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『 矛 盾 を 抱 え た 君 の ま ま 』
〝 き っ と 良 い こ と が あ る よ 〟
〝 き っ と 未 来 は 幸 せ だ よ 〟
きっと、きっと。
死にたいと言ったら、みんな口を揃えて言う言葉。
無責任に、
〝 死 な な い で 〟
って、言葉だけ。
れるの本音も、気持ちも、なんもしらん人等に、
この辛さのなんがわかるんよ。
れるの耳には、全部綺麗事にしか聞こえへんくて。
〝 な ん で 死 に た い の ? 〟
そんなん、れるも知りたいわ。
特別理由があるわけでもない。
ただ、ここから消えてしまいたい
そう願ってまうだけやから。
死ぬ理由も、生きる理由も、今は一つすらなくて
全部、なんとなく。
〝 傍 に 居 る よ 〟
心配の言葉すら、邪魔に感じた。
独りは、寂しいと学んだはずなんに。
独りになりたくないと、願ったはずなんに。
〝 う ん 、 わ か る よ 〟
理解されたくて話したはずなんに
わかってほしいんに、簡単に、れるの辛さを理解されたくなくて。
〝 じ ゃ あ ど う し た い の 〟
れるにもわからへん。
寂しいのに、1人になりたくて
でも、ほっておいてほしくなくて
わかってほしいけど、簡単に分かってほしくなくて
生きてたくないけど、死ぬのは怖くて
矛盾しとるけど、 全部れるの本音で
せやのに、
この本音を置く場所が、どこにも見つからへん。
声にしたら軽くなる気がした。
でも、声にした瞬間、ずんっと自分に重くのしかかる。
誰かに渡したはずの言葉が、
結局ぜんぶ自分に返ってくる感じ。
息を吸うたび、胸の奥がちくっとして、
吐くたびに「まだここにおる」って思い知らされる。
それでも時間は勝手に進んで、
動くことができなくて、
世界すら止まってみえた日も
窓の外の空は、今日も何事もなかったみたいに青い。
……空は、腹立つほど綺麗で。
〝 き っ と 大 丈 夫 〟
その言葉が嫌いやったわけやない。
ただ、
“今”を見てくれへんまま
“いつか”に押し流されるのが、しんどかった。
れるは、
今日を生きる理由も
今日をやめる勇気も
どっちも持たへんまま、
中途半端に、ここに立っとる。
それでも。
ほんの一瞬だけ、
胸の奥で小さく思う。
……もし、
もしほんまに来世があるんやったら
次は、
「きっと」って言われる側やなくて、
自分で言える側がええな、って。
その願いが、
希望なんか逃げ道なんかは、まだ分からへん。
ただ今は、
この矛盾を抱えたまま、
れるは今日をやり過ごす。
…遠い遠い空に消えてしまいたいんに
心のどっかで、がむしゃらに居場所を探してる。
ここにれるはいらないんやろな、って
ふと、思ってしまう夜もある。
そう思ってまうくらいに、
この世界は、れるには少し、しんどすぎた。
れるはまだ、
「ここにおっていい理由」を
探し方すら、分からへんまま、
もしもの来世を考えてる。
もしも、あんな世界だったら、って
夢をみながら。
また今日も、矛盾を抱えたれるのままで__
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もしこん中に、一つでも自分と重なる気持ちがあったなら
今日はそれだけでええと思う。
強くあれへん日も、なんもわからへん日も
全部、君の頑張った証やで。
君は、少しだけ頑張りすぎちゃったんよ
ゆっくり休んで、
またここに戻ってきたくなったら、いつでもおいで。
そのとき、濮と一緒にちょっとだけ笑えたら、それで十分やから。
読んでくれてありがとう。
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コメント
4件
なんか、涙が溢れてくる… 何でだろーな、ゆちゃむの 優しさが暖かいからかな ゆちゃむも無理しすぎんよーにね