はらがへった。
おかしい、さっき飯を食ったばかりなのに。
ぐぅぅぅぅぅ…。
腹から大きな音が鳴る。
仕方ねぇ、なんか適当に食うか。
はらがへった。
おかしい、あんなに食ったのに。
なんなんだ一体。
満腹になったっと思ったらすぐに空きやがる。
ぐぅぅぅぅぅ…。
また腹が鳴る。
ちっ、どんどん腹がすいてくる。
とにかく今は、満腹になりてぇ。
でもさっき手あたり次第食いつぶしちまったんだよな…。
…ちっ、めんどくせぇが買いに行くか。
とにかくこの空腹感をどうにか…。
はらがへった。
おかしい、さっきからずっと食い続けているのに。
「はぐ…っ、ん、む…っ!」
おにぎり、からあげ、肉じゃが。
「んっ、…ぁ、むぐっ…!」
パスタ、カレーパン、ホットドッグ。
「ん、んん…、っ…!」
「お゛ぇ゛っ、…!」
ボトッ、ビチャッ…。
「ぁ、…っ、げほっ、げほっ!」
おかしい、なにかがおかしい。
腹が減ってるのに、減って減って仕方がねぇのに。
体が食い物を受け付けねぇ。
「はぁっ…、はぁっ…」
「…!あぁくそ!」
「本当によぉ!どうなってやがる!」
はらがへった。
おかしい、胃の中はいっぱいなはずなのに。
食っては吐いて、食っては吐いてを繰り返していると、ふと違和感に気づいた。
当たり前なのだが、腹が大きく膨らんでいた。
それもそうだろう、あんなに食ったんだ。
それなのになぜか、一向に満腹感が来る気配はない。
腹の中はいっぱいだが満たされることのない空腹感。
「…なんなんだ、ほんと…」
今までこんなこと一度もなかった。
それなのに急になぜ。
「…」
「…はぁ…」
「帰るか…」
ふわっ。
するとどこからか、とてもいい匂いが漂ってきた。
すごく、食欲をそそるような。
じゅるり…。
瞬間、口の中に唾液があふれる。
何だこれ何だこれ何だこれ。
食いたい食いたい食いたい。
これまでの食欲を軽くしのぐ、とてつもない欲求。
胃が、いや、胃の奥に眠るナニかが暴れ狂う。
「はっ…、はっ…」
浅い呼吸が口からこぼれる。
「おー!やっぱりゾロか!」
どくん。
なぜだか、その声を聴いたとき、胸が大きく高鳴った。
声の主の方を振り返る。
「よぉ!なにしてんだ!」
「…、ルフィ…」
ルフィが手を挙げながらこちらに近づいてくる。
ふわっ。
するとまた、あの匂いが。
どくんっ、どくんっ。
「にしても今日あっちーよなー」
ふわっ。
少しずつ近づいてくる。
ルフィも、あの匂いも。
食いたい食いたい食いたい。
はらがへった。
おかしい、絶対におかしい。
なんで、なんで。
「…?ゾロ?」
なんでルフィのことが、こんなに。
ざりっ…。
一歩、踏み込む。
ざっ…、ざっ…。
ざっ、ざっ、ざっ…。
おかしい、なんでこんなに。
「おいゾロ?お前どうしたんだ…、?!」
こんなにうまそうに見えるんだ。
ざっ。
がしっ。
肩をつかむ。
そして口を大きく開き。
がりっ。
「い゛っ゛…?!」
じわじわと広がる満腹感。
あぁ。
やっとうまいもんを食えた。
ケーキバースを書いてみたくて衝動書きしたゾロル。
内容ほんとに意味不すぎた。
まぁ、うん。
ご自分のお好きな解釈で大丈夫です。
じゃあもう眠いんで、また。
ばいばい👋
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