれる。なのに、俺の呼吸が整うまで耳を触ったり甘噛みしたり。その刺激が俺には強すぎたんだと思う。足が震え始め、立っているのも限界になってきた。なのに、佐野さんは止まらない。申し訳ないけど、俺は、もう耐えれん…俺は俺の体が言うことを聞かなくなる前に佐野さんの胸板を叩いた
佐野:え、本当にごめんなさい…もう、無理やりやらないから、ちゃんと合意経てやるから、
はぁ、俺だって本音を言うと帰りたくはない。でも流石にもう行かないと。とりあえず連絡先だけでも交換しよう
吉田:あ、これですね
佐野:吉田仁人…
佐野さんはずっと俺の名前を連呼している。確かに苗字しか言ったことなかったかも。なんか、こんなに嬉しそうな佐野さんの様子に俺も少し、嬉しかった
佐野:ねぇねぇ次いつ会えるの!?
吉田:後で連絡します!それじゃあ!また!
バタンッ
もう!なんであんな恥ずかしいことを佐野さんは大声で言えるんだよ。いつ会えるの?なんて甘ったるい…でも、俺もずっとドキドキしてて、次いつ会えるのか待ち遠しくて…
そういえば、初めて呼んでくれたのは、あの時、俺の恋が始まったあの事情聴取の時だった
吉田:ふふっ、ようやく、名前呼んでもらえた
END
エピローグ(名前の破壊力編)
佐野:降ろすよ?
吉田:っ、うん
佐野:…まだ感じてんの、?
吉田:だって、あんなにやられたら、しかも、ベッドでって決めてたのにっ…!
佐野:ごめん、あんなに可愛く誘われたから、もう我慢できなくて…
吉田:……
佐野:ま、まぁ、こうやってベッドに来れたことですし!仁人は軽いからお姫様抱っこなんてヘッチャラよ!
吉田:佐野さんのばか
佐野:……
吉田:ごめん、言いすぎた
佐野:いや、馬鹿なのはいいんだけどさ、そろそろ名前で呼んでほしい、
吉田:は、はぁ?!
佐野:敬語が取れてきたことは、もう素晴らしよ?でも、さ?仁人が俺の名前を呼んだのはあの時だけ…もう、俺泣いちゃう!
吉田:……は
佐野:は、?
吉田:は、勇斗、好き、だよ、、
佐野:……脳の処理が追いつかないわ
吉田:これで満足したろ!!早くご飯食べ
佐野:ごめん、!
吉田:え、は?さっき、玄関でやったばっか、って聞いてる??ッ、、ぁ、
最後まで読んで頂きありがとうございました!
それでは!
コメント
1件
うわあ、やっとお互いの気持ちが通じ合えたんですね…!防犯教室の再会から始まって、お互いに「好き」って言い合えるまでの流れが本当に自然で、読んでてこっちまでドキドキしました。特に吉田さんの「俺も佐野さんのことが好きです」からの佐野さんのフリーズ、そしてその後の展開…二人とも可愛すぎて悶えます。エピローグの名前呼びのやり取りも微笑ましくて、最後まで幸せな気持ちで読めました。素敵な作品をありがとうございます!
あり
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