《こんにちは。私の名は長瀬 杏。もうすぐ高校生!って時に私の大好きなゲーム、ツイステッドワンダーランドに何やら転生してしまった⁈私はゲームの知識をフル活用して皆の悲劇を回避させ、女だとバレながらも、元の世界に戻る方法を探しながら、楽しく学園生活をエンジョイしてます。ここから先は私のオリジナル物語。どうぞ、お楽しみください。》〜廊下〜
ざわざわ…
デュース「ん?なんか周りが騒がしいな」
エース「あー、多分噂の事で盛り上がっているんでしょ」
グリム「ふな?噂?それってなんの噂なんだゾ?」
杏「確か、1週間だけ女の子生徒が来るんだっけ?」
エース「そ!噂によると凄く可愛いとかお嬢様とか色々あった」
デュース「へぇ。アンといい友達になれるといいな」
杏「ああ、そうだね」(正直嫌な予感しかない…)
数時間後…
〜講堂〜
ざわざわ
クロウリー「皆さん、お静かに!今日から一週間仮入学する生徒がいます。自己紹介をどうぞ」
ロゼッタ「ロゼッタ・イーブルと言います。どうぞ、よろしくお願いします」
モブ1「すげ〜可愛い〜」
モブ2「女の子だ〜!」
ざわざわ
クロウリー「皆さん、お静かに!彼女は1年A組に入ります。皆さん、仲良くしてあげてくださいね。では、解散!」
〜廊下〜
エース「俺たちと同じクラスか」
デュース「仲良くなれるといいな」
杏「まぁ、そうだね」
ロゼッタ「ねぇ、君が監督生さん?」
杏「え、うん。そうだけど…」
ロゼッタ「せっかくだし、女の子同士でお話ししない?」
杏「えっと…」
エース「オレ達の事は気にすんな」
デュース「行ってこい」
杏「う、うん…」
ロゼッタと杏は少しエーデュースから離れた
グリム「…」
グリムは気になり、内緒で付いて行った
ロゼッタ「ねぇ、いい気にならないでくれる?」
杏「え…?なんの事?」
ロゼッタ「とぼけないで!貴女、女だからってチヤホヤされて…。女は私1人で充分!なんで、アンタがいるの⁈」
杏「私は色々あって特別入学を認められた。学園長は慈悲でこの世界に居場所がない私とグリムをここにいさせてくれたの。いい気になんてなれないよ!」
ロゼッタ「このクソ尼が!!」
杏の左腕を掴み、魔法を使って火傷させた。同時に頬をビンタした。その時に杏の左耳に付いていた耳飾りを落とし、壊れてしまった
杏「うっ!(火傷した左腕を右手で掴んで支えた)…どう、して…」
ロゼッタ「アンタが悪いの。皆にチヤホヤされて。ふん!」
ロゼッタは去って行った
グリム「子分!」
グリムは隠れていた所から出てきた
杏「グリム⁈どうして…」
グリム「少し気になって…。それより、子分、手当て!」
杏「うん、そうだね。グリム、誰か通らないか見張りながら一緒に保健室に行ってくれる?」
グリム「もちろんなんだぞ!俺様は親分だからな!」
杏「ありがとう、親分」
〜メインストリート〜
ロゼッタ「ひっく、ひっく…」(泣いてる)
リドル「君は…どうしたんだい?」
ロゼッタ「さっき、監督生さんと話していたんです。仲良くなりたいから。だけど、監督生さんはそう思ってなくて…調子乗るなと私の頬を叩いたんです…」
ケイト「確かに頬が赤い…」
トレイ「リドル。とりあえず彼女を寮で手当てしよう」
リドル「ああ。僕達の寮でその頬を手当てしよう。さぁ、お手をどうぞ」
ロゼッタ「ひっく、ありがとうございます…」
ロゼッタはリドルの手を取り、そのままリドル達はハーツラビュル寮に向かった。3人は気づかなかった。ロゼッタが不気味な笑みをこっそり浮かべた事を…
〜保健室〜
グリム「ふな〜、先生がいないんだゾ」
杏「都合がいいよ。とりあえず冷やすのと包帯…」(包帯探し中)
オルト「はい、包帯」(渡した)
杏「あ、ありがと、う…。オ、オルト⁈」
グリム「ふな⁈いつのまにいたんだゾ⁈」
オルト「ふふっ。実は監督生さんとロゼッタ・イーブルさんのあれ偶然見かけてついて来たんだ」
杏「マジか…」
オルト「その時の動画も撮ってあるよ」
