コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
君の生首にキスをした。
まだ鮮血の零れ落ちる首。いつも輝いていた瞳は光を失い虚ろに固まっている。
僕は君の事が大好きだったんだよ。今更そんな事を言ってももう遅い。君に届かず落ちる僕の愛。
辺りは君の血と僕らが片付けた妖魔の血でびちゃびちゃだ。
なんで君は僕を置いて逝ったの。僕もそっちに逝かせてよ。どんなに願っても君は僕を生かすんだろう?
だってほら、何回落としても首も手も足も戻ってきてしまう。
逝きたい僕を生かす君の呪いはなんて残酷なんだろう。
もう一度キスをする。さっきは分からなかったが口の中に血の味が広がる。
嗚呼、これが君の味か。