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4話 三日月で最後
アナウンス
【 璃音様、将真様、綾之様、もう時期期限時間外です 】
璃音「えッ…も、もう?!」
将真「あぁ…そろそろ出るか」
将真「綾之、平気か?」
綾之「うん、平気」
璃音「にしても寒いな…なんでここそんな寒いの、?というか今夏だよね?」
将真「あぁ…しかも今は憶測だが昼のはず…何故こんなにも暗いんだ?」
綾之「…多分、特殊ガードだと思います」
綾之「分かりませんが…」
璃音「変な気分…」
将真「…他の奴らはどこに行ったんだろうな」
璃音「園内結構広いしバラけてるのかもね、それか私達と一緒で密集してるか」
綾之「可能性は十分にあります」
将真「とりあえずこの場を離れよう」
将真「見つかるかもしれない…それに今日は三日目だ。」
綾之「三日目って…何か関係あるんですか?」
将真「大体ゲームとかのキャラは最終日に強くなったりするだろ?」
璃音「適当だね…というかゲームとかするんだ」
将真「俺だってそれくらいする」
綾之「一応これもゲームですもんね、慎重にいかないと…」
璃音「そうだね、早く行こッ…」
ピエロ『見つけタッ…』
璃音「ッ…?!」
綾之「璃音さんッ…!!」
ブンッ……ガシャンッ…!!
ピエロ『ぅ゛ッ…グァ…、?』
将真「早く逃げるぞ!」
璃音「うん!」
ピエロ『…』
綾之「はぁッ…はぁ……」
綾之「璃音さん…平気ですか、?」
璃音「うんッ…将真、ありがとう」
将真「礼はいい…」
綾之「それにしてもあの鬼…随分視力がいいみたいですね…」
将真「?なぜだ?」
綾之「私達が居た場所は物陰に隠れてたところ、鬼がいたのはちょうど私達の位置が確認出来るか危うい場所」
綾之「それに数メートルは離れて居たのに気づいた…」
綾之「服が少し映ったとてバレるわけが無い…」
綾之「相当ですよ、…多分」
将真「あいつ中身は人間だぞ…」
璃音「というか…綾之ちゃんの考察力凄いね…」
綾之「こういうの少し得意なので…」
璃音「私は苦手だなぁw」
ピーンポーンパーンポーン…
将真「ん…?なんだ?」
璃音「またミッション?」
綾之「ゴクッ…」
アナウンス
【 園内の皆様へご報告です 】
【 残り時間1時間を切りました 】
【 鬼の攻撃力をアップします 】
綾之「嘘…」
璃音「これ以上アップしたらヤバいって…元がやばいのに…」
将真「全力疾走で逃げるしかないみたいだな…」
ピエロ視点
攻撃力アップだって
皆死んじゃうね
僕も死んじゃうよ
お医者さんが言ってたの
無理すると死んじゃうって
でも痛いの嫌だから
頑張らないと
ピエロ『見つけタ…』
グシャッ…
MOB「〇〇ッ…!」
MOB「俺らも…ッ」
グチャッ……
ピエロ『…』
僕だって皆と遊びたい
だけど皆僕から離れてく
そんなの分かってる
だって理由があるから
ピエロは…
遊園地は…
皆を笑顔にする所じゃないの…?
将真視点
将真「また殺られたか…」
綾之「最初…何人くらいでしたっけ」
将真「500人程度じゃないか?」
将真「金に釣られるやつはこんなにもいるんだな…まぁ俺もだが…」
璃音「皆人の事言えないねw」
璃音「でさ、…私に考えがあるんだけど…」
将真「…アトラクションに乗る?」
璃音「そうそう!禁止はされてないでしょ?」
綾之「確かに…アトラクションに乗っちゃダメなんて聞いてません…」
将真「だとしても何に乗るんだ?ジェットコースター、コーヒーカップ等はガラ空きだぞ」
璃音「最高の場所があるじゃない!」
2人『最高の場所?』
璃音「そう!」
璃音「観覧車!」
綾之「!高いし…窓もついてる…!」
将真「そうか…確かにあれなら安心だな」
将真「そうと決まれば早く行くぞ!」
綾之「善は急げですね」
璃音「でも先にブレーカー…」
2人『あっ』
綾之視点
不用心に歩き回ってたらいつかバレる…
けど…これで行動範囲と生存確率が上がるならwin-win…
最悪…私が囮になる
将真「遊園地なんて場所人生で2、3回しか行ったことないな…」
将真「ブレーカー…普通どこにあるんだ?」
璃音「多分…スタッフルームとかじゃない?」
綾之「確かに…唯一のまともな建造物ですし可能性は大です」
綾之「でも真逆の方向…」
璃音「確かに…」
将真「…俺が走って行ってくる」
璃音「え…っ?!や、やめときなって!私が行くから!」
将真「危険な事を女にやらせる男が居てたまるか…!」
綾之「…生きて帰ってきてください」
将真「もちろんだ」
璃音「私と綾之ちゃんはここら辺で待機してる、鬼が来たら場所移動するかもだけど痕跡は残すから」
将真「あぁ、行ってくる!」
将真視点
さっきの悲鳴が聞こえた方向は多分俺が向かってる方…
危険性は十分に高いが女に任せるのは気に食わない…俺のプライドが許さない
スタッフルームとなると鍵が必要になりそうだが…大丈夫か?
