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あけましておめでとうございます。もう二日だけど。
創作系雑談、と名前を付けたのに、全然創作系の話をしてないなぁと。今年はその点を強化していきましょうかね。
本年一発目は、「あらすじ」は大切だよ、って話。テラーの文化なのか、よく「あらすじ? そんなのはないよ」みたいなのを見かけるんですよね。まあ、雑談系はそれでいっか、と思うんですけど。創作だと、それってどうなん、と思うわけですよ。
ただし、テラーで必要なのは、本当は「あらすじ」ではない、ってな話をしようかと思います。
まず、(テラーにおいて)何のために「あらすじ」が必要かというと、1つめは「ちゃんとした日本語が書けることの証明」かな、って思います。これは人によると思いますが、私は「あらすじ」の時点でまともな文章が書けてない人の作品は、読もうかって気にならないんですよね……。
あと「あらすじ」やタイトルで誤字している人も! 人間だから間違いはありますよ。私だってやります。ただ、誤字を放置したまま何話を書いている人を見ると、おいおい、って思っちゃうんですよね。テラーは簡単に修正できますから。
本文中の間違いは、なかなか気が付かないと思います。これはある程度仕方ない。けれど、「あらすじ」やタイトルでの間違いは、すぐ気づくだろ、直しなさいよって思っちゃう。
ただ、あえて特殊な用語を使う人いますよね。間違いではなく、あえてやっている場合。そういう場合は、「あらすじ」で簡単に触れた方がいいかな、って思います。初めて見た人は間違いか、あえてか分らないですから。プロの作品だとね、わざとだろうと思って読みますけど、テラーは基本素人集団ですから、プロと同じように振る舞っても、プロと同じようには読んでもらえませんから……。
そしてもうひとつ、「あらすじ」の役割は「作品を読んでもらうため」に必要です。特にオリジナル作品、テラー流にいうと一次創作の場合ですね。それはどんな内容か分らないので、「あらすじ」で「こういう作品ですよ!」とアピールする必要がある。
最近のラノベとかでよくある、長いタイトルの作品(「○○失格の○○、実は最強の○○だった」みたいなやつ)は、おそらくタイトルが「あらすじ」を兼ねているだと思います。書店やウェブ上では、「あらすじ」まで見てもらえることの方が少ない、だからもうタイトルで「あらすじ」をやっちゃっているわけですね。
で、この「あらすじ」というのは、実は「あらすじ」ではなく「煽り(あおり)」だと思うんですよね。実はテラーで必要なのは「あらすじ」ではなく「煽り(あおり)」なんだ、というのが私の説です。
では「煽り(あおり)」とは何かというと、例を挙げてみましょう。「あらすじ」の場合、
あらすじ
ある町で起きた殺人事件。被害者は裕福な宝石店の経営者で、容疑者は彼の愛人である若い女性だった。しかし、彼女は自分の無実を訴える。事件を担当した刑事は、証言や証拠を集めながら真相に迫っていく。実は、真犯人は被害者の経営者本人だった。殺されたのは双子の弟で、借金がかさんでいた経営者は、殺人を偽装したのだった。
という感じで、本来は結末まではっきり書きます。一方「煽り(あおり)」の方は、
煽り(あおり)
ある町で起きた殺人事件。被害者は裕福な宝石店の経営者で、容疑者は彼の愛人である若い女性だった。しかし、彼女は自分の無実を訴える。事件を担当した若き刑事は、証言や証拠を集めながら真相に迫っていく。やがて、想像もつかないような裏切りと陰謀が明らかになり、事件は意外な展開を迎える。果たして真犯人は誰なのか、そして刑事は事件を解決することができるのか。
という感じでぼかすんですね。読んでもらうため、読者の興味を引くためです。世の中で「あらすじ」と呼ばれているものも、実際にはほとんどがこの「煽り(あおり)」であり、テラーで必要なのもこの「煽り(あおり)」なんですね。
テラーはたいてい無名の素人が書いている。だから、作品を読んでもらうためには、「煽り(あおり)」が大切なんですよ、っていうお話でした。