いただきます。
太中太(BEAST軸)
※ネタバレ注意
暗い。、、脚が重い。…否、一部…では無いな。身体全体が、大量の墨がかかったかのように黒く、重く、息苦しい。
脚を動かしても動かしても進まず…、唯下へと沈む感覚だけある、
下へ行く程酸素が薄くなり、呼吸が出来なくなる。
苦しい、
苦しい、
そんな中、下から手が突き出てきた、
女性のように長く、美しい手、
俺は思わずソレに手を伸ばす。
ソレとの距離が30センチ程になった頃、その手の手首には何かが巻かれているのに気づいた、
白い。布だ。、、何だろう。嗚呼、見覚えがある。包帯だ。
怪我をしているのだろうか、
否、違う。この手に俺は見覚えがある、
嗚呼、そうだ。、、大嫌いなアイツの手だ。
憎たらしい、俺が。俺が、絶対にコロす。
手を掴める。
そう思った瞬間、ソレは下へと消えていった。
代わりに見えたのは、ふわふわとした髪、左目に包帯が巻かれ、そして、、、、満足そうな、、でも何処か後悔をしているような顔をした、…ダザイ、、、。違う。首領だ、俺がコロしたいと思い続けながらも尽くすしかない野郎。
思わず拳を握りしめるも、今度は目の前で首領が血まみれになる、
訳が分からない、どういう事だ、
グッ、と手を伸ばし、頬に触れてみるが、、氷のように冷たい。
シんだのか?、
彼奴に限ってそんな事は。
否、嗚呼、そうだった。
俺はそっと、目を開ける、
只今、現実。
赤いストールを身にまとい、執務室で事務作業。
彼奴は、シんだんだ。
そう思った瞬間、背後に冷たい風とは違う何かを感じた。
振り向こうと思っても振り向けない、
何かは近付き、口を開いた。
『君のその表情。素敵だね、、、、夢の中で私が、たァくさん、君のこと、食べてあげる。、いただきます。中也、』
日々の労働でろくに眠れていなかったのか、はたまた、それ以外の何か…原因かは不明だが、
彼はまた眠りにつく
𝐹𝑖𝑛.
コメント
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うっっわ、すこ