久しぶりお姉ちゃん
人形「ハッ…!」
「私の事覚えてる?」
覚えてるよ…!口癖も、歩き方も、好きな物も…
だが、怖くて口が開けられない
「ふふっ、覚えてるよね、じゃあ…」
人形「…?」
私の名前、覚えてる?
彼女はそう、問いただした
人形「覚えてる…コユキあなたでしょ?」
「…」
コユキ「うん、そうだよ」
人形「…」
コユキ「あっ、!」
コユキ「あの時は大変だったよね」
思い出したかのように話し出した
人形「…!」
やめてやめて…!もう…その話は…
コユキ「お姉ちゃんが私を自由にしてくれたんだっけ」
人形「違う…!あれは…」
コユキ「私、自由になれて嬉しかったよ」
人形「違う…違うの…!私のせいで…」
コユキ「何も違くないよ」
人形「…!」
怒ってるのか怒っていないのか分からない表情をしていた
私のせいだ…私がコユキを○さなければ…今もコユキはいい人生だったかもしれないのに…!
人形「ごめんね…お姉ちゃんのせいで…」
コユキを○した時は嬉しかった、でも今は違う今はとても後悔してる
コユキ「…」
コユキは少し黙るとこう言った
コユキ「大丈夫、私はお姉ちゃんのこと恨んでないよ」
そう言うと、コユキは優しい笑顔を見せた
人形「えっ…な…なんで…」
コユキ「だって私、お姉ちゃんのこと」
大好きだもん
人形「…えっ?」
自分を○した私の事が好き…?嘘だ…そんな事はない
コユキ「うん、大好きだから恨んでない」
人形「そんな事はないよね…嘘なんだよね…」
気づくと口に出していた
コユキ「信じられないんだね…そのくらい辛かったんだよね…」
人形「違う…違う…」
妹に言い訳をしている自分が恥ずかしい
すると、コユキが近ずいてきた
人形「…?」
コユキ「…ギュ」
人形「コユキ…?」
コユキ「ごめんなさい…私が早く気づけなくて」
人形「コユキのせいじゃなくて…」
コユキ「ごめんなさい…ごめんなさい…泣」
コユキは涙を流していた
なんでそっちの涙なの…?普通、○んで悲しいの涙じゃん…なんで…
人形「ごめん…グスッ泣」
気づくと自分も涙を流していた
自分が醜い、なんで私の為に涙を流すの…?
醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い醜い
私は最低なお姉ちゃんだ、妹を○し、会ったところで後悔をする、最低だ
人形「私は最低なお姉ちゃんね…」
思わず声に出してしまった
コユキ「そんな事ない…!泣」
お姉ちゃんのおかげで生きれたんだもの…!
人形「えっ…?」
私のおかげ…?なんで…?私は何もしてないよ…?
コユキ「ごめんなさい…私のせいなの…グスッ泣」
人形「コユキのせいじゃ…」
コユキ「私のせいなの!泣」
人形「…!」
コユキ「認めて…?お願い…お姉ちゃんは悪くない…!泣」
自分のせいじゃない…?そんな事教わってない…
コユキ「お姉ちゃんのためにはなれなかったけど…」
人形「…」
コユキ「自分の道を選んでほしい…ただそれだけだよ…」
人形「自分の道…?」
コユキ「それを教えにきただけだよグスッ泣」
人形「…ごめん泣」
コユキ「お姉ちゃん今戦ってるんだよね…」
人形「…!」
コユキ「お姉ちゃんならきっと出来る…信じてるよ…」
人形「…!」
コユキ「ごめんね…そろそろ時間だ…」
人形「ねぇ…待って…」
コユキ「お姉ちゃん…頑張って…!」
コユキはそう言うと、消えていった
すると、どこかで目が覚めた
人形「…?ここは…」
ライト「目が覚めた…!」
人形「私は戦ってたはずじゃ…」
ライト「それが…誰かがここに運んでくれたようで…」
人形「…」
コユキ…あなただよね…運んでくれてありがとう…お姉ちゃん…頑張るね…
私はそう、心に誓った
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