杏「マジか〜…」
オルト「ロゼッタ・イーブルさんがやってる事は凄く悪い事だよ。早く報告しないと」
杏「オルト、待って!報告の事なんだけど、まだ言わないで欲しいんだ…」
グリム「子分⁈」
オルト「え…?なんで?君はいじめられたんでしょ?なら、尚更」
杏「うん、オルトの言う通り。だけど、お願い。私、怖いんだ。皆と一緒にいたいけど、正直家族に会いたいし、急に元の世界戻るかもだし…。だから、ロゼッタのは都合いいんだ。恐らく私を悪役に仕立てる。それを私は逆に利用させてもらう。愛し愛されて別れが辛いなら、どん底まで嫌われて別れた方が楽だよ」
オルト「っ…分かったよ。でも、流石に先生にバレたら次の日には公開するよ!」
杏「…分かった。あ、オルト。この火傷の撮影と包帯とか巻くの手伝ってくれる?」
オルト「うん!いいよ」
杏「ありがとう…」
〜オンボロ寮 談話室〜
グリム「てことがあったんだゾ」(ゴースト達にロゼッタの事を話した)
ゴーストA「それは酷いね〜」
杏「グリム…。別にゴーストさん達に言わなくても…」
ゴーストB「だとしても、アン坊は無実だよ」
ゴーストC「たとえその女の子がアン坊を悪者にして皆が敵になっても僕達はアン坊の味方だからね」
杏「そう言ってくれるとありがたいよ」
グリム「俺様も味方なんだゾ!俺様は子分がやられたのを見たし、俺様は子分の親分だからな。俺様が守ってやるんだゾ!」
杏「ありがとう、グリム。頼もしいよ」
次の日(ロゼッタの仮入学 2日目)
〜メインストリート〜
ざわざわ
グリム「…なんか俺様達をジロジロ見てないか?」
杏「そうだね」
グリム「お!エースとデュースだ。おーい、エース、デュース!」
エース、デュース「…」(無視した)
グリム「ふな⁈あいつら感じ悪いんだゾ」
杏「グリム、待って。大丈夫、大体予想がつく」
グリム「どういう事なんだゾ?」
杏「まぁ、見てて」
ロゼッタ「エースくん、デュースくん。おはよう〜」
エース「お!ロゼッタ」
デュース「おはよう」
ロゼッタ「ねぇ、ねぇ。せっかくだし、一緒に登校しよ」
エース「おう」
デュース「いいぞ」
エース、デュース、ロゼッタの3人は一緒に教室に向かった
グリム「なんなんだゾ、あれ⁈俺様に無視したのにアイツには挨拶するのか⁈」
杏「グリム。彼らはグリムを無視したんじゃない。私を無視したんだよ。グリムは私と主に一緒に行動してるから挨拶しなかった」
グリム「ハァ⁈」
杏「グリム、少し移動」
グリム「お、おう」
〜図書館〜
杏「ここなら、いいだろう…」
グリム「子分。さっき言った事、どういう事なんだゾ?」
杏「グリム、私が悪役にされるかもって話はしたよね?」
グリム「ふな」
杏「まさに始まったんだよ。その物語が」
グリム「ふな⁈子分はアイツに何もしてねぇんだゾ!子分はアイツにやられたんだゾ⁈その左腕の包帯のぐるぐるは、」
杏「確かにグリムの言う通り。でも、私は人に見せようとしなかった。彼女は多分自作自演で何かをして悲劇のヒロインを演じて私を追い出すのとこの学園の女王様になる気だと思う」
グリム「ハァ⁈なんでなんだゾ⁈」
杏「多分彼女の性格上、一番になってチヤホヤされたいんだと思う。だから、同じ女である私は邪魔だから嘘の噂的なものを流したんだと思う」
グリム「そんな…」
杏「グリム。これは予想範囲内。だから、大丈夫。グリムは授業だけ私と一緒にいて。それ以外は他の人と行動を」
グリム「でも、それじゃ、子分が」
杏「大丈夫だよ。だって、ゴーストさん達やオルト、グリムが私の事、無実だって信じてくれるんでしょ?私はその気持ちを持ってくれるだけで充分。それに正直親分を悪者にしたくないんだ。だから、子分としてのお願い聞いてくれる?」
グリム「っ…わかったんだゾ」
杏「ありがとう、親分」
〜教室〜
ざわざわ
杏「やっぱり、冷たい視線がくるか…」
グリム「子分…」
杏「大丈夫だよ。信じて」
グリム「おう…」
