2004年(平成16年)7月30日午前9時頃、博物館の文書収蔵庫で爆発事故が発生した。臨時職員1名が吹き飛んだ壁に挟まれて死亡、臨時職員1名が全身にやけどを負って一時重体となり、文書収蔵庫は屋根が吹き飛び壁が変形するなど激しく損傷して、博物館は休館となった[7][5]。
当初爆発の原因は不明で、会見を行った地元消防本部の担当課長は「原因は現時点で想像つかない」などと話していたが、その後に警察・消防が行った調査により、この地域特有の自然湧出する天然ガスが使用されていないエアコンの配管口を通って文書収蔵庫内に流入、無色無臭の天然ガスに気づかなかった臨時職員が薫煙殺虫剤を使用するために着火したところ、室内に充満していた天然ガスに引火して爆発に至ったと判明した[2][7][8][5]。
死亡した臨時職員は66歳の女性で、2003年5月19日に明仁天皇・美智子皇后が博物館を訪問した際に展示資料の説明を担当していた。この事故を受けて九十九里町は、その年の8月に行われる予定だった恒例「九十九里町ふるさとまつり」(夏祭り)を自粛した[9][7]。
事故後、千葉県内の学芸員らにより、飛散したがれきの中から段ボール箱約270箱分の資料が回収された。また屋根が吹き飛んで開いた穴は、トタン屋根により覆われた[5]。
休館となって以降は建物は長年放置されている状態となっていた。2023年現在、建物は解体され跡地は駐車場となっている。
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