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彼は1人、俯いている
zm視点
?「そんな所で何してるんですか?」
突然声が降ってきた
見上げるとそこにはしゃがんで俺の目線に合わせている人がいた
「誰、、、ですか?」
?「俺?うーん、名乗るほどのものでもないですよ」
「はぁ、、、」
?「それで貴方はここでどうしたんですか」
「えっと、、、」
(正直に言うべきか?)
?「言いたくないですか?」
「あっ、えっと」
言った方がいい、そんな気がした
なんでなんやろな、懐かしい気がする
「実は、仲間が敵に連れていかれて、助けへんとやのに、体が動かんくて、どうしたらええと思います?」
?「なるほど、ちなみにどこに連れていかれたんですか?」
「多分b国とc国、、、」
?「でしたら片方俺が行きましょうか?その方が気も楽でしょうし」
「え?なんで」
?「恐らく、貴方は怖いんですよ、助けるって約束したのに、破ってしまうのが、恐らくそれに似た経験があるんでしょうね」
(、、、心当たりはある)
たまに夢で見るあの記憶は、ここで会うと約束していた時のやつだ
彼が来なくなった
約束が破られたってのもあったけど、死んでしまったかもしれないと思うと悲しかった
どれだけ、悲しんだか分からないけど、夢で見る度に寂しくなってしまう
また、みんながいなくなるんやないかって
1人になるんやないかって
「、、、頼んでもいいですか?」
?「はい、もちろん、そういえば貴方の名前は?」
「俺はゾム、よろしくな」
立ち上がりながら自己紹介した
?「え?ゾムさん?」
「?はい、ゾムですが何か?」
?「あ、いや、なんでもないよ」
「名前教えてくれないんですか?」
?「そうだね、君が思い出すまで言う気は無いよ」
「え?」
?「さぁ、行こっか!」
表通りに出た彼は光に照らされ光っているようだった
服は猫耳のついたパーカーに、動きやすそうなズボン
綺麗な白髪に
黄緑色の、目
彼は、悪戯っぽく笑っていた
その姿はどこか、記憶の中のあの子に似ていた
(なんで?姿は覚えていないのに)
?「じゃあ、俺はb国行くからゾムさんはc国お願いね」
「え!?分かりましたけど、大丈夫ですか?」
?「だいじょーぶ、じゃあまた後で!あ、それとこれインカムね!」
「え?はーい」
彼はそういうと、b国方面に向かった
(俺もこうしちゃおれへんな)
彼とは反対の方向のc国へ俺はインカムを付けて、向かった