ー飛行術ー
〜運動場〜
バルガス「今日はペアになってやるように」
モブ1「ロゼッタちゃん一緒にやらない?」
モブ2「いや、俺とどう?」
モブ3「ずるいぞ!俺も〜!」
ロゼッタ「え〜、どうしようかな〜?」
杏「グリム。広い所でやろ」
グリム「でも、子分…」
杏「人数的に私達は余るよ。ほら、さっさと終わらせちゃお?」
グリム「…おう!」
ロゼッタ「…」(杏をこっそり睨む)
ー錬金術ー
〜実験室〜
クルーウェル「仔犬共。今日はペアでやってもらう」
グリム「子分、どうする?」
杏「私達でやろう。大丈夫!私達は最強コンビでしょ?」
グリム「!おう!やってやるんだゾ!」
杏「うんうん。さぁ、準備を始めよう。グリム手伝って」
グリム「おう!」
ロゼッタ「…」(皆に誘われてる中、こっそりまた杏を睨む)
ー昼休みー
〜大食堂〜
グリム「ふな〜。お腹空いたんだゾ〜」
杏「そうだね。グリムは何にするの?」
グリム「俺様オムライスがいいんだゾ!」
杏「私はハンバーグかな。お互い半分こにしよっか」
グリム「流石子分!いい考えなんだゾ!」
2人は昼食をとって席に着き、食べ始めた
リドル「監督生!」
杏「!…なんですか?」
リドル「君、ロゼッタに手を出したようじゃないか!」
杏「…その内容を詳しく」
リドル「君は仲良くしようとしたロゼッタに頬を叩いたようじゃないか」
杏「…なんでそうしたか聞いてないんですか?」
リドル「それは…」
グリム「おい、リドル!子分は」
杏「…貴方のご想像にお任せします」
グリム「⁈子分⁈」
リドル「認めるんだね。2度と彼女に近づかないように。そして僕達にもハーツラビュルにも近づかないように」
杏「…肝に命じておきます」
リドルは去った。トレイとケイトは杏に冷たい視線を与えた後、リドルの跡を追った。
グリム「子分、なんでなんだゾ!」
杏「グリム、落ち着いて。寮に帰ったら話す。私は食べ終わったから先に教室に戻るね」
グリム「お、おう…」
〜教室〜
杏がいつも座っている場所に手紙が置いてあった
杏「手紙?(開けて読んだ)!」
“監督生さんへ またお話しがあるのでまた放課後、あの場所で ロゼッタより”
杏「…まだ何かあるのか…」(一応、オルトに連絡しておこ)
ー放課後ー
〜廊下〜
杏「んで、来ましたよ。何のご用事で?」
ロゼッタ「なんで、悔しがらないのよ…」
杏「ん?別に羨ましくないし、悔しがる必要な、」(言いかけた時、ロゼッタにより殴られ、倒れた)
ロゼッタ「何よ!すました顔して。アンタみたいな奴、蔑まれて悔しがりないさいよ!」(喋りながら、杏を殴ったり、蹴ったりしてる)
杏「うっ…。蔑まれてるのは悲しいよ、寂しいよ。けど、悔しくないよ。だって、私は強いから」
ロゼッタ「っ、何よ!」(ぷいっとして去った)
杏「うっ…、よいしょっと(立ち上がった)顔だけは避けたか…」
グリム「子分〜!」
オルト「監督生さん!」
グリムとオルトが隠れた所から杏の所へ駆けつけた
杏「あ、グリム。オルト、ちゃんと撮れた?」
オルト「撮れたよ、じゃないよ!早く手当てしないと!痣になっちゃうよ…」
杏「いや〜、もうなってるし、保健室行ったら先に写メって。その後、手当て」
オルト「…わかったよ」
〜保健室〜
オルト「これでよし」
杏「ありがとう、オルト」(撮影&手当て完了)
グリム「アイツ、なんでまだ子分の事いじめるんだ?望み通り今女王様じゃねぇか」
杏「そうなんだけど、私の態度が気に入らなかったみたい。だから、今回も仕掛けたんだよ」
オルト「そんな理不尽な…」
杏「恐らく、また更なる噂を広げると思うよ。私を悪役にする為の噂」
グリム「子分はなんもしてないのに…」
ガラッ(扉が開いた音)
杏「!誰⁈」
グレイ「…俺の事、分かる?監督生」
杏「君は…グレイ!」
オルト「確か監督生さんと同じクラスのグレイ・デルフさん。どうしたの?怪我したの?」
グレイ「いや、監督生と少し話したいんだ」
