テラーノベル
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──────Iれいまり視点──────
「目が覚めましたか?」
その一言に私の中でスイッチが入り、飛び起きる。が、その瞬間身体中に雷が落ちたかのような痛みがはしり、すぐさまこの行動は中断される。
「い゛ッッ!?!?」
思わずその痛みに悶絶する。そうだ。そういえば私は聖水を浴びる量を間違えてそのまま気絶してしまったのだ。いや、それにしてもなんの痛みだ?聖水の痛みってあとから来るタイプなのか?いや、そりゃ体が溶けてるんだし、痛むのはわかるが───。
痛みに対して思考していると、先程気遣ってくれた悪魔がはぁ、と深いため息を吐いたことで、ようやくその悪魔の存在を思い出す。
「大丈夫ですか?」
わたしは、痛みへの思考を止め、悪魔に視線を向ける。
──────なるほど、と思った。
星空の一部を取りつけたかのような群青色のロングヘア。魂を目に宿しているのかと思うほど妖艶な光を携えた瞳。そして、我々の種族を象徴する角は頭の横から、禍々しいオーラをまとって生えていて、翼はところどころ破けている、歴戦の戦士のような圧倒的な”何か”を感じた。
この世界における主人公。めめんともりこと我らが村長であるめめさんである。
この人は回復もできるのかと少し驚きつつも、私自身はおどろおどろした印象を出すため、困惑と、不安を全面に出した表情を繕う。
「え、えと……。は、初めまして?」
「はい、初めまして。私の名前はめめんともり。あなたの怪我を直したものです。起きて早々で悪いですが、体調の方は?」
思いの外淡々とした対応に冷たいなーなんて思いながらも、たどたどしく答えておく。
「あ、大丈夫です…?でも動くとまだ痛いかなー…みたいな感じですかね?」
「あなた…れいまりさんだっけ?聞いてたよりすっごく大人しいですね。」
「……痛い目を見たので…。」
私が項垂れていると、めめさんは何かを察したかのように、そっと、私の肩に手を置いて、手元にある本をくれる。
「1度、あなたは知識を身につけた方がいいと思いますよ。まだまだあなたは生まれたばかり。最初の10年ぐらいは知識に身を置くべきです。性質を決めるのは総合的な時間。まだ、大丈夫ですよ。」
性質を決める、というのは悪魔の中では常識らしい。
悪魔は生まれて100年に触れた情報や、肉体の状況、精神、心体の状態によって悪魔の強さや、何を司るかが変わる。例えば、100年の間最も知識を蓄えたのなら100年後には知識の悪魔となることだろう。知識の悪魔ならばそれに応じた能力を授かることができる。生まれながら能力を持っていないものはそれによって能力を得ることができる。元々持っているならば能力は2つになる…ことはなく、どちらかを選択することができるらしい。また、それに応じて適正魔法やら戦い方もあるらしいが…今はいい。
それに、今回私は知識の悪魔を目指したいのだ。知識に多く触れるのは大歓迎である。
差し伸べられた手を受け取り、私は本を受け取る。私は、覚えている限りの人生で初めて本を真剣に読もうと思った。
「私は、もう無知で、周りに迷惑をかけたくないです。死ぬ気で、知識を身につけてやります。」
「いい目ですね。悪魔では珍しい、信念を持っているタイプですね。その気概、買いました。100年後、この魔導書を持って私の館に来てください。私は、あなたが欲しいです。」
「……へ?」
これは予想外だ。私が変わったことによってこの世界のシナリオも少し変わったのだろうか?そもそも、私がめめさんと会うのは235歳のときだった。そしてその時の出会い方は───いや、今はそれじゃない。私の計画が変化していることの方が一大事である。これが、何を意味するのか、私はまだ分からない。けれど、これをピンチと捉えるかチャンスと捉えるか。判断できかねない。それはおいおいこの世界になれてきた未来の自分に託すことにして、めめさんとの契約を受ける。
「私の名前はれいまりです。あなたの契約、1人の悪魔として受けさせてもらいます!」
私が力強くいえば、めめさんはくすりと笑って、ベッドの上に座っている私の足元にひざまづく。何を突然?と困惑していると、めめさんは自身の瞳を怪しい赤色に染めて、口角を上げ、牙を見せる。翼は私を囲むように大きく広がり、私の周囲を黒く染める。その翼の中は、青白くめめさんを象徴する色がグラデーションのように染め上げられていた。怖いけれど、美しい。その光景に魅了されていると、私の手を取られ、両手で握られる。
そして、ぎゅっと強く握られる。その時、私の手の甲に青白い光が溢れ出し、魔法陣を描き始める。
これが──────
「『契約』ですよ。れいまりさん?あなたは、とんでもない悪魔と契約してしまったようですね。」
そう言って、不敵に笑うめめさん。この物語の主人公において、そして──────
「私が司るは『死』死んでも、この契約を守ってもらいますよ?」
絶対的な強者たる死を司る悪魔だ。
ここで切ります!時間におわれながら書いたので少々雑ですが、お許しを……。
この世界の主人公はめめさんです。司るのは死。まあ、字面だけでもわかる、最強候補のものですね!Iルートは出来ればめめ村のみんなに登場してもらいたいんですけど…話数がとんでもないことになりそうで既に恐ろしさを抱いてます……。
サクッとおわれるといいなぁ…
それでは!おつはる!
コメント
24件
ストーリー変わってきてんのか……何かしらの原因がありそう
こういう簡単に言って異世界にいるとときに結構現実ではあまり使わない言葉使うから好きなんよな
二次創作における契約って単語いいよね