「まさかのサプライズ」
「……ねぇ。どうしてここに? 家とは逆方向なのに」
場の空気を変えようと、私はなるべく普段通りの声を出した。
佐伯(さえき)は少し考えてから言う。
「どうして……か。 海が好きだから。 あとはあんたの独り言を思い出して」
「え?」
「さっき、ベンチでとなりのカップルを見て言っただろ。 あのふたりが夜景見に行く話をしてた時、「いいな」って」
「あ、あれは……!」
言われてかっと顔が熱くなった。
さっき写真を撮ってくれた、仲のよさそうなカップルの話を思い出す。
たしかにふたりを羨ましいと思ったし、内心「いいな」と思った、まさか声に出していたなんて……!
「あ、あれは違うの! そのっ……」
「声のでかい独り言だよな」
「ち、違うのっ! 本当に違うから!!」
もう、最悪……!!
佐伯と夜景が見たいと勘違いされていたらどうしよう。
慌てふため*****************************
*********************
*********************
************
*****************************
*****
****************
*****************
続きはVIPプランで読みましょう
10,000以上のストーリーが読み放題
VIP限定ストーリーが読める
広告表示なし
いつでもキャンセル可能。