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お久しぶりです!くらげです!

8月中ほとんど夏バテしてて全然小説書けてませんでした、すみません!🙇‍♀️


それと、ライブに行った後から疲れと軽い熱中症みたいなので体調崩してました…😢

自分が体調が悪いときに小説を書けばよりリアルな表現ができるのでは…?と、他の方は絶対に真似しない方がいいことを思いついてしまったんですよね…👉🏻👈🏻💦

この作品ができた経緯はそれです(((


体調不良の中少しずつ書き進めてなんとか書き終わりました、!

ちなみに今は完全に回復したのでご安心ください!

CPは悩んだんですけど、ライブに行って青さんと黒さんの絡みが尊いなー、と思ったので久しぶりに黒青にしてみました!

細かいこだわりが結構あるので、見つけてくださると嬉しいです!✨


※注意⚠️

こちらの作品は

・irxs

・BL

・黒青

・体調不良表現

の要素が含まれます。


上記のタグに見覚えのない方は閲覧をお控えください。

また、コメント欄では検索避け(例:🤪くん、青くん)の方よろしくお願いします。

※ご本人様、及び関係者の方には一切関係ありません




青 「はぁ…ッ」


玄関の扉を開けた瞬間、倒れ込みそうになるのをなんとか堪える。朝に少し体を重く感じたが、大丈夫やろうと思って出社したのがダメやった。


昼休みになる頃には頭痛がし出し、終業時刻ごろには倦怠感に昼より酷くなった頭痛、軽い吐き気に見舞われとった。それでもなんとか家まで帰ってきた。しかし、靴を脱ぐといういつも当たり前にやっている単純な作業でさえいつもより手間取ってしまった。


なんとか靴を脱いだ後、ネクタイを緩めながらフラフラと壁伝いにリビングへ向かう。リビングの扉を開けた瞬間、吸い込まれるようにソファに倒れ込む。


青(これ、ヤバいかもな…)


直感的にそう感じた。頭が割れるような痛みが走り続け、視界がグラグラと揺れる。ソファから起き上がる気力すら残ってへん。でもなんとか腕を伸ばして鞄からスマホを取り出す。時刻を確認するために電源を入れただけでその光によって頭痛がさらに増す。


青「うっ、、、」


反射的に呻き声のようなものが出る。なんとか目を凝らして確認した時刻はいつも家に着く時間の1時間近く遅かった。体調の悪い中の家路は想像以上に時間がかかってしまったようや。


電気をつける気力すらなかったため、ただの暗闇と化した俺の部屋。頭では今すぐにでも電気をつけ、体温を測り、風邪薬を飲むべきやってわかっとる。


しかしそれらを行動に移そうとすると体に全く力が入らへん。まるで体の支配権を奪われてしまったようや。


青「な、んで…」


自然と口から出た声は、思いの外小さく掠れとった。喉が乾燥しとると自覚するまでそう時間は掛からんかった。


体が水分を欲するがその肝心な俺の体は鉛のように重く、腕を上げるだけでも辛い。そんな状態のため、ソファから一切動けずにいる。


帰ってきてからそこそこの時間このただ真っ暗なリビングにおるお陰か、目が慣れてきた。周りの家具の輪郭は、何故かぼやけて見えた。ぐにゃぐにゃと収縮を繰り返し、生き物のように脈動しとる。


まるでモヤがかかったかのようで上手く働かへん脳でもそれが己の体調不良故の自分にしか見えてへん幻覚に近い物なことは理解できた。


歪んだ世界も力の入らへん自分の体も何もかもが嫌になって、瞳を閉じた。防衛本能にも近いような強烈な睡魔が俺を襲う。それに抵抗する術も気力も失った俺はその睡魔に身を任せた。




ブーッ、ブーッ


どこか遠くから何かの音が聞こえる。その音は耳鳴りのようでぼんやりとしか認識できへん。微睡から少し浮き上がってきた意識が捉えたのはその音がスマホから発せられとる音ということ。それを認識した瞬間、俺は飛び起きた。


青(今は何時や…?)


