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──────Iれいまり視点──────

この世界はいわゆる神話のような世界であり、それが現実である世界でもある。人外やらが蔓延るこの世界では神話というより歴史、と言われたらグーの音も出ないが…。そもそも、なぜ神話なのか、それは後にわかることなので今は置いておく。

私がこの世界に来て、この世界の私を殺そうと作戦を決行したのは21年前から。この世界の私が生まれる20年前、ということになる。つまり、今下に転がっている死体は生まれて1年というわけだ。儚い命だなあーなんて、加害者が言えるセリフじゃない。

21年前、作戦実行時、私はすぐに自身の種族を確認した。問題なく、物語通り悪魔として生まれていた。しかし、人間に有り余る力である種族悪魔。突然渡された上位種族の力を上手く使いこなせるわけがなく、しばらくの間練習を余儀なくされた。

また、練習と同時並行に行わけなければならない、この世界に生まれる予定の自分を殺すための準備もしなければいけなかった。そのため、いちばん良いと判断したのはデビルハンターになることだった。理由は簡単で、相手も私と同じ悪魔なのだからそれを殺すことに特化したところで経験積んだ方が早いだろ、という理にかなってはいるが、超絶雑な理由だ。

そのため、私は悪魔になって最初に変化を覚えることにした。デビルハンターに私が悪魔だと絶対にバレないようにするために、人間しかいない村で10年間を過ごし、悪魔の匂いを消して、そこで擬態の力を磨き、隙あらば魔力を扱うことで、この力になれることにした。変化なんてスライムの時に使ったが、あのときはさすがに甘かったと今ならわかる。もっと、明確な殺意を持たなければ人は殺せないと言うのに。昔の私はとことん甘いな、なんて過去の自身を嘲笑する。


見た目年齢17の時、私はデビルハンターに入った。最初に行った時、深い事情は聞かれず、死ぬ覚悟があるかだけ聞かれるのと、簡単な実技テストを突破してデビルハンターに入ることができた。そこでは、様々な戦闘法と、対象法、他の人外への特効作を学ぶ…という訳ではなく、対悪魔にだけ特化した組織であった。

まあ、そのお陰で聖水やら、光属性つきの剣やらをそこから頂戴できたし、戦闘も熟練の奴らに教えてもらったし、万端の準備が出来たというものだ。そんな時に、私はデビルハンターを抜けた。退職届なんてものはないから手紙を置いて。辞める理由もそれっぽく仇を取りに、なんて書いて。

そうして、私は人間の私を捨てた。


長い回想を経て、私は今の自分に戻ってくる。あなたたちのために過去を共有することは大事だし、物語も始まったばかり。少しばかりは配慮してあげよう。

話を戻す。目の前にいる倒れている子こそ悪魔に願いを託した哀れな少女である。よく物語でも、最初の導入部分には悪魔にそそぬかされた子が出てくるように。話に引き込むだけに酷いいじめと、過去を持って生まれた哀れな子。その癖して設定が凝っているものだからさらに同情してしまう。

だから、この世界のれいまりを殺したことを見逃してもらう代わりに、私は、この子を不幸に陥れたものを全て壊すと契約した。悪魔形態になってまだまだ日が浅いので、魔力や、戦闘に慣れるため、という理由もある。…別に、こんな復讐劇のために長々尺を使うつもりはない。炎で、焼き尽くした、という事実を書くだけで終わりだ。この子の保護先は近くの教会の前にでもしておこう。あそこの教会の人は優しい。事前に確認済みだ。なんて、悪魔らしくないことを思いながら私は翼を羽ばたかせた。


──────一通りの仕事を終えた。

こんなに動いても疲れない体に感心しつつも、ようやく本題に入ることができそうで安心、という気持ちの方が大きい。

悪魔とやらになった私は人生で初めて異界への扉を呪文によって作り出した。悪魔と天使のみ使用を許されたゲート。それは神ですら使用を禁じられ、下界と天界を繋ぐ唯一の──────。その神秘的なまでの色合いに思わず魅入ってしまうが、私はすぐさま思考を振り払ってそのゲートに飛び込む。

外見の美しさとはうって変わって禍々しい赤黒い色が私の周りを埋めつくし、マグマのように吹き出る赤色が時折地獄のようにその世界を染め上げた。


しばらく無重力のようなふわふわとした不思議な感覚を味わった後、突然自身の手すら見えないほど漆黒の闇に包まれた。その闇は、私の不安を煽るかのように、さらに強くなり、目を開いているのか、閉じているのかすらままならなくなってくる。ここから先、どうすれば良いのかと思考を案じていると、突然その闇から自身の体が勢いよく飛び出したものだから、慌てて翼を使い、急停止する。

