やぁ
では、いってらっしゃい!!
タッタッタッ………
…
路地裏にて走る足を止めて、ゆっくり奥に歩いていく。
真っ暗な路地の角に、ゆっくり足を下ろしてから、羽とリングを隠すのを辞める。
日帝「……ふぅ………」
雲がかった空を数秒見つめ、深呼吸を1度。
日帝「この空を見るのも最後かぁ…」
まぁ、どうせ最後だし、いっか。、笑
このためだけに、わざわざ羽を手入れした。
少しでも美しく”死にたい”からね。
カチャッ、
拳銃を眉間に当てて、ゆっくりと指を押し出していく。
日帝「……ははッ、、!!」
バンッ!!
バシッ!!!!
日帝「は…ッ…」
、
発砲した銃が掠れ、眉間から頬に移った。
、
ソ連「……はぁッ、、、はぁッ、、!」
かなり息切れている様子で現れた彼。
いきなりの出来事に頭が真っ白になる。
ソ連「…………、何してる…ッ!!」
日帝「…ッ!!」
何事にも無関心な顔だったのに、そのときだけ眉間に皺を寄せ、声を荒らげた。
カラッ…
拳銃が床に落ち、静かな沈黙の中に響いた。
日帝「……何って?」
俯いて、押し殺すような声で、肩を震わして、きっとソ連にはみっともない姿に見えたと思う。、
ソ連「何って何だよ、”!!」
前の悪魔の仕業か?そうだろ?!
俺は日帝に目を合わせる。
日帝「………」
ソ連「、、おい、。日帝!」
遠慮なく言えよ、俺が……
日帝「………
自分でやった。悪魔は関わってない。」
震える声を必死に押え、平常な声で、無理やり目を逸らした。
ビクッ
ソ連「は……お前、、…」
瞬間、彼女はさっきまでの声とは裏腹に声を荒らげ俺に顔を向ける。
日帝「うるさいなぁ、!!」
せっかく…せっかく…ッッ、邪魔しないでよ”!!
ソ連「…ッ、ビクッ」
日帝、、?
なぁ、…少し話さねぇか、?
どう声をかけるべきなのか、なにをするべきなのか、俺には分からなかった。
だが、それは俺にとって精一杯の心配だった。
ソ連「少し話さねぇか?笑」
…
彼の声を聞いて、高ぶった気持ちが少し落ち着いて、我に返った。
同時に、ソ連にかけた言葉の罪悪感とソ連の気持ちが押し寄せ気づけば涙が零れていた。
日帝「…ぁッ、。、ッ」泣(ポロポロ)
ッッ、、ッ、ひっくッ、、泣
ソ連「……教えてくれないか?」
それとも俺じゃぁ頼りないか、?笑
悲しそうに笑みをこぼすソ連の初めて見る表情につい心が揺れてしまった。
日帝「ソ連……ッ、もぅほっといていいんだよ…?。」
私はね、?
ソ連を”殺したんだよ”、、?ッ、泣
…
ソ連「………は、?」
日帝の予想外の言葉に言葉を失う。
どういうことだ?
俺は前世で殺されたんじゃねぇ、…
日帝「…ッううんッ…」泣
“冤罪”でしょ、?
ソ連「…ッ、」ピクッ
日帝「…ッはは…ッ、、笑」
私はね…ッ、天使になる前…!!
“誘拐されて、ッ、虐待の末で死んだんだよッ!!“泣
ソ連「…おま、、ッ、それ、、ッ」
それはまさしく、俺が掛けられた冤罪の罪状であった。
つまり、日帝は、あの……ッッ
頭で状況を把握する前に、日帝が続ける
ソ連「…だからなんだよ、、俺はそんなんでお前に死んでくれなんてな…!!」
日帝「言ったでしょ?、私が殺したって、さ。笑」
やっとの事で交番まで逃げ込んで、ッ、
その後、大怪我だったもんだから救急搬送されたんだぁ…ッ、泣
結局途中で死んじゃったんだけどねッ…?
