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キーンコーンカーンコーン
授業終わりのチャイムと共に、教室中に大きな椅子の音が鳴り響く。
「ふぅわーーまじ眠いわー」
こうした平凡な日々は、もう残り半数になってきた。来年の二年生に向けての準備をしなければならない時期だった。
…この平凡な日々は、本当に、長くはなかった。
その時、見知らぬ男が教室内に入り、クラス中に睡眠薬をばら撒いた。これが、最後の号令と言っても過言ではないほど、何の変哲のない、いつもの暮らしが、たった一人の男のせいで、今変わろうとしていたのだ。
「んん…どこだここ…?」
一番初めに目が覚めたのは、No.27だった。彼は次々に人を起こし始め、状況を説明した。
「睡眠薬…?」
No.27以外の皆んなは、睡眠薬で眠らされたことを、覚えていなかった。覚えていたのは、彼だけだった。
大きな足音が鳴り響く。すると、目の前の大きなモニターに、画面をつけた怪しい男がいた。
「やぁ、皆んな初めまして。」
知らない場所、知らない人が多々あり、彼らは混乱するばかりだった。どうやらこのモニターに歌っている、デスゲームマスターと名乗るやつが部下に指示を出し、部下は誘拐を命じられていた。
「おい…どこだよ。ここ!」
「そうだ!」「そうだ!」という悲鳴が会場内を包み込む。ゲームマスターはまた口を開け、彼らの文句を聞き流し、こう伝える。
「制服だと、きついでしょう。服を自由に選んで、着替えてきなさい。」
案外悪いやつじゃなさそう。そんな感じがし、 少し安心した。
全員が洋服部屋に移動すると、みんな一斉に走り出す。「俺、これがいい!!」「え!?この服センスよすぎじゃない!?」そう洋服部屋が騒ぐ中、取り合いも始まる。取り合いをしてたのはNo.18、No.31だった。
「ちょっと…?私が先に取ったんですけど」
「…うるせぇよ」
No.18は諦めたように、そっと手を離した。
そうして全員が着替えたところで、大きな広いひろばに連れてかれた。学校の広場より、だいぶ広いだろう。天井のシャンデリア、壁に埋め込まれた宝石には、微かに血がついていた。ここで全員が顔を青ざめて、ようやく状況を理解した人もいた。
「これから、楽しいゲームを始めようじゃないか!」
デスゲームマスターが楽しそうに語ると、恐る者や、怒りがたまった者、あるいは、復讐ができる立場にこれて嬉しい者までいる。
「このゲームは、大きく5章のゲームと、数多くのサブゲームに分類さるよ。どれも楽しいから!あと、頭脳、心理、協力、戦闘、生存という5つのジャンルに分けられるよ!」
こう説明が入り、こうしてもう逃げられないようになっていた。
「これ…本当に俺らは逃げられないのか…?本当に、俺らはデスゲームに参加したのか…?」
「なんとか言えよ!クソマスク!」
そう喚いていると、銃声が聞こえた。
「うるさい。お前ら、そんなに死にたいのか?」
逆らったり、ゲームマスターの話を遮ったり、罵ったりすると、殺されてしまうルールがある。
「今回は見逃してあげるよ。次から気をつけてね」
ゲームマスターの狂気さと、皆の不安。このゲームをクリアして生き残った者によると、死亡率がかなり高く、仲間割れもひどく、人間が耐えられるわけがないと思うゲームばかりだったと詳言していた。過去のプレイヤーが参加した年齢は、どれも高校生ばかり。中学生が参加するのは、今回が初めてだと言う。まだ一年生なのに、どうやって1人まで生き残れるか、何かがしくんであったのか、誰かが応募してこうなったのか、真相はまだ謎だったのである。
「おい…誰かの仕業じゃなかったら…」
「警察は来ないの…!?」
「警察?何を言ってるの。来れるわけないよ。ここまでこれたとしても、常備された強力なセキュリティで、銃を撃たれても何をされても、びくともしないんだ。」
助けもない、誰もこない、完全に、クラスメイト全員が、命を捧げる無責任なゲームへと、全員が足を踏み入れなくちゃいけないところまで来ていた。
「ちなみに、過去のプレイヤーを見ると…わお!みんな酷い怪我をしているね!顔に大きな切り傷、眼球に刺さったアイスピック、失われた人差し指!どれも見ていて楽しかったなぁ…!」
「あいつ…イカれてんじゃね?」
「1番酷い死に方あったなぁ…!生きたまま火炙りなんて、とても可哀想だったよ…あれは本当に涙が出てきたよ…!」
自分たちがその立場に立ったと考えると、ひどく落ち込んだ。最後の1人になるまで、1年、2年はかかるかもしれない。
「もう、逃げ場なんて、どこにもないよ。」
「潔く、ゲームの参加者になろう!」
この一言で、自分たちは、このゲームに命を捧げることになってしまう。
「これ、ちなみに配信性。つまり、今の君たちの言動、声、全て、いろんな人に見られてるよ!ああ!もしかしたら、家族にも見られてたかもね!」
配信も重なって、家族、友人、恋人、知り合いにも、痛々しいところをみられてしまう。
「説明は、これで以上かな!じゃあ、楽しんでね!!」
…クラスのデスゲームが、幕を開けることになった。