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⚠️漫画「冷たい校舎の時は止まる」を参考にした小説となっています。




〜早朝〜

🖤「ふわぁ…ゴシゴシ」

🖤「…チラッ(鏡を見る」

🖤「…嫌な顔だな」

シュルルルル(鏡の目黒の髪が伸びる)

🖤「!?な、にこれ…」

🖤「これは…俺…?」

🖤[そう、俺]

🖤[昔の俺]

ーーーーーーーー

🖤[無表情、仏頂面]

🖤[まるでロボットと喋ってるみたい]

🖤[ホント嫌な顔]

🖤[もっと素直になればいいのに]

🖤[俺みたいに]

🖤[”お母さん”の様に]

🖤「…!」

ーーーーーーーー

俺が小学生の頃、

家から突然お母さんがいなくなった

理由は教えられていない

俺はずっと医者として働いているお父さんと二人暮らしだった

ーーーーーーーー

〜中学の学校帰り〜

「目黒じゃあなー!」

🖤「おー」

母「蓮」

🖤「…?(振り向く」

🖤「!お母さん…?」

ーーーーーーーー

母「お父さんは夜いつも仕事でしょ?」

母「私も寂しくて、1人は嫌になったの」

お母さんがいなくなって四年

お母さんはこんな人だったか?

濃い化粧、キツイ香水、タバコの煙

昔はもっと日向の香りがする人だったはず

母「ねぇ蓮?」

母「私と一緒に暮らさない?」

母「どうせ家にいても1人で留守番でしょ?」

母「蓮が可哀想なのよ」

🖤「ッ!バンッ(机を叩く」

🖤「お父さんを悪く言うな」

お父さんはどんなに大変でも

俺をここまで育ててくれた

🖤「お母さんは俺の顔を生かして儲かろうとしてんだろ」

🖤「二度と俺とお父さんの名前を呼ぶな」

ーーーーーーーー

〜家〜

🖤『臭い…髪がタバコと香水臭い…』

🖤「…!」

俺の髪や顔を見ると

みるみるアイツの顔が浮かび上がってくる

🖤『醜い…醜い醜い醜い醜いッ!』

🖤「…ジョキッ(後ろ髪を切る」

俺は伸ばしていた後ろ髪を短く切った

アイツはお父さん以外のやつと駆け落ちしていたんだ

🖤「…俺はアイツの様なんかにならない」

お父さんを守るんだ

ーーーーーーーー

🖤[その仮面は過去の傷口、心の壁]

🖤[卑怯者の証拠]

🖤[なぁ、お前はメンバーに嫉妬したことはあるか?あるだろ]

🖤[特に康二に]

🖤[好きなことを好きと言える素直さ]

🖤[急でも笑顔に変えれるコミュニケーション能力]

🖤[一緒にいると惨めに感じただろ]

🖤[「俺はなんてつまらない人間だろう」って]

🖤「…」

🖤[ホントの自分を晒け出せない臆病者」

🖤[嫉妬するのは悪いことじゃない]

🖤[嫉妬に溺れるのは人の本質]

🖤[だから俺と入れ替わろう]

🖤[それならずっと嫉妬せず、幸せに暮らすことができる]

🖤[ほら、はいと言え]

🖤「…」

🖤「お前は勘違いしてる」

🖤[なに…?]

🖤「仮面なんてとっくに剥がれてる」

🖤「…俺は醜くて無様」

🖤「でもメンバー、仲間と一緒にいたからこそ気づいたことがある」

🖤「俺はありのままでいい」

🖤「康二もふっかさんも翔太くんもみんな」

🖤「悩みを抱えてる」

🖤「泣き合って、ケンカして、沢山辛い思いをする」

🖤「それでも進もうとする」

🖤「俺はそれを凄いと思う」

🖤「みんなが仲間で本当によかった」

🖤「だから俺はここにいる」

🖤「俺とお前が入れ替わる…凄い面白い案だったよ」

🖤[…んで…]

🖤「!」

🖤[なんでなんでなんで…]

🖤[仲間って何…?]

🖤[俺は1人…いつも…いつも…]

🖤『何かマズイ…逃げないと…』

🖤『あれ…足が…動かない…』

🖤[誰も気づいてくれない…]

🖤「…!」

🖤「ギュッ(もう1人の目黒を抱きしめる」

🖤[…!]

🖤「お前は1人じゃない!俺がいる!」

🖤[でも誰も俺を愛してくれない…]

🖤「俺もみんなもお前が大好きだ!」

🖤[…ホント…?]

🖤「あぁ、みんなお前のことが必要としている」

🖤[…そっか…]

🖤[良かった…ありがとう…]

🖤「そっちの世界でも楽しくしろよ!」

🖤[ニコッ…(消える]

🖤「…あれ…なんか俺も眠たくなって…」

ーーーーーーーー

🖤「…パチッ(起きる」

🧡「!めめぇ!!!」

🖤「康二?」

🧡「収録に全然こーへんから家に来たら鍵開いとるし、家入ったらめめ倒れとったんよ!?」

🖤「あぁ、そっか」

❤️「康二ずっと心配して目黒の側にいたんだよ」

💙「こいつずっと「めめから離れたくない」とか言って全然離れなかったもんな」

🧡「ちょ!しょっぴー!それ言わんといてや!」

🩷「まぁめめ起きたからいいじゃん!」

💚「そーだねw」

💛「体調は?気分悪いとかない?」

💜「一応マネジャーには休み言っといたから」

🤍「ホントびっくりしたよ〜」

あぁ、やっぱ暖かいな

🖤「…ずっと俺たち一緒だよね」


目黒以外「当たり前だよ/やで/だわ」

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