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楽屋パニックは桔平さんと共に
ある日のテレビ局。Snow Manの特番収録の隣のスタジオでは、偶然にも大先輩である椎名桔平さんのドラマ撮影が行われていた。
「お疲れ様でーす!……って、え、桔平さん!?」
収録終わりに楽屋のドアを開けた深澤辰哉は、あまりの衝撃に声を裏返した。
なんと、Snow Manの大部屋楽屋のど真ん中に、スタイリッシュなスーツをビシッと着こなした椎名桔平が、ソファに深く腰掛けてお茶を飲んでいたのだ。
「あ、おかえり。ちょっとスタジオの冷房が強くてさ、避難させてもらっちゃった」
桔平はいたずらっぽく笑う。その圧倒的なダンディさと気さくなオーラに、後ろからゾロゾロと入ってきたメンバーたちは一瞬でフリーズした。
「失礼しますッ!!」
すかさず岩本照が直立不動で挨拶をし、宮舘涼太がすっと美しい所作で新しい温かいお茶(と、なぜか持参していた高級せんべい)を差し出す。
「どうぞ、桔平さん。我が楽屋へようこそ」
「お、舘さま、ありがとう。噂通りロイヤルだねぇ」
桔平のフランクな一言で、凍りついていた楽屋の空気が一気に弾けた。
「えっ、俺らのこと知っててくれたんですか!?」
向井康二が目を輝かせて距離を詰める。
「知ってるよ。康二くん、いつもバラエティで頑張ってるよね。あ、阿部くん、こないだのクイズ番組見たよ」
「ええっ! ありがとうございます!」
阿部亮平が嬉しそうに顔を綻ばせると、今度は佐久間大介が元気いっぱいに飛び込んできた。
「桔平さん! 桔平さん! 俺、桔平さんが出演されてる映画、マジで全部観てます! 特にあの、渋い犯人役のやつ!」
「はは、ありがとう佐久間くん。君、本当に声が通るね。舞台映えしそうだな」
「ひゃっほーい! 桔平さんに褒められたー!」
大喜びで跳ね回る佐久間を見て、桔平は実の息子を見るような優しい目をしている。
そんな中、楽屋の隅っこでは、緊張でカチコチになった目黒蓮と、あまりのレジェンドの登場に人見知りを発動した渡辺翔太が、お互いの背中を押し合っていた。
「……おい翔太、挨拶行けよ」
「無理無理無理、オーラ凄すぎて直視できないって。めめ、お前モデルなんだからスタイル活かして先に行けよ」
「関係ないだろそれ!」
二人のコソコソ話は、地獄耳の最年少に見つかる。
「桔平さーん! あそこにめちゃくちゃ緊張してる2人がいまーす!」
ラウールが長い手足で2人をぐいっと前に押し出した。
「ちょっとラウール!?」と焦る渡辺と目黒。
桔平はふふっと笑い、立ち上がって2人の元へ歩み寄った。その抜群のプロポーションに、モデルのラウールや目黒も思わず目を奪われる。
「目黒くん、ドラマ大活躍だね。今度ぜひ共演したいな。……それと、渡辺くん」
「は、はいっ!」
名前を呼ばれ、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になる渡辺。
「君の歌声、すごく伸びやかで好きなんだ。美容の話も今度聞かせてよ」
「……!っ、はい! 何でも喋ります! おすすめの美容液持ってきます!」
一瞬で懐に飛び込んだ渡辺の現金さに、メンバーからは「チョロすぎるだろ!」と総ツッコミが入った。
「桔平さん、せっかくなんで写真撮りましょ!」
康二がマイカメラを構えると、桔平は「いいね、やろう」と快諾。
桔平がノリノリで親指と人差し指をあごに当てるポーズを決めると、楽屋のボルテージは最高潮に。
「うわあ! 桔平さんのポーズ、渋かっこよすぎる!」
「贅沢すぎるだろこれ!」
「はい、チーズ!」の掛け声とともに、カメラのシャッターが切られる。画面の中には、満面の笑みのSnow Man9人と、誰よりもお茶目にポーズを決める椎名桔平の姿が収まっていた。
「あ、そろそろ時間かな。お邪魔しました」
桔平がスマートに上着を羽織ると、名残惜しそうにメンバー全員が通路までお見送りに出る。
「桔平さん、またいつでも涼みに来てください!」
深澤が頭を下げると、桔平は振り返り、ウィンクを一つ投げた。
「うん。今度は君たちの楽屋のケータリング、全部食べに来るよ」
大先輩のお茶目な捨て台詞に、廊下にはいつまでもSnow Manの賑やかな笑い声が響き渡っていた。
コメント
1件
うわあ、めっちゃ良い話!桔平さんの「楽屋避難」って設定がもう面白いし、あのダンディで気さくな距離感がすごく自然。メンバーそれぞれの反応も見事で、とくに目黒くんと翔太くんが押し合ってるところとか、ラウールに暴露される流れ、そのあと一瞬で桔平さんの懐に飛び込んだ翔太くんの「美容液持ってきます」は最高でした(笑)。あの写真、めちゃくちゃいい画になってそうで、読み終えてすごく気分がいいです!