最後に、困惑しててッッ、言っちゃったの、私、、、ッ泣
“大きくて怖かったって”
“鋭くて痛い目が、、苦しかったって、”
ソ連「………」
これ以上ないほど哀しい声で、泣きながら震える彼女に、俺は触れることさえできない。
日帝「なんで…ッ、、私は…!!」
ソ連に死んで欲しくて言ったんじゃない、、のに…ッ、笑
ソ連「………そんなこと言うなよ…、
そんな、苦しそーな顔で言うなよ…ッ、」
ソ連「、、でもな。
日帝。俺はそんなこと今知ったが、微塵も恨んでなんかない、。」
日帝だって、仕方なかったんだろ?
だから死ぬなんて選択とるな、な?
日帝「………」
ソ連「…ほら、立とうぜ。寒いぞ?」
日帝「……
ごめん。それはできないや。」
“ほら、私は変な奴だからさ。
ソ連、私なんかより別の子を護ってあげてよ。”
ガチャッ、!!
床に転がっていた拳銃を再度手に取り、俺が止める隙もなく発砲する。
ソ連「…!!おい!!なにして…!!」
ーーーー油断していた。
バンッ!!
一瞬で痛みとも快感とも言える感覚が胸に突き刺さる。
どうやら、今度こそは成功したらしい。
その場で力が抜け、壁にもたれ掛かる。
床に血が滲み出ていたのを見て、全てどうでも良くなった。
ソ連「日帝!!、…ッ、何してんだよッ、!」
おい、!!
ぼやっとしか見えなかったけれど、凄い形相で駆け寄ってくるソ連が見えた。
日帝「……ぁ、、、ッ、」
ソ連「喋んな、、ッ止血…!!」
日帝「や、めて、、ッ、、」
ソ連「”制約”だろ?んなもんどうでもいい!!、」
日帝「……それ…んも、”消える”、よ…?」
やめて、、おねが…ッぃ…!
ソ連「…!!…、、、」
…お前は”自分勝手”なんだよ…ッ、
勝手に仲良くしたかと思えば…、死のうとしやがって…、ッ、!
気づけば俺の瞳はぼやけていた。
彼女の血液を流すように、頬には生温い液体が伝っている感覚がした。
なぁ、日帝、…
お前、どうせ死ぬからって俺に着いてきたんじゃねぇか?
やめろよ…そんな理由、、ッ、
“俺を1人にする気…満々じゃねぇか…ッ、”笑
日帝「……、」笑
ごめ、ね、…ありが、ッ、と、?ニコッ
…
ヒラッ
彼女は静かに笑を零し、その綺麗な瞳を閉じた。
ソ連「日帝…ッ、、また、俺に声、掛けてくれよ、ッ、」
冗談言ってくれよ、ッ、
謝って、感謝して、怒って、笑ってくれよ、
ガバッ
ソ連「行かないでくれよ…ッ、、ッ泣」
ボロ…ボロ……
俺は日帝に初めて触れた。
徐々に奪われていく体温を、温もりを感じることが出来る時間など一瞬だった。
制約を破り、段々互いの身体にヒビが入っていく。
ソ連「俺はちっとも痛くねぇ…ッ、、ッ」
日帝…、、俺はお前が好きだ。、好きなんだよ…ッ、泣
日帝「……」
ソ連の涙が日帝の額に落ちたとき
ふたりがいた場所には朝日のみが路地に輝いていた。
はい、おつかれ
これにてソ日帝完結でーす!
いやぁ、めっちゃむずかったよ…😢
ここまで見てくれてありがとうね!!
そして、この作品、琥珀という方の作品を参考にさせてもらいました。
私の尊敬しているカンヒュ民の1人なので是非そちらの作品も読んでみてください!
次回は中日か英日…の予定!!
感想待ってます!!では!さようなら!!
コメント
14件
泣いたぁぁぁぁ!!ガチ泣きした!!もう貴方は泣かせる天才ですか!作品も天才ですし神ですし何ですか!!もう!!神!!!!
あの、続きみたいです、その後どうなったかが知りたくて夜も眠れません(無理だったら無理でいいです💦)
泣ける(´;ω;`)