杏「私?なんかあったっけ?」
グレイ「その…ごめん!俺、お前の悪い噂を鵜呑みにしちまった。本当はお前が被害者なのになんもしてやれなくて…。本当にごめん!」(90°ぐらいの綺麗なお辞儀で謝罪した)
杏「…もしかして見ちゃった?」
グレイ「…ああ。通りすがりで見ちゃったんだ。最初はロゼッタがいじめられてるって思って助けようとしたが、ロゼッタの怒声が聞こえて咄嗟に隠れたんだ。んで、よく聞いたら本当の被害者は監督生で俺達はあの女に騙されたんだって分かった。分かったのに、すぐ助けられなくてごめん…」
杏「…そりゃ、怖いもん。今度の標的になるのは君かもしれないし、君の仲良い友達からは蔑まれたような視線を貰うかもしれないもん。君は懸命な判断をしたよ」
グリム、オルト「⁈」
グレイ「でも、俺はお前を見捨ててしまって…」
杏「それは置いといて。とりあえず君は私が無実だと信じてくれるんでしょ?」
グレイ「あ、ああ…」
杏「なら、それでいい」
グレイ「え、でも」
杏「私は利用させてもらってるの。この嘘と偽りが混ざる茶番劇を。だから、気にしない。それに、オルトやグリムそして、君。少しだけでも、私を信じてくれる人がいる。それだけで充分だよ」
グリム「子分…」
オルト「監督生さん…」
グレイ「…君は強いね…」
杏「ううん。私は強くない。私は味方がいるから胸を張って前を向けるだけさ」
グレイ「そっか…」
杏「…んじゃ、すぐじゃないけど、私が貴方に頼み事する時、私を助けてくれる?それで少しは償いが出来たって思えるんじゃない?」
グレイ「え、そんなのでいいの?」
杏「私にはいいの。その時まで君は私の噂を信じているフリして」
グレイ「…わかった」
グレイは去った
杏「…さて、オンボロ寮に帰ろっか」
グリム「おう」
〜オンボロ寮 談話室〜
グリム「子分。なんであの時、リドルが言った事、嘘なのにやったなんて言ったんだゾ?」
オルト「え⁈」
杏「ん?あー、あれね。口だけじゃん?たとえ口だとしても録音されてないし、私がやりましたとははっきり言ってない。だけど、まだ茶番劇に付き合わないといけない。だからこそ、私は演じたんだよ。悪役を。きっと、また明日問い詰められると思うよ。その時は論破してやるさ。悪役を演じながら、そして正論を言ってやる」
ゴーストA「アン坊は強いね〜」
杏「そんなことないよ。あ、オルトはそろそろ帰んないといけないんじゃない?」
オルト「そうだね。また明日」
杏「うん、また明日」
オルトは帰った
杏「…さて、そろそろ対策をしていかないと…」
グリム「対策?」
杏「たとえば…。魔法薬や魔法道具で欲しい物を準備とか?」
グリム「何するんだゾ?」
杏「それは秘密。さ、早く寝よ?」
グリム「?わかったんだゾ」
次の日(ロゼッタ仮入学 3日目)
〜オンボロ寮 談話室〜
グリム「子分、おはよう〜なんだゾ…」
杏「おはよう。眠そうね」
グリム「ふな?何してるんだゾ?」
杏「弁当作り。静かな所で食べたくて」
グリム「俺様のは?」
杏「あー、ごめん。伝えなかったから作ってない。けど、朝食にお弁当の残りとツナマヨおにぎり用意したから」
グリム「ツナマヨ?それ美味いのか?」
杏「私の世界ではおにぎりの具材として人気高いよ。グリムの好きなツナも入ってるし、食べてみればわかるよ」
グリム「んじゃ」(席についた)
杏「待って(弁当作りが終わった)よし(席についた)」
グリム、杏「いただきます!」
2人ともツナマヨおにぎりから食べた
グリム「ふな〜!美味しいんだゾ!」
杏「でしょ?気に入った?」
グリム「おう!あ、でも、昼飯、子分だけ食べるのずるいんだゾ」
杏「ごめん、ごめん。まだ具材残っているから今日の晩御飯と明日のお弁当に入れてあげる」
グリム「約束なんだゾ!」
杏「うん。さてと(食べ終わり、バックとお弁当を持った)グリム、先に行ってるね」
グリム「あ!待つんだゾ!(急いで食べ終わった)俺様も行くんだゾ!」