先程まで音を立てていたスマホのロック画面に表示された時刻に目を向ける。


青「昼の一時…!?」


俺は驚きのあまりスマホを投げてしまいそうになった。完全に意識が覚醒したことによって昨日の出来事や今何が起きているかをなんとなくだが理解した。


昨日俺は体調不良の中、なんとか家まで帰ってきたが力尽きてソファで眠ってしまった。そして今日は土曜日で幸いなことに仕事は休みやけど、事務所でいれいすメンバーと会議をする予定やった。会議の予定は11時からで、俺は今見事に2時間の大遅刻をしとる。さっきまで聞こえとった音はスマホの着信音で、滅多に遅刻せぇへん俺が連絡もなしに遅刻したからメンバーが電話してくれとったようや。


急いでグループラインに風邪を引いて今まで寝とったことを連絡した。メンバーから送られてくる心配のメッセージたち。優しいメンバーたちに囲まれて俺は幸せ者や。


青「体温測らなな…」


フラフラとした足取りで体温計を入れとる棚の方へ向かう。何度かよろめきながらも無事に体温計を取ることに成功した。


ケースから取り出し、電源を入れて脇に挟み込む。壁に背を預けながら己の体温が測り終わるのを待つ。


いつもなら一瞬に感じるその時間でさえ、今の俺には永遠のように感じる。酷い頭痛がする。脳が直接揺さぶられるような感覚に顔を顰める。




青「38.5度…!?」


あまりの体温の高さに驚愕する。誰がどう判断しても高熱としか言いようがないその温度が自分の今の体温やとは、にわかに信じられへんかった。やけど体は確かに不調を訴えとる。


頭が割れてしまうのではないかと錯覚するほどの激しい頭痛。ぼやけたり鮮明になったりを繰り返しとる視界。カラカラに乾いてほとんど声が出ない喉。体の節々から痛みを主張する関節たち。それは明らかに風邪のときの症状であり、それ以外の何者でもない。


青「はぁ…はぁッ、、、!」


自覚した瞬間息が上がっていく。空気がうまく吸い込めへん。脳に酸素がだんだん行き届かなくなっていき、意識が遠のいていく。自分でもヤバいと感じとる。このままや倒れてまう…




ピンポーン


そんな時鳴り響いたインターホンの音に意識が覚醒する。


青「はッ!」


ホンマに危なかった。驚きによって呼吸が正常に戻ったようや。


青(誰、や…?)


壁を支えにしながら頑張ってインターホンのモニターの元へと向かう。


青「え…?」


そこに写っとったのはグループ最年長で俺の彼氏でもあるアニキの姿やった。急いでインターホンのモニターをオンにする。


青「アニキ、、、?」

黒『まろ!体調どうや?』

青「けっこうキツイわ…」

黒『じゃあ玄関まで来るんキツイやろうし、合鍵で入ってええか?』

青「うん、助かるわ…」


ガチャ


玄関からアニキが合鍵を使ってドアを開ける音が聞こえてくる。実はアニキと付き合いだしてもう半年になる。付き合って1ヶ月ぐらいの頃にお互いの部屋の合鍵を交換し合ったんや。家でデートするときとか、飲み会で酔い潰れてもうたときとかに合鍵があると意外と便利なんや。


黒「まろ、おはようさん」

青「おはようアニキ…」


アニキの顔を見た瞬間、安心して泣き出しそうになってもうた。自分でもなんでかわからんかったけど、流石にこの歳で泣くのは恥ずかしくてなんとか堪える。


黒「めっちゃ顔赤いやんか!体温は測ったんか?」

青「測ったで…?」

黒「何度やったん?」

青「38.5度、、、」

黒「うわぁ…そりゃ辛いな〜…」


俺の頭をアニキが優しく撫でてくれる。それだけで嬉しくて気のせいかもしれんが頭痛が和らいだように感じる。


黒「ソファ移動しよか」

青「うん…」


アニキが俺の腰を支えながらゆっくりとソファへと連れて行ってくれる。俺がよろけへんようにしっかりと、それでいて優しく俺を導いてくれる。それだけでどれだけアニキが俺のことを大事にしてくれとるかが伝わってきて自然と顔が綻ぶ。


黒「なんや、かわええ顔しとるな?」

青「んふふ…」


俺をソファに降ろして、俺を抱きしめながら背中を摩ってくれる。大好きなアニキに抱きしめられとるという事実だけでも嬉しいのに、体調不良の俺を気遣ってお見舞いに来てくれたことが嬉しくて仕方がない。好きの気持ちがどんどん湧き出て溢れてしまいそうになる。


黒「まろって昨日帰ってからなんか食べたか?」

青「そういえば、食べてへん…」

黒「やっぱりな、w」

黒「そうやと思って色々買って来てん」


アニキはそう言って手に持っとったビニール袋からいろんなものを取り出していく。ゼリーにスポーツドリンクなど俺のことを考えて買って来てくれたことを感じるもので溢れとる。


