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第八話
注意書きは第一話をご覧下さい。
桃「……えっ、赤って今出張中なの?」
水「出張っていうか…まあ、精霊にはよくある集まりだよ」
水「今回の場合、赤ちゃんじゃない日の精霊さんが〇んだから、新しい精霊を探すための会議的な」
青「アイツ片足ないけど一人で行ったんか? 」
紫「こういう集まりは他の精霊は入ってはいけなんよ。せやから友達が迎えに来てくれたで」
黄「大変やなぁ…」
桃「赤と…会えない……オワッタ…」
水「……桃ちゃんは本当に赤ちゃんが好きなんだね」
桃「え?うん。めちゃくちゃ好きだよ?」
水「…たとえ、赤ちゃんの過去がどれだけ悲惨でも、付き合いたいと思う?……愛すって誓う?」
桃「……うん、誓うよ。だって…」
桃「今までにないくらい、愛したいって思えた人だもん…♪」
水「そっか…」
水「紫ちゃん、やっぱり僕、桃ちゃんには言ってもいいと思うの」
紫「せやな、ウチもいいと思うで」
水「…ちょっとこっち来て」グイッ(桃を引っ張る)
桃「う、うん…わかった」
青「…なんの話しや?」
紫「重要な事やで」
黄「?」
桃「水っち、話ってなに?」
水「赤ちゃんのこと、話そうと思って」
水「赤ちゃんには許可貰ってるから」
桃「赤のこと?」
水「……この森はもともと僕と紫ちゃんの2人だけだったんだ」
水「ある日、急に赤ちゃんが来たの」
桃「急に…?」
水「精霊には位があって、1番位の高い人と一緒に赤ちゃんが来たの」
水「その時にはもう、片足を失ってた」
水「元気もなくて…ずっと暗い顔をしてた」
桃「それって…俺たちが初めて会った時みたいな?」
水「そうだね」
水「赤ちゃんは人見知りだからっていうのもあるんだけど……本当の理由は…」
水「人間不信なんだよ」
桃「えっ…?」
水「赤ちゃんが前暮らしてた森で儀式が行われた。最初赤ちゃんは片腕を失うはずだった」
水「だけど…同じ森に住んでた子に濡れ衣を着せられた」
桃「っ…」
水「それで…その子が失うはずだった片足が赤ちゃんになった」
水「その子は片腕になったんだけど」
水「ずっと仲良くしてた子だったみたくて…僕たちのことも最初は信じてなかった」
水「今は…とっても仲良しなんだけどね」
桃「そんなことがあったんだね……」
水「…だからこそ、赤ちゃんのこと、桃ちゃんに任せたいんだ」
水「人間不信なあの子が、特に桃ちゃんに心を許して、楽しそうに過ごしてる」
水「それは桃ちゃんだからこそなんだと思う」
水「…いいかな?」
桃「……もちろん。赤がそれでいいって言うなら俺は嬉しいし」
水「…ありがとう」
数日後
赤「ただいま」
青「お、おつかれ〜」
黄「疲れたやろ?パンケーキあるで♪」
赤「え、食べたい………!」
紫「せやろ〜?♪食べる準備してきぃや」
赤「うんっ……♪」
桃「あ、赤、その前にちょっといい?」
赤「?いいよ」
桃「ちょっとこっち来て」
水「…」
赤「ねぇ桃くん、どうしたの…?」
桃「赤、俺、好きなんだ赤のこと」
赤「……はぇっ……!?////」
桃「俺と、付き合ってくれる?」
赤「……でも…赤…桃くんに迷惑かけちゃうよ…?//」
桃「赤の過去のことは、水っちから聞いた」
赤「!」
桃「俺がこの先赤を幸せにするって約束する。俺の恋人は赤がいい」
赤「………赤も…桃くんのこと好き////」
桃「ほ、ほんとっ…?✨」
赤「うんっ…////」
桃 ギュウッ
赤「んわっ////」
桃「ありがとう赤〜〜!!!」
赤「…んふっ…♪」
紫「あっ、おかえり〜」ニヤニヤ
青「あれあれ〜?2人とも顔が赤いっすよ〜?w」ニヤニヤ
黄「♪」ニヤニヤ
水「…」ニコッ
桃「へへーん!先に付き合ったもんねー!」
赤「…///」
青「先越されてもうたか…」
黄「まあめでたいやんw」
青黄(俺らも付き合いたいな〜…)
紫(ウチも黄くんと付き合いたい…なんて///)
水(大切な人が付き合うって、こんなにもおめでたい気持ちになるんだな…♪)
赤(紫ちゃんは早くに付き合えそうなんだけどな)
桃「お前らも頑張れよ」ドヤッ
青黄「うぜぇ…!!」