杏「でも…」
グリム「俺様がそうしたいんだゾ!」
杏「…わかった」
グリム、杏「行ってきま〜す」
ゴースト達「いってらっしゃ〜い」
〜メインストリート〜
レオナ「おい、草食動物」
杏「!」(レオナ先輩…)
グリム「げっ、レオナ…」
ラギー「聞いたッスよ〜?君、ロゼッタくんをいじめたみたいじゃないッスか〜?」
ジャック「信じてたのに…。最低だ」
レオナ「2度と俺たちと彼女の前に顔を出すな。サバナクローにも近づくな」
杏「…分かりました。でも、そんなすぐ決めつけていいのかな?」
レオナ「!…何?」
杏「証拠無しで噂だけを鵜呑みにしては何かを見失う事があるという忠告です。では、失礼」(レオナ達の横を通り過ぎた)
レオナ達「ッ…」
杏「…おや?」
オクタヴィネルの3人が立ち塞がった
アズール「監督生さん。貴女はいじめをして楽しいですか?」
ジェイド「女の嫉妬とは醜いですね」
フロイド「小エビちゃん最低〜」
グリム「ふな…子分…」(少し怯えてる)
杏「大丈夫(小声)まず私がいじめたと言った証拠はどこにありますか?」
アズール「ハァ⁈昨日貴女は、」
杏「ご想像にお任せしますとは言いました。私はやりましたなんて一言も言ってませんよね?決めつけるのは良くないですね〜。それに私のその発言の録音とかあるんですか?」
ジェイド「!それは…」
杏「ないですよね?皆が証人だとしても確実な証拠ありますか?私が断言した証拠を。そんな言葉のみを鵜呑みにするなんてらしくないですね〜」
フロイド「ッ、小エビ!💢」
杏「勝手に怒ってどうぞ。私は知りません。だって、私は事実を言ったまでで、怒りの矛先は自分でしょ?人のせいにしないでください。では」(アズール達の横を通り過ぎた)
アズール達「ッ…」
グリム「子分、凄いんだゾ…。アイツらを言い負かすなんて」
杏「ふふっ。事実を言っただけだから大したことないよ。ん?」
スカラビアの2人が立ち塞がった
ジャミル「監督生、噂は聞いた。俺とカリム、彼女に近づくな。もちろんスカラビアにもだ」
カリム「…」(杏の目線から目を逸らしてる)
杏(カリム先輩は無視か…)「…そんな事ですか。分かりましたよ。用事はそれだけ?」
ジャミル「⁈あ、ああ」
杏「では、失礼」(カリム達の横を通り過ぎた)
カリム達「…」
ロゼッタ(…何よ、なんで、嫌われてんのに堂々としてんのよ!気に食わない…。気に食わない、気に食わない気に食わない!)
〜教室〜
グリム「子分、凄かったんだゾ」
杏「大したことないよ。でも、あの女王様は気に食わないんでしょうね〜」
エース「グリム〜」
デュース「ちょっといいか?」
グリム「お前ら…💢」
杏「グリム。行ってきな」
グリム「ふな、でも…」
杏「いいの。自分の時間を大切にしな」
グリム「…わかったんだゾ」
エース、デュース、グリムは少し離れた場所に移動して話してる
杏「さてと」(私は授業とかの確認しますか…)
ー昼休みー
〜教室〜
グリム「子分、その…」
杏「…(グリムの頭を撫でた)誘われたんでしょ?行ってきなさい。私なら大丈夫よ」
グリム「…わかったんだゾ…」
エース、デュースと共にグリムは大食堂へ向かった
杏「さて、私はあそこに行くか…」(お弁当を持って移動を始めた)
〜外廊下〜
杏「ん?」
ポムフィオーレの3人が立ち塞がった
ヴィル「聞いたわよ。アンタ、醜い事をしたわね」
エペル「優しい人だと思ったのに…」
ルーク「私は醜いものが嫌いでね。ヴィル達に近づかないで欲しいのとそして狩りをさせてもらうよ」
杏「…近づかない事をお約束しますが、先輩のその狩りって人を傷つける事ですよね?」
ルーク「!でも、君は」
杏「食堂の件ですか?貴方は一体何を見たんですか?その件は聞いただけですよね?それに人を傷つけた事ある人を勝手に罰を与えて傷つけていいなんてどこにもそんな法律なんてない。ただ貴方が暴行の罪に囚われるだけです。そんなの美しくありませんよね?」