突然、真横から耳にタコができるほど聞いたことのある怒鳴り声が響いた。


「れいまり!!仕事サボってどっか行くな!!」


頭に直接響くかのような、はたまた雷音のような騒音に、思わず頭を抑える。その声の主をだいたい察しながらも確認しようと、うっすらと目を開けると、その顔が目と目の先にあり、その驚きで今度は踏みとどまることができず、後ろに倒れ込む。近づいてきたその悪魔は、偉そうにふんぞり返りながら、私に手を出し、起きる手助けをしてくれる。

その時、よくやくはっきりと顔を見る。整った顔に少しつり上がったシンクの瞳、炎のように燃え盛るヘアピンをつけ、闇を吸い込んだような黒い髪はしっかりと編み込まれていた。この世界ではお初にお目にかかるはずだが、どの世界にいても、ある程度の情報はかわないのだから新鮮味は特にないな、とか思いつつ、その特徴的な角と翼に目を向ける。……ある程度は新鮮味がある、と自身の感想を更新した。


「全く。生まれたてほやほやの子供が勝手に下界に降り立って聞いて大変だったんだから…。100歳になるまでは私の指示を聞いて動きなさい。」

「…すみません。」


その悪魔───ltさんが呆れながらも注意してきたため、大人しく謝る。

それとは全く関係ないはずなのに、私は胸の高鳴りが抑えられず、思わず浅い呼吸を繰り返す。

ここまで私が描いたシナリオ通り。私の準備通りである。思いどおりに行くこの世界になぜだか支配者のような圧倒的存在になれたかなような……事故承認欲求に近い形の感情が高ぶる。しかし、れいまりよ、落ち着くのだ。ここからも、想定通りに進めろ。

私は、深呼吸を1回挟み、腕を抑える。そして、苦しげな表情を自身に貼り付ける。


「?おい、何かあった?元気がないけど?…ッ!?それ、誰かにやられた!?」


想定通りの文言に思わず優越感に浸りかけるが、私はそれを顔に出すことなぞせず、苦しそうな表情を作る。

そう、私の腕や、足などの体全体にに、聖水をぶっかけておいた。私だって悪魔なので、聖水は普通に痛いし、再生ができない。一応致命傷にならない程度の量をかけた。デビルハンターで学んだ知識がこんな所で生きるとは思わなかったが…。

まあ、こんなことした理由はもちろんある。しかし、まあ。人間であったら理解できないような理由だと、自分でも思う。そうそれは、自身の性格を変えるためだ。

この世界での私の性格は元気だけが取り柄の馬鹿なヤツで、みんなを振り回すキャラだったことを確認している。けれど、その性格だと何かを学ぶ、情報を集めるという行為がギャップとなって私という存在が浮き彫りになってしまう。そのギャップがいい、と言われればそれまでだがそれは裏返せば違和感とも言えるので、私はキャラチェンをしたかったのだ。

下界に行って、傷だらけで帰ってきた。その恐怖が身に染みて、学を身につけることにした。このような、自身の考えたストーリーに満足感を覚えつつ、私は、近づいてくるltさんを恐怖のため、と言わんばかりに拒絶する。顔を青ざめ、息を浅くし、目を見開き、涙をいっぱいに貯める。

そして、極めつけに掠れた、けれど恐怖の色と、キッパリとした拒絶を含んだ声で


「来ないで……ッッ!!!」

「……私は仲間だ。君を酷いようにしない。それに───すぐに怪我の様態を確認しないと。悪魔に回復魔法を使えるものは少ないから、すぐに連絡を…。」

「う゛ッ」

「落ち着け。息を吐いて、しっかり吸え。意識を保て。すぐにめめさんかひなちゃん辺りに報告しに───」


少し、聖水を浴びすぎてしまったらしく、意識が朦朧とし始める。リアリティを出すために、聖水をあらゆる所にぶっかけたのが原因だろうか?上手く行き過ぎている時は大抵どこかミスをしている。今回はここか……。

しかし、死ぬことは無いだろう。心臓近くには一応のため掛けていない。自身の臆病さがまさか良い結果に招くとは…。まあ、いいだろう。

1度、私は思考を闇に預ける。

































ここだ切ります!最近だんだんと1話1話の文字数が多くなってる気がしますねぇ…。まあ、いいんですけど。

悪魔になってれいまりさんの思考回路がそこそこ変わってきましたね。まあ、まだなりきれてないんですけど…。皆さん、忘れてはいけませんよ?彼女が常にこの世界で本音を思っていると思いますか?ここに書いてある情報が正しいとは限りませんよ?まあ、そんな可能性があるのはれいまりさんたわけですけどね!

ま、時間もないので!おつはる!

『ー昨日の記憶ー』

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たわけ

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神以外の言葉が見つからなくて直すところとかこっちからみてないです!

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