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ぷち
809
#ヒ腐マイ
くまりぼん@🧸🎀
11
ヒプマイ好き
378
『言葉で紡ぐ恋のライム』
〜マイクで紡ぐ恋の予感?〜
第9話 勝ったらご褒美負けたら罰ゲーム
山田家
『お邪魔します。』
『どうぞ。ここが僕の部屋です。』
『凄い…トロフィーや賞状が沢山ある…。』
部屋に飾られてあるものに興味津々になる。
『そんな、大したことないですよ。』
『ううん。そんなことないよ。まだ中学生なのに凄いよ。』
『麻里姉…。あ、ありがとうございます…///』
『チェス盤がある…。』
『良ければやりますか?』
三郎君がチェスの駒を持ちニヤッと笑う。
『!もちろん。負けないよ?』
『それなら、ルールを決めましょう。 勝ったらご褒美…負けたら罰ゲームです。』
『ご褒美って例えば…』
『クスッ。僕が勝ったら分かりますよ。僕はボードゲームは得意なんです。いくら麻里姉でも負けませんよ。』
『っ…!』
(この瞳、本気だ…っ。)
『望む所よ。三郎君。私だって年下だって手加減しない。』
私はチェスの駒を持つ。
『私が勝ったら…三郎君に恥ずかしいことさせてやるんだから!』
数分後――。
『…チェックメイト。』
コツンっ。
麻里姉のキングを倒す。
『…悔しい…年下に負けた…。』
『ふふ、これでも手加減しましたよ?』
『どこが…ガチでやってたでしょ。』
『麻里姉こそ大人気がない…』
『三郎君頭良いって聞いてたから手加減なんてしたら確実に負けるから…』
『でも本気出しても僕には勝てませんでしたね。』
『いじわる…。』
私はほっぺを膨らませる。
『さて…では、ご褒美を貰いましょうか。勝った僕に…麻里姉からのご褒美を。罰ゲームは何をさせましょうかね…』
『ご褒美もあげて罰ゲームもやらなきゃいけないの…?』
『そうじゃないと面白くないので。』
『うぐ…。それで、何をすれば…?』
『では、僕の事を呼び捨てで読んでください。』
『……え?』
『君付けで呼ばれるのもいいですけど…やっぱり名前で呼ばれたくて。』
『そんなことでいいの?』
『不服でしたか?それならもっとすごいことを…』
『それにしてください!』
『ではお願いします。』
『っ…。三郎…。』
『…思ったより…やばいですね。嬉しいです。』
(照れてる。可愛い…。)
『では、罰ゲームはこれからゲームが終わるまで語尾にニャンをつけてください。』
『……へ?』
『ほら、麻里姉。』
『っ…。わかった…にゃん。』
『可愛いですよ、麻里姉。』
(年下に翻弄されてる…っ。)
『次はこれです。』
『ハートにダイヤ、スペードにクラブ…トランプのマークがマスに書いてある…にゃん。』
『はい、これは不思議の国のアリスというゲームです。手持ちのアリスを無事に元の世界に先に帰せれば勝ちです。ですが、マスに書いてある指示に従わない限り元の世界には帰れないシステムです。例えばマスには……』
『ハートの女王を怒らせた、首をはねられ処刑される…にゃん。』
『この場合はその場でリタイアですね。』
『つ、つまりこれは…にゃん。』
『自分の運と器量のゲームです。麻里姉と僕のどちらが先にアリスを元の世界に帰らせるか……運の勝負ですよ。』
『三郎君ってほんとにボードゲームが好きなんだね…。……にゃん。』
数分後。
『足を滑らせて骨折した。5マス戻る。…にゃん。』
『麻里姉、残念でしたね。あと少しでゴールでしたね。』
『く…っ。にゃん。』
『ふふ、猫みたいで可愛いですよ。』
(可愛くてつい意地悪したくなるな…ふふ。)
『えっと、僕は……。』
マスを読む。
『元の穴を見つけた。元の世界に帰る。』
『……終わった――。にゃん。』
『また僕の勝ちですね。麻里姉。』
『運に見離された…にゃん。』
『そんな落ち込まないでください。では次はご褒美何にしましょうか…。あ、麻里姉。僕の頭をなでなでして欲しいです。』
『なでなで…?にゃん?』
『ほら。お願いします。』
『う、うん……にゃん。』
なでなで…
『ふふ、嬉しいです…。罰ゲームは…そうですね…。よし、僕がいいって言うまで目線を逸らさないで下さい。』
『えっ?』
『ほら、いきますよ。』
『え、ま、待っ…』
『じー…』
『っ…』
(逸らしちゃ、ダメ、逸らしたら…。)
『三郎…君、まだ…?』
『……知ってますか?麻里姉。人って一定時間見つめ合うと…恋に落ちるんです。』
『っ…!?』
『……あ。目、逸らしましたね。』
『っ……。』
『ふふ、今日は麻里姉の可愛いところ沢山知れて嬉しいです。』
『三郎君……。』
(負けてばかりで悔しいけど、三郎君の意外な一面を知れて…私も嬉しい。)
『…少し休憩しましょうか。お菓子を持ってきますね。』
『あ、ありがとう。』
パタンっ。
『はぁ……っ。好きな人には意地悪したくなるって……ホントだったんだな。』
(このまま僕の事好きになってくれればいいのに…。)
『お待たせしました。クッキー好きですか?』
『うん。ありがとう。』
床に座りクッキーを食べる。
『美味しい、ありがとう、三郎君。』
『いえいえ。どういたしまして。…あの、麻里姉。』
『ん?』
『僕…麻里姉のことが好きです。』
『っ……』
『他の人達に比べたら僕まだ子供だけど…それでも…誰にも渡したくないんです。』
『三郎君……っ。』
と、口を開こうとした時…。
ザーー!
