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担「そろそろ終わる時間だ、席に戻れー」
ざわざわしたままの教室で人が交錯する。
それぞれの席に戻る。
私も雪くんの席から自分の席へ。
蒼くんは…耳赤い。
さっきのだいぶ効いた?
照れてんのかな。かわいいとこあんじゃん。
でもよくよく考えたらさ、好きでもない人にああいうのって普通にきもいか。
いや、でも好きではあるしな。
今度雪くんにも試してみようかな?
双子の反応の違いの研究とか面白そうだし。
担「じゃあこれで3限は終わり、次の準備しとけよー」
はーい、と生徒のまばらな声とともに3限終了の鐘が鳴る。
雪「はるちゃん」
あ、雪くんちゃんさん。
なんか怒ってる?
不機嫌そうな顔で近づいてくる。
「なんでしょう」
雪「蒼に何言ったの」
なにって?
「え、うーん。怒られたから仕返し?」
蒼「いや、だってあれははるちゃんが悪いでしょ!」
それはそう。
雪「蒼とばっか、秘密つくんないでよ…」
しゅん、と肩を落として明らかに落ち込む雪くん。
悪いけど…
かわいい。抱きしめたい。かわいいがすぎるこの生き物。
でもここで抱きしめたら完全にヤバい人。
理性理性。
雪「ずるい」
と、言われましても。
さっきから怒ったり落ち込んだりコロコロ表情の変わる雪くんを見て頬が緩みまくり。
雪「なんで笑ってんの」
「いやー、かわいいがすぎる」