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#転生パロ
ぬし
23
この世の全てと関係ありません。ご本人様の目に触れるような行為はやめてください。
この先伏字がありません。
⚠️作者はホスト系の知識は全くなく、想像で書いています!!⚠️
⚠️制度や表記等が違う可能性⚠️
地雷の方は閲覧を控えることをおすすめします。
「……しまったなぁ…。」
歌舞伎町のナンバーワンホスト、不破湊は頭を抱えていた。
それもそのはず、今日は不破の生誕祭で大勢の姫が誕生日を祝ってくれる日…の、はずだった。
朝一番に不破の元へ多くの電話やらメールやらが相次ぎ、見てみると『風邪を引いて行けなくなった』『両親に捕まってそっちに行けそうにない』などの嵐。
つまり、客が丸々いないのだ。
「流石にヤバいか…?」
それでも来てくれる姫たちはたくさんいる。
しかし一度来店したら数百万は入れてくれる姫がいないのだ。間違いなく売上に響くだろう。
ベッドの上で再度ため息をつく。 朝から最悪だ。
今日は生憎と収録や会議で忙しい。
まぁ何とかやり過ごして、売上をどうするか決めていこう。
そう思って起き上がり、支度を始めるのであった。
・・・・・
「…ねぇ、ふわっちテンション低くない?」
「やっぱり剣持さんもそう思います?実は私も思ってて…。」
「え、社長も?やっぱ分かりやすいなぁ不破さんって…。」
ROF-MAOの控え室にて、3人はヒソヒソと話をしていた。
視線の先には頬杖をついてスマホと睨めっこをしている不破がいる。どう見ても機嫌が悪そうだ。
「今日不破さん…誕生日の何とかって言ってませんでしたっけ?」
「生誕祭だね。言ってたな確かに。」
「アニキならキレる事なくない?
だってナンバーワンホストでしょ?」
「なんかあったんじゃない?お客さんが来られなくなったとか、お酒ぶっかけられたとか。」
「いや、前にお酒ぶっかけられてヘラヘラしてたからそれはないぞ。」
ヒソヒソ話は続く。
全員、あのいつも温厚で優しい不破が、不機嫌になった理由が知りたいのだ。
そこで剣持が何か閃いたかのように手を叩いた。
「甲斐田くん、何で不機嫌なのか聞いてきなよ。」
「僕ですか!?!?」
さらりと爆弾発言をかました。
誰もあの状態の不破に近づきたいなんて思わないだろう。
アニコブと言われ、人気も高いコブンの甲斐田は根っからのいじられ体質だ。そんな彼が不破の元に行ったらどうなるか、全員予想がつく。
「ほら、知りたいでしょ?
早く行かないと収録始まっちゃうよ。」
「いやもちさんが行けばいいですよね!?
僕行きたくないっすよ!絶対殴られるか怒鳴られるかの2択なんで!!」
「1期生だぞ僕は。言う事聞きなよ。」
「貴方は2期生だ。」
1期生(2期生)の迫力に負けた甲斐田は渋々不破の所へ向かう。
その背中はなんとも小さく、頼りなかった。
思わず剣持が合掌する。
「あ、あの…不破さぁん?」
「…何?」
不破の瞳が甲斐田を見た。眼光が鋭く、後輩に向ける目線ではない。
思わずひいっと小さく声が漏れる。
しかし負けてはダメだ甲斐田晴。ここで引き下がれば剣持に間違いなくダメ出しを喰らい、加賀美からは生暖かい目線を送られる。
それだけは避けなければ。
「な、なんかありました?
僕で良ければ話とか聞きますよー?
…はは、なんちゃって…。」
「お前に関係ないやん。
今話しかけんとって、連絡返しとるで。」
撃沈。
成すことなく2人の元へ戻ってきた。
「まぁ妥協点。」
「貴方人の心とかないんですか?」
「もう嫌だ……。」
さて、こうなれば残りの2人でどうにかしなければならない。
ハナから甲斐田には期待してなかったしなーと言う剣持に、スタッフが声をかけた。
「すみません、次回の収録について少しお時間よろしいですか?」
「え、はい。分かりました。」
なんだ残念、と言わんばかりに肩を竦め、スタッフに着いて行く。後ろを振り向いた時の目線は、『まぁ頑張れ』、だと思う。
残された2人はため息をついた。
ここはまぁ慕われている加賀美が行くしかない。というか最初から加賀美が行けばよかったのでは?と思ったが、自分が不憫になるので考えるのを止めた。
「不破さん、何かありました?
先程から表情が優れないように見えて…。」
「社長〜!聞いてくださいよぉ!」
加賀美が話しかけた瞬間、パッと顔を明るくして、それからすぐに情けない表情になった。
不破が言うには、今日は生誕祭なのに多くの姫が諸事情で来られなくなった、今姫に片っ端から連絡を取っているがなかなか都合が合わないと、結構不運が重なっている状態らしい。
しかも今売上が伸びつつあるナンバーツーもいるらしく、太客が丸々いない不破にとって、ナンバーワンの座が危うい状況だった。
「太客も風邪らしいしさぁ〜…ほんまついてへんわ…。誕生日なのにラスソン歌えんかったら恥やでほんま…!!」
「ラスソン…?」
「売上がいちばん良かったホストが、閉店間際に歌える制度のこと…。
俺ナンバーワンやのに!いやしゃーないけど…しゃーなしやけどさぁ!」
どうやら相当メンタルに来ているようだ。
不機嫌の理由が分かってとりあえずほっとする2人。しかしこのままだと不破はラスソンを取れないどころかナンバーワンの座も怪しい。
それは同僚としても何とかしてやりたい所だ。
何か声をかけようとしたところに剣持がやって来て、撮影が始まる。
そしてそのまま、各々が会議や打ち合わせに話す間もなく行ってしまい、解決策が見つからないまま夜になるのであった。
コメント
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第1話、一気に引き込まれました!不破さんの「しまったなぁ」からの不機嫌スイッチ、普段温厚な人があ♡♡♡のは相当なピンチなんだろうなと伝わってきます。甲斐田さんが偵察に送り出される流れ、完全にいじられポジションで思わず笑いました。ラスソンの制度とか、この世界のルールが自然に説明されてるのもいいですね。続きでどうやって状況を打破するのか、すごく気になります。