あれから二日ほどで連絡がはいり、今は舞台の上に立っている。
「さー!いよいよ始まります!
怒涛の快進撃でプラチナ帯まで上り詰めた『明希』!
対するは、そんな彼の挑戦を受けた『マルゼリ』!
勝つのは果たしてどちらか!」
「お前が明希か。俺に勝てると思うなよ。」
「あ、どうも。」
なんか怖い人だな。
「スタートです!」
始まった瞬間、何も見えなかった。
始まりが、動きが、
ただ、終わりだけが見えていた。
「しゅ、終了。勝者『黒闇 明希』。」
「おい!ふざけるな!何だ今の!」
「そうだ。そうだ。」
「あんなの試合じゃないだろ!」
うわー、すごいバッシング。
「いや、今のは彼の勝利で間違いないよ。」
なんか出てきた。
「彼は一瞬で視界を奪い攻撃しただけだ。」
おお、あってる。
「これ以上は彼らに失礼だよ。」
なんか、助かったな。
♢闇あこ♢
いやー、なんとか事なきを得た。
「てか、あの人だれだったんだ?」
ま、いいや。
「この感じなら、2位ぐらいまでは大丈夫そうだな。」
〜つづく〜