樹side
北斗「じゅいー!」
ドアの開く音がしたと思ったら俺を呼びながら走って来た北斗。
俺を見るなり嬉しそうに抱き着いてくる。
樹「おかえり」
北斗「たらいまぁ、じゅい」
樹「どうした?」
北斗「んふふっニコッ」
樹「なぁんだよ」
そう、北斗は家に帰って来ると甘えて来る。その姿は保育園くらいの幼い子そのもの。
一緒に暮らし始めた時は家でも皆が見てるかっこいい北斗だった。でも、俺らに心を開いたのか
少しずつ甘えるようになった。
優吾「北斗おかえり。ご飯食べるよ」
北斗「……やらっ」
さっきまでの笑顔が一気に消える。
北斗「ほっくんいらない」
今は夜の9時半。俺や髙地、他のメンバーもご飯食べ終わってて
北斗は皆で食べれない事を分かってるから“食べない”って言い張る。
優吾「ほら、食べよ?」
北斗「やっ」
樹「俺ここに居るからさ」
北斗「やぁ!」
優吾「ご飯食べないと樹が一緒に寝ないって、いいの?」
北斗は毎日俺と一緒に寝てる。“一緒に寝ない”なんて言ったらダメージを受けるに決まってる。
北斗「……えっ、ウルウル」
もぉ、北斗泣きそうな顔してんじゃん。
髙地変な事言うなよ、俺北斗に泣かれるのは嫌だべ。
北斗「じゅい、ほっくんとねんね?」
樹「北斗がちゃんと食べたらな?」
北斗「ったべる」
あっさり食べる宣言。
そんなに嫌なんだ、俺と寝られないのが。可愛すぎんだろ。
宣言をしてからはご飯も風呂も全部早かった、
もちろん約束通り俺の部屋で一緒に寝たよ。
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さいこー♡