ルーク「ッ!」
杏「…そんなに私を犯人だと思うなら、ちゃんと自分の目で確かめて見てください。いつか、貴方の足元がそれによりすくわれてしまいますよ。では」(ヴィル達の横を通り過ぎた)
ヴィル「嘘…」
エペル「ルークサンを言い負かすなんて…」
ルーク「ッ…」
杏「…あら、タブレット…」(てことは、イデア先輩か…)
イデア(タブレット)が立ち塞がった
イデア「監督生氏、失望したよ。拙者みたいな隠キャと仲良くしてくれたのに、いじめをするなんて…」
杏「…勝手に思うのはどうぞ。ただ、そんなタブレット越しでは見逃す所がある事にご注意を」(イデアの横をを通り過ぎた)
イデア「ッ…」
杏「ん?」(ディアソムニア御一行様か…)
ディアソムニア4人が立ち塞がった
セベク「貴様!!いじめなどなんて愚かな事をした!!」
杏「うるさ…」(咄嗟に耳を塞いだ)
シルバー「俺はマレウス様の護衛としてお前をマレウス様に近づかせない」
リリア「まさかお主はそんな愚かな者だとは…」
マレウス「人の子、お前に呪いを、」
杏「!待って!」
マレウス「ん?何がだ」
杏「次期茨の谷の王がそんな事したら、罪に囚われますよ」
シルバー「⁈」
セベク「何を言う貴様!!無礼だぞ!!」
杏「人を傷つけたからって勝手に断罪するのは罪に囚われる。たとえ王族だとしても」
リリア「クフフ、言い逃れか?」
杏「人の話は最後まで聞くものです。私は無力な者です。罪は法で裁かれる。だから、次期茨の谷の王が手をくだす必要ないじゃないですか?」
シルバー「!確かに。わざわざマレウス様が直々に手を煩わす必要が無くなる…」
杏「話は終わりました。では、」(通り過ぎようとした)
セベク「ッ!待て!」
杏「貴方達は私とのこの空気吸いたいですか?この悪に染まった私と」
セベク「ッ、それは…」
杏「なら、もう話しかけなくていいんじゃないですか?私も忙しいし、近づかないと約束します。では、失礼」(マレウス達の横を通り過ぎた)
マレウス「相変わらず恐れを知らないな、アイツは」
リリア「うむ。しかも、正論を言われてしまったなぁ」
セベク「ッ…」
シルバー「セベク…」
〜校舎裏の森 大樹〜
杏「ハァ…やっと落ち着いた〜。さてと(弁当箱の蓋を開けた)いっただきま〜す(食べた)ん〜、美味しい〜。今日はいい天気でよかったなぁ」
オルト(空から杏を見つけた)「あ!(杏の所へやってきた)こんにちは、監督生さん。ここでお昼食べてたの?」
杏「うん。たまにいいなぁって思って…。ここね、お気に入りなの。星送りの日から」
オルト「そうなんだ。どうしてお気に入りなの?」
杏「私ね、星が好きなの。夜空を優しく照らす星が。元の世界でも流れ星はあるんだけど、実際に見た事なかったんだ。だから、あの時、オルトには感謝してる」
オルト「感謝?」
杏「うん。素敵な星送りと流星群を見せてくれてありがとうね」
オルト「うん!どういたしまして」
杏「ふふっ。おっと、そろそろ時間だ。オルト、ここの事は内緒ね?お願い」
オルト「わかったよ!」
〜教室〜
また手紙が置いてあった
杏「ん?またか…(開けて読んだ)」
“監督生さんへ また放課後、あの場所へ ロゼッタより”
杏「…」(オルトにまた連絡しよ)
ー放課後ー
〜廊下〜
杏「来たよ〜。まだなんかあんの?」
ロゼッタ「なんなのよ!なんで、嫌われてるのにそんなに堂々としてんのよ!意味分かんない!」
杏「と言われてもね〜。私は私を貫いているだけだし、私が言った事は事実だもん。だから言い負か、ッ!」(話す途中、ロゼッタにより殴られて倒れた)
ロゼッタ「気に食わない、気に食わない、気に食わない、気に食わない、気に食わない、気に食わない!」(言いながら、杏の背中を蹴り続けてる)
杏「うっ…」
ロゼッタ「そうだ。もっと苦しいものを与えてあげる!」(杏の背中に触れ、中々消えない火傷を作った)
杏「っ、あ“ーーーー!!」(背中が焼かれて痛がってる)
