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iris stpl 桃緑 様
誤字脱字注意
日本語おかしい
俺は昔から、欲しいものは必ず手に入れてきた。
会社も、成功も、地位も。
そして今、目の前で俺のシャツの裾をきゅっと握りしめているこの男も。
「……ないこくん、近い……」
可愛い声でそう言いながら、逃げない。
逃げられない、のか。
同じ事務所に所属する、別グループの歌い手。
“可愛い担当”で、初心で、泣き虫で。
ファンの前では天使みたいに笑うくせに、裏では俺にしか見せないぐちゃぐちゃな顔をする。
俺は社長で、歌い手グループのリーダー。
表では完璧、裏では――重いほどの独占欲を抱えたヤンデレだ。
「大丈夫。俺以外、ここにはいない」
そう囁くと、彼は安心したように、でも少し怯えたように目を伏せる。
その反応が、どうしようもなく愛しい。
ソファに座らせて、ゆっくり触れる。
いきなり深いことはしない。
まずは手。指。
指先から伝わる体温に、彼の肩が小さく跳ねる。
「……くすぐったい」
「我慢しなくていい。感じて」
耳元で低く言うと、びくっとして、頬まで赤く染まる。
照れ屋で初心。
それなのに、身体は正直で、触れるたびに小さく息を乱す。
首筋に唇を落として、何度も、何度も。
噛まない。今日は印を残さない。
代わりに、覚えさせる。
“俺に触れられる感覚”を。
「ないこくん……」
泣きそうな声で名前を呼ばれるたび、胸の奥がきゅっと締め付けられる。
この声を聞けるのは俺だけでいい。
ファンも、メンバーも、誰も知らなくていい。
服を脱がせるのも、急がない。
一枚ずつ、確認するみたいに。
不安そうな目をするから、額にキスをして囁く。
「ちゃんと大事にする。だから……離れないで」
それはお願いであり、命令だった。
前戯は丁寧に、何度も。
触って、離して、また触って。
彼が泣いて、縋って、俺の名前を呼ぶまで。
ヤンデレな彼は、独占されることに安堵するみたいに、俺に全部を預けてくる。
「俺だけでいいよな」
「……うん、ないこくんだけ……」
その答えを聞いて、やっと深く繋がる。
ゆっくり、確かめ合うように。
彼が苦しそうになれば止まるし、震えれば抱きしめる。
行為の最中も、終わったあとも、俺は離さない。
背中を撫でて、髪を撫でて、何度もキスをする。
「……重いよ、ないこくん」
そう言いながら、腕の中から出ようとしないのが可笑しい。
「重くていい。俺は社長で、リーダーで、ゆさんの恋人だ」
「……欲張り」
「知ってる」
事後、彼は疲れ切った顔で俺の胸に額を預ける。
安心しきった寝息を立てながら。
この世界で、俺が守るのはひとつだけ。
歌も、会社も、地位も――全部、ゆさんを囲うための檻だ。
逃がさない。
離さない。
だって、愛しているから。