私の名は白輝 璃奈。第三位に入るぐらいの大金持ちの娘である。表では幸せな家庭だが、裏では_
まず最初に私の兄、白輝 輝琉は、恐ろしい羊の顔を被ったオオカミである。人の前では優しく、家族思いの兄でたるが、暗いところでは人を操るオオカミである。幼い頃からずっと隣にいた妹の私なら分かる。兄がどんだけ恐ろしいのか…
次に私のお母さん、白輝 梨子は、暴力を使う人である。だが、私の前では優しい母。そんな母が嫌いで好き…
最後に私のお父さん、白輝 隆宏、私のお父さんは優しい人だ。母に暴力振られても、笑顔で「落ち着いて、俺が悪かった。ごめんね」と言えるし、私がどれだけ拗ねてても、冷静で私を励ましたりして…大好きだったお父さん。何があってもお父さんとずっと居たかった私…だが私は自分の体でお父さんを殺してしまった。
そのせいで、私は感情があんまり出なくなり、自分の心のドアを閉めた。そのドアをもう一度開いてくれたのは、鈴木 美嘉だった。鈴木 美嘉は、お父さんが生きていた頃に宿った執事だった。お父さんが亡くなって、母が追い出そうとしたが、私は全力で止めた。だが、母は諦めず、何かの罪を美嘉さんに背負わせた。そのせいで十年ぐらい、この家から追い出されたのだ。だが、私が証拠を掴み、美嘉さんが戻れる事になった。が、いつ戻れるのかは、母の気分次第だった。そのせいで、私は胸の嫌味と、吐きたい気持ちを抑えながら、母に甘えていた。束縛する母は、そんな私を見て喜んでいた。だから、予定よりも早く美嘉さんが帰ってきた。
「お嬢様!なんだ泣いていらっしゃるのですか!?」
「ううん…ちょっと嬉しいだけよ」
「お嬢様…泣いてる顔が少しキモイです、もう少し綺麗に泣いた方が…」
「いい雰囲気を壊さないでよ…」
いい雰囲気作り出す璃奈、そんな中雰囲気を壊す美嘉に璃奈は嫌でもツッコミたくなる。
「ふふ、演技がお上手になりましたね」
自分の弟子がよくここまで出来たと、ドヤける顔で笑いだし始めた。
「ふん」
拗ねる私に、美嘉さんは笑いを止め、私の部屋のドアをゆっくりと閉じ、真面目な顔で私に問いかけた。
「計画は?」
「順調」
私はベットに座り、勉強椅子の方に手を差し、「座って」の合図をした。美嘉さんは遠慮なく座り、また問いかけた。
「それと、兄から新しい任務が出たみたいね」
「まぁ、そこまで難しくないわ」
「どんな任務か聞いてなかったな。どうしてかしら?」
急に声が低くなる美嘉さんに、璃奈は堂々と美嘉さんを見つめた。
「聞いてなかったのは当たり前よ。私が言ってないから」
「師匠に向かってなんて口なの」
「私の父を助けてくれなかった人を師匠なんて、思えないわ」
「まだ、そんな事恨んでるの?子供だね」
「子供で結構よ」
お父さんが美嘉さんを宿ったきっかけは、美嘉さんは、伝説の医者の理由と、私がお母さんや兄に何かされるのでは、という思いで、この家の執事となった。私は別に美嘉さんの弟子になる予定は無かったが、ある事件で私は自分のプライベートを捨て、土下座で、弟子になりたいと願った。
「助けなかったのはちゃんとした理由があったからよ。何回も言わせないでちょうだい」
「私のお父さんを助けなかった理由なんて知りたくないわ。貴方の言葉一つが気持ち悪いのよ」
美嘉さんは、璃奈の思いを聞いて、静かに長い右足を左足に乗せ、璃奈を見下ろすように言った。
「あんたの演技は本当に恐ろしいわね。あの時の階段の所にカメラがあるから、私に優しい振りをしたのね」
「話をそらさないで」
私は遠慮なく美嘉さんを睨んだ。
「あら、やだ。怖いわ」
「私は、貴方をここに残したい理由は、一つだけ」
「…何かしら」
面白そうに、私を見つめる美嘉
「それは、兄かは頼まれた任務で、静樹朱里について調べて欲しい」
「それだけ?」
「…そのの子の父は犯罪者らしい」
「あら!面白そうな任務を任されたわね」
ニヤリと笑う美嘉
「あの子から、近づいてきたわ…多分あの子も私に近づく任務を父から貰ったと思うわ」
「へぇ~」
「調べてくれるかしら」
私が思う可愛らしい笑顔を見せた。
「うっっわ、鳥肌たった。そんな怖い笑顔しないで」
「…やるかやらないか、たがの二択だ。さっさと決めてちょうだい」
私は、さっきの言葉を聞かなかった事にして、美嘉さんを追い詰めた。
「お嬢様~、私がここで執事として、働けるのは、お嬢様を守る為ではありませんか~。そんなお嬢様からの任務は、喜んでやりますわ」
「うむ、最初からそんな態度で行けば、ここまで長い話はしていないわ」
美嘉さんは、勢いよく立て、言い出し始めた。
「お嬢様、今日はその子と遊ぶ予定ではありませんか」
さっきの暗い話は無かったぐらい、ニコニコとした顔で、私が遊びに着るワンピースを選び始めた。
「何故知っている」
私は警戒していると、美嘉しんは、当然な顔で言い出した。
「私は、貴方の…お嬢様を守る執事の前に、情報屋であり、この家の執事でもあります。お嬢様の兄から頼まれた仕事は、しっかりとやり遂げなくては、だって、私はこの家の、執事ですもの」
美嘉は危ない目で私に見た。
「…そ」
無表情の私は、また、空を見上げた。月がない空…もう冬だ_
コメント
7件
予想外の展開すぎます笑、もはや、ミステリーですよ
なんでそんなに予想外の展開しか出てこないのよ笑😂