テラーノベル
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入道雲が青空いっぱいに広がり、蝉の声が途切れることなく耳を満たしている。
朝のシェアハウスで大きな鞄を抱えたじゃぱぱが玄関で大声をあげた。
「みんなー!早く早く!混んじゃうよー」
「朝からテンション高すぎません?」
のあがクーラーボックスを持ちながらじゃぱぱに突っ込む。
じゃぱぱの声に荷物を持ったメンバーたちが集まってくる。
「あ、えとさんその荷物持つよ!多分それめっちゃ重いやつでしょ?」
「ひろくんいいの?ありがとう助かる」
「忘れ物ないー?」
「あ!やべえ日焼け止め忘れてた!」
「もうーいそいで!」
海にテンションがあがっており賑やかな朝。
みんな気合いが入っている。
「えとさんお団子かわいいー!」
「のあさんも!!!」
こちらが女子トークで盛り上がっている間男子はもう海での話をしていた。
「とりあえずどっちが長く潜水できるか勝負な?」
「いやーうりには負けないね」
「いやいやもふくん舐めてるね?」
「おれがいちばん長く潜水できるよー」
「どぬは論外だから!」
「なんだと!」
その光景を見てなおきりとシヴァ、はほっこりしている。大人の余裕というやつだろう
そうこうしていると日焼け止めを持ったたっつんが走って戻ってきた。
「ごめんごめん!」
「よし、じゃあ出発だー!」
1時間程の車での移動もなかなかに賑やかだった。
うりやゆあんがBluetoothで曲が流してはえとに「これえとさんが前聞いてたやつだよね 」とか「この曲しってる?」など音楽トーク、のあとシヴァは何故かスイーツトークで盛りあがっていたり、みんなで人狼をしたり、1時間の移動もあっという間に感じた。
「海だー!!!」
「あつーい」
「海きれい!ぽともきれい!」
メンバーのテンションは上がりっぱなし。
朝早いこともあるのか人はそんなに多くなく、過ごしやすい。
早速水着に着替えたり、日除け用のテントを立てたり、と何かと忙しい。
全員の準備が終わったところで海にはいる。
「うわー!冷たい!」
「きもちいー!」
「よし!潜水勝負な!」
「のぞむところだ!」
一部の男子メンバーたちが盛り上がっている間、えと、のあ、なおきり、シヴァ、ひろ、の5人で写真撮影会が始まっていた!
「なんでわたしが撮られてんの!?」
「ぽとの水着姿貴重!かわいいから!はいこっち向いてー!」
「えとさんこっちもー!」
「あ!いいねいいねー」
「なんか七五三撮ってるみたい」
「もう二十歳ですぅー」
ひとしきり遊んでからテントに戻り休憩をとることに。
コンビニでかったおにぎりやジュースを広げるとみんなで食べ始める。
「はい、えとさん飲み物」
「ありがとう!」
冷たいペットボトルを握る手のひらにじわりと汗が滲む。
「いやー、ほんとに楽しいわ、疲れたけど 」
「それなテンション上がりっぱなしだわ、疲れたけど」
「さすがにあんだけ騒いでりゃ疲れますよー」
「そっちは何してたの?なんかえとさん撮ってなかった?」
「ぽとの写真撮影会開いてました!!」
「えー写真みせてよ」
「やだよ!はずかしい」
食べ終わり、日焼け止めを塗り直したり水分をしっかり取り直しまた海に突っ走る。
次はさっき写真撮影会をしていたメンバーも加わりビーチバレーが始まる。
「それとってとって!! 」
「あ!やばい!」
「よし!こっち1点な!」
その後も休憩しては遊んでを繰り返していると日が沈み始める。
オレンジ色に染まった空や海を眺めながら全員で片ずける。
「テントそっち持っててー」
「そこのゴミこっちまとめよっか」
「この日焼け止め誰のー?」
楽しんだ分片付けまでしっかり終わらせる。
片付けも終わり全員着替え身支度を整えると車に乗り込む。
最初は思い出に浸って話し込んでいたもののさすがに早朝からあれだけ騒いでいたので大体のメンバーが寝落ちた。
運転しているシヴァと助手席のなおきりだけが起きている。
「いやー、楽しかったですね」
「だねーみんな寝ちゃったけどね」
「朝からテンション上がりっぱなしでしたからねー」
「まあそっとしとこう」
こうしてキラキラとした夏のある1日が終わったのだった_
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