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#頭脳戦
ぽたお
840
ひな
17
122
88
今日から捜査責任者になった木村憲一とその助手八村平蔵
ふたりは現在これから大犯罪になり得るような事件の捜査に入った。
「誰なんだ。こいつは。」
「おそらく最近ネットで有名になっている殺人犯かと。」
「どんな感じなんだ。」
「この人が死ぬと言った人は必ず死ぬそうです。」
「こいつを捕まえるということか。」
「はい。でも、証拠が不十分すぎます。」
「こいつが殺したかも分からないんだもんな。」
「でも被害者は全て他殺の証拠があるんです。」
「そこから探し出せないのか。」
「犯人を特定できるような大量の証拠がありながら捕まえるにいたっていません。」
現在、日本全国ならず世界が警戒する、謎のネットユーザー。名前、活動理由、フォロワー数、全てが不明。ただ1つ確かなことはこのネットユーザーに名前を書き込まれたものは確実に死ぬこと。殺される方法、他殺か自殺か、それすら誰にも分からない。日本の警察は現在他殺の証拠が大量にあるため他殺と考えている。それで捜査する。
「で、このネットユーザーに殺されたものはどんな死に方をしているんだ。」
「ネットユーザーの書き込みをされて死亡したものの人数は10人。まだこの人数ですが捕まえない限りこれからも増加していくと思われます。」
「書き込みの頻度は」
「週に一回です。」
「10週間前から書かれてるわけか。それで、殺害方法も殺害理由も不明。被害者同士の関係もない。どうなっているんだ。」
憲一は首を傾げ顔をしかめる。
「やはりここはあれを呼ぶしかないかと。」
「あいつを使うのは絶対に嫌だと言っているだろ!」
声を荒らげる。普段は冷静で温厚な憲一だが
あいつの話になると急に人が変わったように声を荒らげ不満をあらわにし始める。
「すみません。でも、このままでは被害人数は増え続けるだけです。」
捜査本部のドアが開く。
「あの、あなたは捜査員ですか?」
「はい、捜査員です。あと、ふたりは今現在やつの話をしていたと思うのですがあっていますか?」
「誰だお前は。」
2人だけの捜査員で探すのは気が引ける。増えるのはありがたい。しかし、捜査員を名乗る男は信頼できる人物なのか分からない。
「わたくし本日からこの事件の捜査に加わります。アレンと言います。これからよろしくお願いします。」
アレンは45°のお辞儀をした。礼儀正しく憲一が声を荒らげているのを見ても恐れることなく堂々と胸を張って挨拶をした。
「それで、憲一さん、平蔵さん。あなた方は今回の事件どう考えますか。」
「私は殺す人をネットに書き込む犯罪予告をしてから殺す。無差別的殺人だと思います。この殺しに意図や計画性があまり感じられないんです。」
「俺は今回の事件。すぐに解決できると思う。正々堂々予告してくれているんだ。そいつを守れば終わりだろう。」
アレンは2人の話を聞いて笑った。煽るように笑った。
「あはは。その位の推理しかできないのならあなたたちはどう頑張っても犯人を捕まえることはできない。」
「なんだと?俺らが犯人を捕まえられない?舐めるんじゃねえぞ新人。この事件の責任者は俺だ。口答えするな。」
「なら勝負してみましょう。わたくしとあなたたち、どちらが犯人を先に捕まえるか。もちろんそちらはやつの使用は禁止ですからね。わたくしは使いますけど。 」
「勝負?乗ってやるよ生意気な新人にベテランの凄さを分からせてやるよ。あとやつの 使用なんてこっちから願い下げだ! 」
憲一は自信満々に言った。確実にアレンより先に捕まえるという自信を感じた。
アレンはスマホを取りだしやつに連絡を始めた。
「ああ、わかっているだろう。今話題になってきているあの、ああそうだ。そいつだ探してくれ。は?無理?何を言っているんだ。」
アレンが電話を切った。憲一は勝ちを確信した。
「今更、前言撤回なんてさせないからな。」
「いいですよ。なんとしてでもやってみせます。 」
ドアを強めに閉め、アレンは部屋を出た。
暗い部屋、カチカチカチカチ、パソコンのタイピング音が部屋に響く。
「勝負だな。ネットユーザーX。」
〇〇〇。この世界で1番と言っていいほどの頭脳の持ち主。
「次は誰にしようか悩むな….それにしてもラッキーだったよ、これに出会えたのは。 」
男は謎の掲示板を開く。赤と黒を半々くらいに使った表紙の掲示板。一般人が見たら誰もが薄気味悪がるだろう。
さあ、ゲームを始めようか。
コメント
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ねらちさん、第1話読了です! 警察vsネットユーザーXの構図、緊張感があって一気に引き込まれました。特にアレンという新人の登場で「勝負」になる流れ…あれ、めちゃくちゃアガりますね。「やつ」を使うなって言われると逆に気になって仕方ない。 ラストの謎の掲示板と「さあ、ゲームを始めようか」の一文、ゾクッとしました。このXがどう動くのか、憲一とアレンの対決も含めて次が楽しみです!