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MAKO
主:魔法使い
元の世界では名前を知らない人が居ないくらい超有名で最強の魔法使いであるため、執事達の処刑など到底許せなかった。
この世界で捨てられるなら自分が拾っても良いよね?の精神で皆を連れて帰ることにした。
ちなみに住んでいるのは1LDKの小屋だったので引っ越すことになる。
「殺せ!悪魔執事を殺せ!」
「天使が居なくなったらもう用済みだ!!」
「生かしておけば何をするか分からん!」
外の喧騒を聞きながらフィンレイからの最後の通達に目を通していた主は、食堂に全員を集めた。
『フィンレイ様から明日の昼には迎えがあると通達があった』
執事たちがざわめく。
処刑まであと半日ほどしか自由に動ける時間がないという事実に、全員が動揺していた。
「あまりにも早すぎる・・・」
「最後の思い出作りすらさせてもらえないのですか・・・」
嘆き悲しむ声が広がり、すすり泣く声も聞こえる。
そんな中、主は声を張り上げて執事達に指示を飛ばす。
『皆!聞いてくれ!あと半日時間はある!
その間に私は玄関ホールに陣を敷くから、各自必要なものを纏めて明日の朝また食堂に集合して欲しい!』
「主様!?」
「どういうことですか!?」
『皆を私の世界に連れて帰るのさ!
こんなところで殺させてたまるか!!
君達は責務を果たした!幸せになる権利が認められるべきだ!
この世界で幸せになれないなら、私の世界で私が幸せにしてみせる!!』
「主様・・・!」
執事達は目元を光らせながら主に駆け寄り、思い思いに感謝を伝えていく。
ラトとラムリにぎゅうぎゅうと抱きつかれて、ルカス、バスティン、ナック、ボスキ、アモン、ベレン、ハナマル、ユーハンにはキスを貰い、ロノ、ハウレス、フェネス、ベリアン、テディ、フルーレ、ミヤジ、シロとは握手を交わした。
皆、かつて依頼で使った旅行鞄を引っ張り出して、着替えや思い出の品、食料や武器など必要と思われるものを片っ端から放り込んだ。
パンパンになったカバンを手に手に食堂に集まる執事達の表情は明るかった。
これからの新生活に思いを馳せ、今まで行くことの出来なかった主の世界がどんな所なのだろうかと想像を膨らませるのだった。
一方、ムーと自分を含めて20人分の移動に使う陣はそれはもう大きなものになるため、主はヒイヒイ言いながら陣を書いていた。
『クソ貴族共・・・マジで許さないっ・・・
こんなんを半日で仕上げるとか死ぬっつの!』
貴族への恨み言を呪文のように口から延々と垂れ流しつつ、大きな陣を必死に仕上げるのだった。
そして、日が昇り小鳥たちが鳴き始め、馬小屋の馬も連れていきたいと言ったバスティンが森に返してきなさいと怒られている頃、ようやく陣が完成した。
徹夜で頑張った主が仮眠を取っている間に食堂から陣の上に荷物を移動させ、主の世界へ旅立つ準備は整った。
『よし・・・皆、準備はいいかな?』
「「「「はい!」」」」
『行こう!私達が幸せになれる世界に!!』
コメント
1件
MAKOさんの新作、読んじゃったよ〜🌸 もうね、冒頭から「♡♡♡!」の怒号で心臓ギュッてなったけど、主が「私の世界で幸せにしてみせる!」って宣言するところで全部ひっくり返った!!!😭💕 しかも18人もの執事一人ひとりと違う形で触れ合ってる描写、細かくて泣ける…ラトとラムリにぎゅうぎゅうされたりキスされたり握手したり、全員との絆がちゃんと見えたよ。 ヒイヒイ言いながら陣書いてる主のギャップも可愛すぎるし、馬連れて行こうとしたバスティン怒られてて草🍃笑 次も絶対読みたい!公開楽しみにしてるね⋆♡