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皐月は逃げる様にまこち町から抜け出した

行く宛てもないまま、我武者羅に逃げ出した


皐月『(どこか、どこか遠くに逃げよう、このままこの町に居ても駄目だ)』


数十分走った所でまともにご飯も食べてない皐月は倒れる様に壁に手を付きながらしゃがみ込んだ


皐月『ゲホッ、うっ、ぐぅっ、ぉぇっ』

吐けるものも無いのに走りすぎて吐き気まで出てきた


皐月『(俺はこれからどうしたらいい、結局全てから逃げてるだけだ…アイツらに合わせる顔もない、このまま何処か遠くに行けたら……)』


?「あれー?皐月じゃーん、こんなとこで何してんのー?」

皐月『(ゾワッ)な、んでここに居るんだよ、棪堂』

棪堂「えー、たまたまだぜ??それよりお前風鈴抜けたの?」

皐月『お前に関係ないだろ…』

棪堂「えー、一時期だけど一緒だったろー?お前が風鈴抜けたならオレらすげー嬉しい♡」

皐月『…お前らに構ってる暇無い、どけ』

棪堂「あっは、簡単にどくと思う??」

皐月『なら退かす(殺気)』

棪堂「(ゾワッ)そうじゃなくちゃ♡」


喧嘩シーンは主あまり上手く表現出来ないのである程度頑張ります…



皐月の蹴りを棪堂が避け、棪堂の殴りを皐月が避ける

そんな殴り合い、蹴り合いがそう十分続いた所で逃げてきた皐月には体力がそう続かなかった、棪堂の拳が見えたのが遅かった


皐月『ぐっ、げふっ』

炎道「あーあ油断しちまったなあ、まあ皐月が戻ってきてくれるなら俺も嬉しいし、焚石も嬉しい筈なんだよね!ならこのまま連れ帰ってもいいよなあ♡」

皐月『…んなわけねーだろ、俺はまだ負けてない、お前らのとこに戻らないッ!』

棪堂「へー、まだやる気あるんだ、いいぜ!まだまだこれからだ!たぁくさんやってやろうなぁ!」

皐月『ッ!』

正直皐月は焦っていた、昔より体力も減っている、ことはに話したのも正直でまともに飯も食べてない生活、それに加えて知りもしない弟の話…、今の俺に棪堂に勝てるかも分からない、でもこのままじゃいけない、あの時に戻るわけにもいかない、でも勝てるはずない、どうする、どうする!?


梅宮「棪堂、嫉妬してる中悪いが、皐月は俺らのもんだ、お前らにはやらねぇよ」

皐月『!?何でお前らが居るんだよッ』

柊「そりゃあんな手紙あったら心配にもなるだろ、桜も、心配してたし探してるぞ」


皐月『ッ』

忘却の果てに守るものは

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