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1945年8月6日広島に原爆が投下されたのを知っているだろう。これは原爆投下後の広島を舞台にした物語。





──── 俺の名前は白河 奏斗。中学三年生だ。俺が生まれたのは1951年2月13日、戦争も終わり今は楽しく生きてとる。

俺の家は母子家庭で色々と大変な筈なのに母は俺を学校にいかせてくれとる。本当に有り難い。

最近なんかは友達と一緒に遊びに行ったり、勉強会をしたりなど充実した生活を過ごせとる。

奏「じゃけぇ、俺は無理や言っとるじゃろ!」

友達の宮崎 敬也が恋人に会いに行くのに一人じゃ恥ずかしいからと一緒に来てほしいと頼んでくる。

敬「そこをなんとか!頼むよ~ダチじゃろ?今度なんか奢るけぇ!」

奏「…しゃーないなぁ、ちぃとだぞ。」

敬「ホンマか!ありがとう!」

俺は渋々敬也の頼みを受け入れた。ついて行っても何もすること無いやろ…


敬「紹介するな!俺の彼女の向井 真白ちゃんじゃ!かわいいじゃろ?やらんぞ。」

真「初めまして。向井 真白です!敬也くんの友達なんでしょ?仲良くしようね!」

奏「敬也変なこと言うなや…白河 奏斗です。宜しく」

向井さんか…ほんわかした雰囲気の人だな…敬也の好きそうなタイプだわ。普通に可愛いわ、うん。

奏「俺もういいじゃろ?帰るわ。じゃあなお二人さん。」

敬「おう!ホンマにありがとな!奏斗!愛しとるで!」

奏「アホ。そーゆうのは彼女さんに言え。」

向「アハハ…」

帰ると言っても俺も少し他の店とか見てみたいし…一人で行くか。


奏「…あ」

適当にぶらぶらしてると原爆ドームが見えた。建物に残る色々な跡は戦争の恐ろしさを物語っていた。

あたりを見回すと一人の男性がおった。いや、他の人もおるんじゃけどその人だけにどうしても目がいった。

…泣いとった。原爆ドームを見ながら。泣いとったんじゃ…

俺はその衝撃的な場面からどうしても目が離せなかった。そして気づいたときには彼に声をかけとった。

奏「あの…大丈夫ですか?ハンカチいります?」

彼はこちらを見て驚いたような顔をしたあと申し訳無さそうな顔をしてこう言った。

??「ありがとう。でも、良いよ。私に気を使ってくれるのは本当に嬉しいけれど…」

彼はそう言うとまた原爆ドームの方に向き直った。俺もその人の隣で原爆ドームを見た。


数分後、彼は俺に語り始めた。

??「私の父が、昨日亡くなってね。もともと年だったのだけど急に放射線による病で逝ってしまって…母は私が子供の頃に原爆によって亡くなってしまったから父だけが私の唯一の家族だったんだ。」

衝撃だった。彼にはもう家族がおらんのだ…俺も母子家庭だから父がおらんけどそれでも母という存在に救われとった…でも、彼にはもうおらんのだ…誰も…

そう考えると俺は何故か目尻が熱くなって鼻がツーンとした。

彼はそんな俺を見て驚いたあと、優しそうに微笑んでこう言った。

??「泣いて、くれるんだね君は。優しい子だ…ありがとう。」

泣く?泣いとるのか?俺は…彼のことを考えるとどうしても胸が握りしめられたように痛くなる。もし、母が死んだら…俺は生きていけるじゃろうか…そんな不安を胸に抱えながら俺は彼にこう言った。

奏「俺は…優しくなんてないよ。」

??「…それでも君の涙に救われたような気がするよ。私は」

そう言って彼は俺の頭を撫でて何処かへ行ってしまった。

…今日、母さんと一緒に寝ようかな

普段ならこんなとこ思わんけど今はどうしても傍にいたくなった。

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