…いざとなったら物理的に壊すしかないな
将真「うわッ…?!」
ドサッ…
将真「ぃ゛ッ……全速力で走ってると周囲に何があるか感知出来ん…」
将真「幸い半ズボンじゃなくて良かった…」
将真「早く行かなッ…」
ドンッ…
将真「ッ…?!」
ピエロ『次八外さナイ。』
将真「最悪なタイミングだな…」
ダッ……
ピエロ『!』
ひたすら逃げるしか選択はない…
動くのは少し危険だったが…それどころじゃないよな
仲間が待っている状態での傷と仲間が待っていても帰れることない死と考えたら…
この傷なんぞかすり傷にも及ばない!
それにあいつ…足が遅い?というか…
体力がない?
攻撃力は非常に高いのに体力が少ないとなるとかなりこちら側が有利だな…
まぁ…あれだけ派手な動きをしていれば人間だし疲れはするか
…見るからにあの斧軽い部品ばっかだったけどな…
古びてるし、なんなら焦げ目あるし
切れ味はいいとしても…
将真「!見えてきたぞ…」
将真「追っては…来てないな」
ガチャッ…
将真「空いてる…」
将真「…ブレーカー…!」
将真「蜘蛛の巣が邪魔だな…何年放置されてないだよ…埃臭いッ…」
将真「!あった…!」
将真「えっと…建物のブレーカーは…!」
将真「これだ!」
カチッ…!!!
将真「あとは逃げるだけだ…」
ピエロ視点
ピエロ『はぁッ…はぁ……』
ズリィッ…
ピエロ『逃げ…られ、た』
ピエロ『ケホッ…ケホッ……』
ビチャッ…
ピエロ『…』
吐血………
タッ タッ タッ タッ
ピエロ『!』
将真「はぁッ…はぁ…!!」
ピエロ『行かなきゃ…』
ヨロッ…ガタッ……
ピエロ『っ、…』
将真「?!あいつ…ッ…しつこいな!」
ピエロ『…』
なんで…明かりが?
管理人がつけたのかな…
将真「早く行かないと……ッ」
璃音「!将真…っ!!」
綾之「将真さ…後ろ…ッ?!」
将真「急いで観覧車に乗り込むぞ!!」
将真「残り時間はそれで過ごす!」
璃音「了解!」
綾之「はい!!」
ピエロ『待て…待てぇ゛ッ…!!』
あいつら…アトラクションに乗るつもりだ
捕まえないと…捕まえないと!
ピエロ『はぁッ…はぁ゛……ッ』
息が…苦しい
視界がぼやける…
体が……重い…
ダメ…あいつらを捕まえないと…ッ!!
将真「もう少しだ!」
綾之「ドアが空いてる…今がチャンス!」
璃音「あとちょっと……ッ!!」
ガタッ…ガタッ……
璃音「璃音さん!早く!」
将真「来い!」
璃音「うん…ッ!!」
ピエロ『絶対に逃がさなッ…』
ドクンッ……!!
ピエロ『ッぁ゛が…、?カヒュッ………』
ドサッ……
間に合わ…ない……
璃音視点
璃音「間に合った……」
綾之「これで安全ですね…」
将真「正確には安全か知らないけどな、流石にあいつも…ってあいつ倒れてないか?」
璃音「え?…ほんとだ…なんで……」
綾之「血吐いてます…大丈夫でしょうか…」
将真「…俺らを殺しにかかってきた奴だ、あいつの事情なんざ関係ない」
将真「今は安全性が1番だ」
アナウンス
【 アトラクションの使用許可は下ろしてませんが 】
璃音「え?最初に言ってたっけ?」
璃音「アトラクション使っちゃ行けませんって」
将真「証言してないのに今更ダメとかないよな?」
綾之「どうなんですか?」
アナウンス
【 ……今回だけですよ 】
璃音「やったー!!」
綾之「ありがとうございます」
将真「…とりあえず……」
将真「鬼、倒れてるぞ?」
将真「いいのか?」
アナウンス
【 あぁ…アレは……】
【 ただの不良品ですから 】
ピエロ視点
ピエロ『…ヒューッ…ヒューッ』
ピエロ『ケホッ…ぉ゛えッ……』
ビチャッ…!!
まずい…かも
息…出来ない
周り…見えないよ…
体が…ふわふわする
あれ…?音が聞こえる…
目が見えないのに…音が聞こえる…?
……あぁ、大好きな音だ
遊園地の…アトラクションの音…
楽しい音楽で皆が笑ってる…
ピエロが…皆のことを笑わせてるんだ…
僕は………
笑顔に出来た…かな…?
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【 情報 】
『八津 綾之』
14歳 中学2年生
生まれも育ちも孤児院
生まれつきIQが非常に高いことがコンプレックス、皆に嫌われるのが怖い
風魅の事が大好き
唯一の家族であり信頼出来る人
ミルクパズルが得意
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はぁい!!うぇーい!!
やっとここまで来たよ4話!!
(☝︎ ˘ω˘)☝︎ふぅー!!(興奮状態)
次回で一旦終わりでっせ、あ、続くよ?
次回終わったら他の連載も進めまーす
てかミルクパズルってやったことある?
絵も無いまっさらなパズルなんだけどさ
凄く難しいのよ
感覚でいけばいけるんだけどね〜短期には難しい…
まぁとりあえずここまで見てくれてありがと!!
おーつーにーだーぁんご!!!