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「はぁ、ッ…はぁ、ッッ…」
「とりあ、えず、ッ…は、ッ…ここ、まで、
来れば、…ッ…だいじょ、ぶ、
だろッッッ……ッ…」
「だな、ッ…」
東都でも、目立ちにくい区に
2人は駆けてきた。
ニュースを見れば今は俺らの
ことで持ち切りだろう。
「…名前、は…?」
「は?」
「…実名、だっ」
走った反動で、まだ呼吸が荒い。
「…まだ、名探偵にゃッ…
名前をあかせ、ねーなッ…!」
「…ッ…オメー、オレと、おんなじくらいだろッ…歳…」
「…さーなッ…!」
空を見上げる。
東都中のビルが空を照らすが、
煌めく星は変わらず果てしなく広く、
大きく、小さく、美しく儚く見えた。
怪盗キッド、工藤新一
夜逃げ。
そんな最悪なレッテルを貼られても
2人は愛し合えた。
あの日までは