ロゼッタ「あははは!哀れね。じゃあね〜」(手を離し、去って行った)
杏「う、う〜…」(痛すぎて立ち上がれない)
グリム「子分!」
オルト「監督生さん!」
グレイ「監督生!」
杏「うっ…、グリ、ム…オル、ト…グレ、イ…」
グリム「子分…」
オルト「グリムさんは先生を!僕達で保健室まで運ぼう!」
グレイ「おう!」
グリム「わかったんだゾ!」
グリムはクルーウェル先生に報告をしに行き、グレイとオルトは杏を運んだ
〜保健室〜
オルト「グレイ・デルフさんは一応ベッドから離れて」
グレイ「?…!そうだな。カーテン閉めておく」(閉めた)
オルト「ありがとう。監督生さん。背中見せてくれる?」
杏(頷いた。そして、上を少し脱ぎ、背中を見せた)
オルト「酷い…。火傷だけじゃなく、痣まで…」
杏「…オルト。動画撮れた?」
オルト「撮れたけど、そんな場合じゃ」
杏「オルト。これは私が決めたんだ。誰にも曲げさせる気ないよ。それに必要の事なんだから…」
オルト「…」
杏「オルト、写メってくれる?」
オルト「…わかったよ(撮った)撮ったよ」
杏「ありがとう」
クルーウェル「仔犬、入るぞ」
杏「はい、どうぞ」
クルーウェル「⁈これは酷いな…」
杏「クルーウェル先生、ご説明します」
杏はクルーウェルに今までロゼッタにやられた事、良くない噂の事を正直に話した。クルーウェルはその話を聞きながら、杏の背中を手当てした。
クルーウェル「まさかそうなっていたとは…」
杏「話してませんでしたからね。あ、丁度よかった」
グリム「?何がなんだゾ?」
杏「クルーウェル先生、いやクルーウェル様に折り入ってお願いがあるのです」
クルーウェル「ん?なんだ?仔犬」
杏「私の背中に塗るタイプの傷を癒す薬、そしてとある魔法石作りに協力して貰いたいのです」
クルーウェル「…いいだろう。ただ学園長とか教師には話しておく。バラすまで黙っていればいいんだろう?」
杏「はい、そうです」
クルーウェル「分かった。先にグリムと共にハウスしろ。後で、こっそり我々教師がオンボロ寮に訪ねる。いいな?」
杏「分かりました」
クルーウェルは去って行った
グレイ「…本当に何も出来なくてごめん…」
杏「…グレイ、自分を責めないで。それに約束したじゃん。私の望みを少しだけ叶えさせる事で償う機会にするって」
グレイ「けど…」
杏「大丈夫(着替えて、カーテンを開けた)グレイは先に自分の寮に戻りな。私はグリムとオルトがいるから大丈夫」
グレイ「…分かった」
グレイは先に自分の寮に戻った
杏「ふぅ…。さて、私達も帰ろう」
グリム「おう!」
〜オンボロ寮 談話室〜
ゴーストA「この怪我は酷いね〜」
杏「顔を狙わないところが用意周到だよ」
クロウリー「こんばんは、アンさん」
杏「こんばんは、学園長」
クロウリー「今回の件、聞きましたよ。何も知らずにいてすいません。これはお詫びとして(新しい制服一式と結構多めなお小遣いを杏に渡した)」
杏「え⁈そ、そんなにいただけません!💦」
クロウリー「いえいえ、これは私からの謝罪として受け取ってください」
杏「ッ…分かりました」
グリム「子分。この後、どうするんだゾ?」
杏「…まず準備しないと。薬と魔法石を…。クルーウェル様」
クルーウェル「…わかった。明日の午前中は薬作りと魔法石作りで俺と行動を共にさせる。その代わり、授業の準備を手伝え」
杏「分かりました」
トレイン「何かあったら、相談してくれ」
バルガス「そうだ!お前は俺たちの大事な生徒だ。見過ごせないな」
サム「小鬼ちゃん、私も力になるよ」
杏「皆さん、ありがとうございます。あ、そうだ。皆さん、ご飯食べていきませんか?すぐ準備します」(準備し始めた)
グリム「子分のツナマヨおにぎりはうめぇんだゾ〜」
クロウリー「ツナマヨおにぎり?初めて聞く言葉ですね」
トレイン「監督生の世界の食べ物か?」
グリム「おう。手軽に食べられるんだゾ」
バルガス「それは楽しみだ!」
