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翌日、俺は少年…鮭海左門と一緒にななっし〜こと飴空七志のいる医務室に来ていた。
「ななっし〜…」
さもさんは心配そうにななっし〜を見つめてる。
「ぅ…」
ななっし〜は少し苦しそうに目を開けた。
「!?ななっし〜!」
さもさんはななっし〜に抱きついた。
「さもくん!?って、いた…」
「ちょ、さもさん、ななっし〜は今怪我してるんだから。」
「ご、ごめん…けど、本当に良かった…」
さもさんは安心したのか泣き出した。
「えっと…さもくん、どういう状況なの?」
「えっとね…odmnって人たちが、俺達のこと助けてくれたんだよ。」
「そうなんだ…ありがとう、えっと…」
「あ、俺の名前は凸森悠、凸さんって呼んで。」
「うん、ありがとう凸さん!」
「…それで、二人は何があったの?」
俺がそう聞くと、さもさんは俯いてから、さもさんとななっし〜の身にあったことを話しだした。
まず、二人は政府の人間に出来た子だった。
二人の両親は亡くなっていて、政府の管理する施設で二人は出会った。
二人はあっという間に仲良くなって、毎日一緒に遊んだ。
ある日、政府の人間が二人の元に来た。
連れて行かれた先は、研究所だった。
二人はそこで残酷な実験を受けて、耐えきれなくなり逃げ出そうとした。
けど逃げるとき、ななっし〜が罠に掛かってしまった。
爆発でななっし〜は命が危ない状態になった。
さもさんはななっし〜を抱えて逃げて、力尽きたところを見つけたのが俺だった。
「………大変だったな。」
「うん…けど凸さんたちのおかげで助かった、ありがとう。」
さもさんはその後、ななっし〜と楽しそうに話していた。
その時
………ん?
何か、odmnの誰でもない気配がする…
俺は不審感を覚える。
「?凸さんどうしたの?」
「二人とも、部屋から一歩も出るな。」
「う、うん…」
俺の様子に、二人は頷く。
俺は念の為拳銃に弾をこめ、玄関に向かった。
玄関に着くと、べるさんとしぇいどさんとニグさんの三人が外にいた。
「三人共、どうし…」
言いかけて俺は気付いた。
あの人は…
政府の人間、その冷酷さで恐れられてる政府の組織のリーダー
墓杜芽々、もとい、めめんともり…
「………抵抗するようなら撃ちます。あなたたちは終わりです。」