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赤 × 紫
nmmn
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紫「おい、赤、 肩寄せんなって、暑苦しい…」
いつものように不機嫌そうな顔で、紫が俺に文句を言った。
俺達 は 高校二年生。
で、俺の彼女(仮)、紫
赤「うっせぇな。好きなんだからしょうがねーだろ?」
紫「は? お前、マジで頭沸いてんじゃねーの」
そう言って目を逸らすくせに、耳まで真っ赤なの、バレバレだっつーの。
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俺たちが付き合ってるってのは、一応事実
けど どっちかっていうと、こっち だけが本気。
紫 は 「試しに付き合ってやってる」って言うし、「別に好きじゃねぇ」って 定期的 に 言われる 。
なのに、なんで毎日 弁当交換してんのか、説明してほしい。
赤 「 紫、今日の弁当、俺が作ったやつ。昨日のやつよりうまいぞ?」
紫「……ったく、お前ほんとマメだな」
ブツブツ言いながらも、ちゃんと食ってくれる。
自分 の 好きじゃないやつ だけ 残して 俺のタッパーに入れてくるのも、いつも通り。
だけど、たまに不安になる。
紫は俺のことを「友達」って言うから
赤 「なあ、紫」
紫「……なんだよ」
赤「もし、もしもな? 俺が他の奴と付き合ったらどうする?」
沈黙。
風が吹いて、校舎の窓がカタカタ鳴った。
紫 はしばらく黙ってたけど、小さく吐き捨てた。
紫「殺す」
赤 「え?」
紫「そいつもお前も。ついでに俺も死ぬわ」
俺 は その瞬間 吹き出した。
なんだ、 紫も なんだかんだ 俺の事大好きじゃん 、
… なんて言ったら 別の意味で ころされるので 言わないでおく 。
放課後 、 俺 と 紫 は いつもの屋上にいた。
もちろん 周りには誰もいない。
赤「 紫 、これ飲む? コーヒー牛乳」
紫 「……なんでお前はそういうガキっぽいもんばっか飲むんだよ」
赤「 紫 も好きなくせに」
紫「 好きじゃねぇ 」
ぶっきらぼうに言いながら、いるまは缶を取って一口飲んだ。
赤 「 いや 飲むんかい 、 笑 」
あっさり 関節キス とか 普通に するようなって 俺は 少し 前進 しているのを 感じる。
紫「 赤、 お前 最近うざい 」
赤「へ?」
紫 「毎日べったりくっついてきて、弁当作って、飲み物まで持ってきて……俺を何だと思ってんだよ」
赤「 全然 彼女 だと 思ってる 」
紫「……」
赤「 紫 だけだからな、 俺が こんな すんの」
紫は何も言わなかった。 ただ、手の中の缶コーヒーをじっと見つめたまま 黙ってた。
紫 「 … お前、いつか泣くぞ」
ようやく口を開いたかと思えば、それだ。
紫「俺のことなんか、本気で好きになんなよ。損しかしねぇぞ」
それでも俺は笑って返す。
赤 「それでも、俺は好きなんだからしゃーない」
紫「 … 馬鹿 、 」
赤 「 ほんと 馬鹿 だよ。紫 のことになると 馬鹿になる 、 」
屋上に 吹いた風が 紫 の髪を揺らした。
その目が、いつもより少しだけ 優しかった気がして 俺も 微笑み返した 。
次の日 の 俺 は いつも通り 紫の ところへ 向かおう と 紫 の 教室 へ 向かった。 昨日のあの言葉 、 「俺のことなんか、本気で好きになんなよ」っていうのが 頭にこびりついて離れない。
だが 紫 は いなかった 。
何かあったのかと思って スマホを 見れば 通知が 来ていた 。
「保健室」
赤 「 なんで わし 早く 気づかん かなあ、 」
保健室のドアをそっと開けると、紫 がベッドで寝てた。
額を 冷やして いて 顔色も悪い。
赤「……風邪?」
紫「寝不足。昨日の夜、色々考えすぎて頭回んねぇ」
その「色々」に俺は入ってるんだろうか。
俺が、原因なんだろうか。
赤「 馬鹿じゃん」
紫 「お前に言われたくねぇわ」
そう言いながらも、紫は目を閉じたまま、ぽつりとつぶやいた。
紫「…赤 、お前って ほんと、ずるいよな」
赤「は?」
紫「好きって簡単に言うし、いつも へらへら してるし 」
赤 「 … 何 、 俺の事 見てんの? 笑 」
紫 「見たくなくても、見えんだよ。俺はずっお前のことだけ見てんだよ」
赤「……じゃあさ、好きって言えよ」
紫「言わねぇ」
赤「なんで」
紫「言ったら終わりそうだから」
赤「……は?」
紫「俺が、お前を好きだって言ったら。お前、安心して、俺から離れんだろ」
……何だよそれ。 何でそんなに不器用なんだよ、紫のくせに。
赤「俺は、離れねぇよ。紫 がどんだけひねくれてても 絶対 離れねぇから 」
その瞬間、紫 が目を開けた。
まっすぐ俺を見て、いつもの毒も皮肉もなく、ただの素直な声で言った。
紫「 … 好き 、 」
この日から少しずつ、俺たちは「ただの友達」をやめる準備を始めた。
赤紫 の 学パロ 増えろ
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