テラーノベル
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ーーー週末
完全に風邪を治し復活した俺は、水族館にきていた
ナオヤ「セイちゃんっ!みてっ!ウミガメだよーっ♡」
キラキラと光る水族館の水槽
自由に泳ぎ回る魚
無邪気に走るナオ
セイト「ナオちゃん、走らんといてやー?笑」
そう言いながら、止まる気配のない
ナオを追いかけた
ナオヤ「セイちゃんっ!写真とってーっ♡」
セイト「おん、ええでー」
スマホを向ける
水槽の青い光に照らされたナオ。
嬉しそうに笑う顔。
揺れるネックレス。
その瞬間。
セイト「…。」
思わず見惚れてしまった。
ホンマに俺…幸せ者やなあ…
この時間がずっと続けばええのに。
そう独り言を呟いた。
ーーー
あの日、目にしてしまった
ナオ宛てのエイキからのメッセージ
💬エイキ「俺とのデートは、いつにする?」
内心かなり焦っていた。
映画館のあと、2人はカフェに行っていて
その場でなにか進展があったのか
そう思い、気づけばナオを問い詰めてしまっていた。
ーーーナオヤside
セイト「エイキと…デート、するんか?」
今にも泣きそうな顔で
弱弱しく呟いたセイト
….。
かわいいと思った。
ナオヤ「…行かへんよ。」
そう答えるとセイトが
“バッ“ と顔をあげ
セイト「え…?」
と、情けない顔でこちらを見つめる。
…ナオがエイキとデートするの嫌なん…?
そう聞きたいのをグッとこらえ
ナオヤ「エイキくんとデートなんて行かへんよ?その代わりセイちゃん、今日ナオいーっぱい看病したんやから元気になったらデートっ!連れてっ てやー?♡」
ホッとした表情でセイトが
セイト「…ええで。ナオちゃんが行きたがってた水族館、、連れてったるよ 。」
そういいながら静かに笑う。
“ドキっ”
また心臓がぎゅっと苦しくなる
ナオヤ「ほんまにっ!?ぜーーーーーったいやでっ!約束ねっ♡」
冷静なふりをしてそう言い残し
部屋を後にした。
ーーーセイトside
ナオヤ「ナオ、ちょっとトイレ行ってくるなー?」
水族館デートを楽しんでいた最中
ナオがそう言い残し、トイレへと歩いて行った。
セイト「おん。気を付けて行きやー?」
そう言いながら大きな水槽前のベンチに腰掛ける。
ーーー20分後
セイト「…。」
さすがに遅すぎへんか…?
不安に駆られ、ナオがいるトイレへと向かう。
ナオヤ「..っだからっ、行かへんっ..」
トイレに近づくとナオの声が聞こえる
???「ちょっとぐらいいいでしょ。お昼ぐらい付き合ってよー笑」
そう言ってナオの腕を掴む見知らぬ男
ナオヤ「ちょっ..触らんといてやっ」
そう言いながら涙目で手を振りほどこうとするナオ
セイト「..おい。離せや」
咄嗟に近づき、その男の腕を掴んだ
ナオヤ「あ..セイちゃ…」
俺を見つけて安心したのか
ぽろぽろとナオの目から涙がこぼれる。
震える指が無意識に俺の袖を掴み
ナオは俺の後ろに隠れるように立った
???「…ちっ」
その姿を見てか、男は舌打ちをして
その場を去っていった。
セイト「ナオ、大丈夫か?何もされてへんか?」
小さく震えるナオにやさしく尋ねる。
ナオヤ「…平気。ナオ慣れてるから。」
そういって無理に笑って見せる。
ナオは中性的な顔立ちのせいか
男女問わずナンパされる事も少なくない
セイト「..ちょっと休憩しよかー」
明るく振舞おうとするナオを気遣って
俺は水族館のカフェへとナオを連れていった
ーーー
セイト「ナオ、何飲むん?」
そう言ってメニューをナオに見せる
ナオヤ「…あっ。これ..」
落ち込んでいたナオヤがパッと明るい
表情になり、ドリンクを指さす
セイト「いちごミルク…、ナオ、ほんま甘いの好きやなー笑」
ナオヤ「せやでーっ♡甘いの大好きやねんっ!」
そう言いながら笑うナオをみて
少しホットした
セイト「ナオの好きなチーズケーキもあるで?食べきれへん分は俺が食べたるから頼みやー」
そう言ってナオの大好きなケーキを指さす
ナオヤ「わぁ..ええのん..?」
遠慮がちに聞いてくるナオ
セイト「ええよ、今日..デートなんやろ?」
″今日くらい甘えんとなー笑″ そう
ナオに笑いかけると
ナオヤ「もーっ。いっつも甘やかしてよーっ!笑」
そう言ってナオはニコニコと笑っていた。
ーーーナオヤside
ナオヤ「ふぅ…」
早々にトイレを済ませ、待っている
セイちゃんの元へ戻ろうとしたとき
???「ねえ、めっちゃかわいい、、」
トイレを出ようとしていると
見知らぬ男に腕をつかまれた。
ナオヤ「..びっくりした….もう、お兄さんやめてくださいよー笑」
そう言って掴まれた腕を振りほどこうとする
???「ねえ、君一人?俺らと一緒に周らない?」
そういって少し離れた喫煙所で、たばこを吸っている
連れらしき人たちを指さして笑う
ナオヤ「…っだからっ、行かへんっ…」
必死に腕を振るが、びくともしない
???「ちょっとぐらいいいでしょ。お昼ぐらい付き合ってよー笑」
そう言ってナオの手を強く引く男
ナオヤ「ちょっ…触らんといてやっ」
そう抵抗するも力にかなわず
じわっと目頭が熱くなる
こんな時に思い浮かんだのは、
やっぱりセイちゃんやった。
怖くなって涙目で俯く
セイト「…おい。離せや」
頭上からセイトの声が聞こえた。
ナオヤ「あ…セイちゃ…」
咄嗟に顔を上げると、男の腕を掴んだまま
真っすぐに睨むセイトがいた。
震える指が無意識にセイトの袖に伸びる
怖くなり、セイトの後ろに隠れるように立った
???「…ちっ」
舌打ちが聞こえ、遠ざかっていく足音が聞こえる
セイト「ナオ、大丈夫か?なにもされてへんか?」
心配そうな顔で、背中をさすってくれる。
ナオヤ「…平気。ナオ慣れてるから。」
そう強がってはみたものの、セイちゃんの瞳は
何もかもお見通しみたいで。
セイト「…ちょっと休憩しよかー」
そう言って、ナオの震える手を
優しく引っ張ってくれた。
コメント
2件
まーじでこのお話大好きです💕 セイナオオタクなのでもう一生呼んでます✨
**第16話、お疲れさま!** 水族館デート導入の甘やかし&関西弁のほっこり感がたまらんかった〜。けどトイレ前ナンパで空気一変。「離せや」でナオの後ろに立つセイト、めっちゃ熱かった🔥 ナオが「慣れてるから」って強がるところ、せつない。それでも気遣ってカフェに連れて行く優しさ、じんわり沁みる。エイキの影もまだくすぶってるし、デートの行方が気になるわ。続き楽しみにしてる!