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「君たち、デスゲームはもちろんしたことないよな。」
当たり前だが、全員デスゲームは初めてだ。
「なーに当たり前言ってんだか。」
呆れながらそう答えると、デスゲームマスターが、楽しそうにまた笑う。そして何かを企んだ顔をして、こう言い放つ。
「初めてのデスゲーム、どうだい?これから君たちには、楽しく死んでもらうからね!1人しか生き残れないんだよ!1人しか。」
そして、警報音と共に、ゲームマスターがみんなに喋りかけた。
「ゲームスタート。ゲーム名、ロシアンルーレット。参加者、No.29、No.13。直ちにゲーム会場へお越しください。」
急なゲームだ。そう、これは選ばれた人だけが強制参加のサブゲーム。これは、参加しないと、撃たれて死んでしまうらしい。
「流石に…急すぎないか…?」
急に始まるデスゲーム。参加しない人達は、モニターでゲーム状況を監視する。
「これって、私たちも同じになるってことだよ
ね…」
「うん。たぶんね。」
時期に出番がやってくると思うと、恐れ多くなる。
ロシアンルーレットとは、交互に引き金を弾き、弾丸を当ててしまった人が負けというゲームだ。
これは、代々受け継がれてきた超王道デスゲームだ。
「なぁ、本当に死ぬのか?」
「下手すれば、死ぬよ。きっと。」
心の準備ができていないまま、ゲームが始まった。
「俺から行く。」
29が先攻、13が後攻。
「よし…引くぞ…」
「次はお前だ。」
…「わかった。」
不安と恐怖心が募る中、彼らはゲームを止めることはしなかった。
「…よし、」
…引き金を引ける回数は1人2回、計4回だ。
「あっ…嘘…だろ…」
これで、13の死が確定してしまう。
「嘘だ…!嘘だ嘘だ嘘だ!!」
そう叫ぶと、13は咄嗟に叫んで逃げ出してしまった。その時、壁に設置された銃が、13の脳天を撃ち抜く。
「…ヒィッ…!?」
モニター監視組の人達も、あまりの驚きに、絶望の表情が隠しきれなかった。
《え?死んだ?》
《えー!?早くない!?》
「おお!配信を見てる人たちからすごいコメントが届くよ!!」
《私の息子を返してください!》
「おや…お母様からのコメントもある…!」
やはりこれは、家族も監視している。
「…ッ-」
「ごめんなさい…ごめんなさい、ごめんなさい…!!」
自分のせいで死んでしまったと、勝手に判断してしまった。このゲームは、過去のプレイヤーによると、心身と、精神に危害をもたらす危険性が極めて高いゲームだった。これはまさに「運」。自分をそう責めるのも、おかしくない。
「おかえり。」
「お疲れ…様。」
29が帰ってくると、みんなは29を責めたりせず、優しく生存を喜んだ。
「やっぱり中学生は義務だね!高校の時なんて、みーんな責めてばっかり!ほんっと、面白かった!」
デスゲームでは、仲間割れ、責め合い、いじめなどはあるあるだが、ゲームマスターは、それを面白くないと感じた。やっと、助け合いができて、また新しい光景が見れることを喜んだ。
「もー!君たち楽しんでなさすぎる!誰が1人、怪我をすればいいかなー?」
「痛っ…え…?」
壁に設備された弾丸が、No.30の腕を掠めた。白いワイシャツに、赤い血が滲む。
「…ッ!何が目的なの!?どうきて連れてきたか教えてよ!」
「目的?んー?なんでだろう?わかんないや!心底他人の命なんざどーだっていいからね!」
「…まじでイカれてやがる」
ゲームマスターの狂気っぷりは、意味もなくデスゲームに連れて行くだけではなく、命を他人事だと思っていることだ。
「次のゲームまで、あと約3時間。」
「3時間後、またゲームが始まんのか…?」
「そーゆーことだねぇ!せいぜい頑張るといいよ!」
「…ヤベェぞ。これは、どーやって決めてんだ…?」
「くじ引きだよー!前回参加した人の分は、引いてあるからねー!」
《早くゲームしろよー》
《つまんなーい。》
配信を見てる人の早くやって、早く殺して。のような気持ちが、どんどんコメントに打たれて行く。
「配信見てる奴らも…狂ってんだろ…」
「あのロシアンルーレット?だっけ。あれを見てから、モニター監視なんて、したくなくなってきた。」
血飛沫や、脳天を撃ち抜かれるなんて、現実ではそう見ないので、気持ち悪くなってしまう者が多い。
「…残り、何時?」
「-ッ…!」
残りほとんどが少ない。1日でどれほどゲームをするのかわからない。この先、30のように意図的に狙われるか、運でゲームに参加するか、それともその両方か。ゲームマスターの言っていた、5章のゲームとは。謎多き包まれたこのゲーム、過去のプレイヤーのように、一部が欠損してしまったり、大きな切り傷を負ってしまったり。まだ、未知のことが様々。
「-フフッ…あっハハ!人間ってなんでこんなに面白いんだろう!」
次回、猛獣編