『『!?』』
突然大雨が降る。
『あれ、天気予報では晴れだったのに…』
『ゲリラ豪雨ですかね…。暫く止みそうにないですね…。』
(この雨の中帰れないし…麻里姉を濡らす訳にもいかない。)
『今日は…僕の家でお泊まりして下さい。』
『えっ。』
『今日は僕とのデートですよね?まだ二人きりでいたいんです。』
『三郎君……。』
一方その頃。
『え?三郎と麻里衣さんが?』
『はい。この雨で帰れないので今日は山田家にお泊まりと。』
『おい、一郎。お前の弟と2人きりにして大丈夫なのか?』
『少なくともお前よりはな。三郎は麻里衣さんを襲ったりしねぇよ。お前と違ってな。』
『中学生って言ったら思春期男子だろ。好きな女とふたりきりなんだ。間違いがあってもおかしくは…。』
『お前俺の弟のことなんだと思ってんだよ…。』
夜…夜ご飯も食べ終わり、お風呂も貸してもらってどこで寝るかという話になった。
『三郎君のシャツ大きいね、貸してくれてありがとう。』
『い、いえ…』
(彼シャツと言うやつでは…?他の人たちが見たら…百合菜が知ったらからかわれるな……。)
外は大雨、今日は山田家にお泊まりに。
三郎君の部屋で寝ることに――?
『僕は床で寝ますから。麻里姉はベットを使ってください。』
『ゆ、床でって…。大丈夫よ、三郎君は弟みたいなものだし、一緒に寝ても――』
『それ、本気で言ってるんですか?』
『え?』
グイッ
ドサッ。
三郎君のベットに押し倒される。
『っ、三郎く……』
『前にも言ったのに……僕は男ですよって。もう一度分からせてあげます。僕が……どれだけ麻里姉のこと好きか。』
年下の誘惑に呑まれてしまう。
『っ、ん……っ。』
両手をベットに押さえつけられ抵抗できない。
『ぷは…っ。振り解けないでしょう…?僕だってちゃんと男なんですよ。麻里姉。そんな僕と一緒に寝てもいいなんて。無防備にも程があります。』
プチッ。プチッ…。
ボタンを外され、顕になった首元に噛み付かれる。
『白くて綺麗な肌…痕なんて残したら目立ってしまいますね。』
『ん…っ。』
『麻里衣……。』
その澄んだ目で…甘い声で名前を呼ばれたら…拒めなくなる…。
翌日。
『ただいま帰りました。』
『おかえりなさいませ。』
『ただいま…。』
『おやおや、これは…お嬢様。何かありましたか?』
『聞かないで…』
『僕と麻里姉だけの秘密です♡』
『三郎君余計ややこしくなるから…!』
リビングに行き、ソファに座る。
『お、おかえり、三郎。』
『ただいまです、一兄。』
『お姉ちゃんおかえり!』
『ただいま。』
(…普通だな。何かあったのかと思ったが…
無駄骨だったな。)
『…っ!』
麻里衣さんの首元に赤い痕を見つけてしまう。
『……っ。』
俺の中でモヤモヤが増える。これは…嫉妬だ。
『明日は一郎さんとデートですね。』
『よろしくね、一郎君。』
『は、はい。』
(ダメだ、あのキスマークのことが気になって仕方ねぇ…聞いてみるか?いや、つけたのは三郎以外ありえねぇし…。あぁくそ。落ち着かねぇ…っ。)
次回
第10話 抑えられない気持ち
コメント
1件
ぷちさん、読ませていただきました! 第9話、めちゃくちゃドキドキしました…! チェスの勝負から始まって、まさか「にゃん」語尾になるとは思わなくて笑ってしまいました。でも、三郎くんの「好きな人には意地悪したくなる」って台詞に全部持ってかれましたね…年下なのにあの距離感、ずるいです。 そして最後の押し倒しシーン。彼シャツに痕、もう完全に麻里衣さんのペースを奪ってるじゃないですか…! 一郎さんの嫉妬も含めて、次が気になって仕方ないです。素敵な物語をありがとうございます🌷