黒「一旦水分とった方がええな」


そう言いながらアニキはスポーツドリンクを手に取る。俺の喉が乾燥しとることに気づいとったみたいや。蓋を開けて俺に手渡してくれる。


青「ありがとう、アニキ」


掠れた声で返事をし、アニキから受け取ったスポーツドリンクをゆっくりと飲んでいく。喉が潤い、体に水分が補給されていく。


青「生き返る〜…」

黒「そりゃよかったわw」

黒「ゼリーとか食べれそうか?」

青「食欲あんまないけど、食べれると思う」

黒「わかった、スプーン取ってくるな!」


アニキの優しさが心に染みる。人に素直に甘えるのが苦手な俺が自然と甘えられるように気遣ってくれとるのもちゃんと俺は気づいとる 。どこまでも俺のことを思い遣ってくれる優しくて大好きな彼氏や。


黒「じゃあ食べれる分だけでも食べようか」

青「わかった」


当たり前のように蓋を外したゼリーとスプーンを渡してくれる。あまり食欲はないが何も食べへんで薬を飲むわけにもいかへんから、少しずつ食べていく。


青「おいしい…」

黒「よかったわ!」


桃味の優しい味は癖がなく食べやすい。ほんのりとした甘さも柔らかすぎず硬すぎない食感も全てが俺の好みで流石アニキやなぁ、なんて思う。


黒「じゃあ薬飲まんとな」

青「うぇ〜…」

黒「そんな嫌がんなってw」


アニキはそう言いながらキッチンから水を取って来てくれた。


黒「ほら、頑張ったらご褒美やるからさ」

青「ホンマ…?」

黒「俺が嘘つくわけないやろ?」

青「うん…」


アニキのご褒美の言葉でしぶしぶ薬を手に取る。薬の苦さを想像しただけで嫌になる。でも、ここまで来て飲まないわけにもいかへん。俺は気合いで薬を流し込んだ。


青「う、にがぁ、、、」

黒「よう頑張ったな、えらいなぁまろ!」


わしゃわしゃとアニキが頭を撫でてくれる。それがくすぐったくて、でも同時にとても心地よかった。


青「んぅ…」

黒「どうしたんまろ、眠いんか?」

青「ぅん、、、」


意識が半分夢の中の状態で相槌をする。


黒「じゃあさっき薬飲めたご褒美にベッドまで運んだるわ」

青「わ〜い…」


アニキが俺を抱きかかえてくれる。アニキと俺は体格差はあるものの筋肉量的に運ぶのは容易いらしい。






黒「よいしょ、っと」


アニキが優しく俺をベッドの上に降ろしてくれる。昨日は疲れ果ててソファで寝落ちてもうたから久しぶりに感じるベッドの心地よさ。それとゼリーを食べたことによる食後の眠気によって俺の意識は夢を羽ばたこうとしていた。


青「あ、にき…?」

黒「ん〜?どしたんまろ」


俺がアニキに声をかけると、俺を甘やかすときの落ち着く声で答えてくれる。いつも以上に甘く愛おしそうな瞳で見つめられれば俺の鼓動は一気に高鳴る。


青「まろが寝てもここにいてくれる…?」

黒「そんなん当たり前やん!」

青「んふ、そっか〜…」


アニキが俺の頭を優しい手つきで撫でてくれる。さっきまで襲われていた不調がアニキのおかげで少し楽になる。


青「んんぅ〜…」

黒「今はゆっくり休もうな」

青「ぅん…」

黒「おやすみ、まろ」


アニキがそう言いながら俺の額にキスを落とした。俺はそれと同時に深い眠りに誘われていった。


最後に見えたアニキの顔は童話の中に出てくる王子様みたいにかっこよくて優しい笑みを浮かべとった───




最後まで読んでいただきありがとうございました!みなさんはくれぐれも僕のように風邪を引いたときに小説を書くのではなく、安静にしてくださいね!w


実は後1ヶ月ほどで活動二周年なんですよね〜!あまりの月日の流れの速さにビックリです🫢しかもフォロワー様もあと少しで500人達成しそうですし…

本当にありがたい限りです!もしよろしければこれからも僕のことを応援してください!✨


それでは5000文字以上もお付き合いいただきありがとうございました!

おつくらです♪


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