サム「う〜ん、商品にいいかもね…」
オルト「サムさん…💧」
杏「はーい、持ってきました。どうぞ」(お皿にいっぱいのツナマヨおにぎりを持って来た)
クルーウェル「?これはどう食べるんだ?」
杏「サンドイッチみたいに手に持って(ツナマヨおにぎりを持った)そして(一口食べた)このように手軽に食べられるんです。皆さんどうぞ」
グリム「にゃっは〜!いただきますなんだゾ〜!」(食べ始めた)
クロウリー「では、お言葉に甘えて(ツナマヨおにぎりを手に取り食べた)ん!美味しいです」
皆も食べ始めた
トレイン「ええ。美味しい上にピクニックとかにピッタリですね」
バルガス「それに手軽に炭水化物が取れるな!」(バクバク食べてる)
サム「Oh!そんなに食べ過ぎたら、小鬼ちゃんの分が無くなっちゃうよ」
杏「たくさんあるので、大丈夫ですよ。皆さん、お気に召したようで何よりです…」
オルト「…監督生さんどうしたの?食べるスピードが落ちてるよ」
杏「え?あ、ごめん。少し考え事…」
グリム「ん?あのロゼッタって奴の事か?」
教師達「!」
杏「…まぁ、そうだね。また、手紙で呼ばれそうだなぁって思って…。その時、どう対応しようかなぁって」
クロウリー「それなら私にお任せください!」
杏、グリム(疑いの目をクロウリーに向ける)
クロウリー「なんですか⁈その目は!」
グリム「俺様、学園長からは面倒事を押し付けられた事しかないんだゾ」
杏「正直グリムに同感…」
クロウリー「⁈コホン、いいでしょう。明日証明して見せますよ!」
クロウリーは帰った
杏「…まぁ、手紙来なきゃなんでもいいや。オルト、そろそろじゃない?おに…シュラウド先輩が待ってるよ」
オルト「!…わかった。また明日ね、かん…アンさん」
杏「!…うん」
オルトも帰った
杏「…さて、明日の予定を振り返りましょう」
クルーウェル「ああ」
杏「まず私はクルーウェル様に付きっきりで午前中は魔法石と薬を作るのと同時にお手伝いをする。午後からは普通に授業でいいですね?」
クルーウェル「ああ、その通りだ」
トレイン「監督生。何故クルーウェル先生を様呼びにしてる?」
杏「いや〜、頼む相手でしたので…」
サム「あははは!小鬼ちゃんらしい」
杏「とりあえず明日の予定はこんな感じ。明後日に向けて頑張りましょう」
バルガス「おう!」
しばらくして教師達は帰った
〜オンボロ寮 アンの部屋〜
杏「…」
グリム「子分?」
杏「…ごめんね、グリム。私、泣かないって決めたのに…涙が止まらないの…」(ポロポロ泣いてる)
グリム「ッ!…子分…」
杏「あははは、やっぱり嫌われるのはキツイね。きっと、明日はマブだった2人に絶交って言われるだろうなぁ…。せっかく仲良くなれたのに…。今更過ぎるよね?ごめんね、グリム…」
グリム「ッ!」(飛びつくように杏を抱きしめた)
杏「ッ⁈グリ、ム?」
グリム「そんなの関係ないんだゾ!子分は無実なんだゾ!子分はいつかの別れが寂しいからわざと悪役していただけなんだゾ!悪いのは俺様の大事な子分を傷つけたロゼッタやエース達なんだゾ!アイツら全員、俺様の子分を悪役にしやがって。たとえアイツらや世界が子分の敵になっても、俺様は、俺様は!子分のずっと、ずっと!ずーっと味方なんだゾ!それが子分が元の世界に帰ってもなんだゾ!帰ったその時は俺様が大魔法士になって子分に会いに行く!アイツらはぜってぇ連れて行かねぇ!約束なんだゾ!」(涙を流しながらぎゅーと抱きしめ、話した。そして右手の小指を出した)
杏「!…うん。(涙を拭った)ありがとう、グリム。約束」(右手の小指を出し、グリムの小指を絡め約束した)
〜to be conteneu〜
コメント
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やっぱ悪の花と強き信念大好きーーー😭😭😭😭😭次も楽しみにしてます!!!絶対!!!!
めちゃくちゃよかったです😭続き楽しみにしています‼️