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楽しい時間にさせてね
ダル「…ゾワッ」
背筋が凍るような一言だった
サイクル「フフッ、まぁやろう?」
そう言った直後に、すぐさま走ってきた
ダル「ッ…!」
サイクル「さっ、頑張れニコッ」
ダル「…!」
ダルも一生懸命にナイフを振る
サイクル「全然当たってないね笑」
ダル「……」
サイクル「もっとこうするんだよっ!」
ダル「…!」
頬がナイフで切られた
ダル「ッ…」
こんな時に包帯なんてあるわけが無い
サイクル「おっと、大丈夫?痛い?だって避けないんだもん笑」
ダル「…」
怒りがどんどん湧いてくる
こんなに怒ったのは何ヶ月…いや、何年ぶりだろうか
サイクルは今おかしくなっているんだ
それはアイツのせいだ
アイツのせいでこの世が何もかもおかしくなったんだ
これでサイクルをいつもの優しいサイクルにして一緒に戦いに行く…!
何分程経っただろうか
ほとんど攻撃は出来ず、逆に自分が当たっている
たくさんの擦り傷だらけだ
ダル「フーッ…フーッ…」
思わず座り込んでしまう
サイクル「大丈夫?笑」
サイクルが目の前に来て、手を握ると思うと、
ボキッ!
ダル「ゔ…あ“…ッ…!」
そう、骨を折ったのだ
明らかに前より力が強くなっている
サイクル「お〜、いい反応だねぇ笑」
折った指と違うところをまた握った
ダル「…!」
バキッ!
ダル「くっ…ゔっ…!」
サイクル「前よりか弱くなってるね」
ダル「…ゔ…ッ」
サイクルがダルを冷めた目で見るとこう言った
サイクル「つまんない、こんなので誰が楽しいの?」
ダル「…!」
バキッ、ボキッ!
ダル「い“ッ……!」
サイクル「手の骨を折っても別に大丈夫でしょ?」
ダル「ッ…!」
そして、サイクルが笑うとこう言った
サイクル「まっ、これで○んでくれ笑」
そう言うと、すぐにナイフを上に掲げた
ダル「…!」
ギュッ
サイクル「…?」
ダルが突然僕を抱きしめてきた
なんで?抱きしめても○ぬだけだよ
引き離そうとしても動かない
サイクル「じゃあいいや」
僕はナイフを下ろすと腹部にナイフを突き刺した
ダル「ゔっ…ぐっ…!」
なるほど、○ぬとしても一緒に○のうって?
それはごめんだよ笑
ダル「ゔッ…!ガハッ…ポタポタ(血」
もっと深くに刺す
サイクル「痛いよね笑ま、無理もないか笑」
ダルはプルプルと震えている
サイクル「そんなに痛いの?可哀想…笑」
そう言ったあと、僕の目にとあるものが目に入った
ダルの帽子に小さくサイクルと書かれている
刺繍で縫ったようだ
サイクル…?サイクルって…あぁ、なんだ僕の名前か
…ってえ?なんで自分の名前を忘れているんだ?
いつからだ?
確か、空が赤くなって、変な人に出会って、その後にダルとてんぐに会った……
…ハハッ、よく分かったよ
突然サイクルが黙り込んだ
ダル「ッ…?」
すると、
グサッ!
ダル「…!?」
サイクルが自分の腹にナイフを突き刺した
もう自分の腹にナイフは刺さっていなかった
サイクル「ゔっ…」
どんどん深くに刺していく
ダル「や“め“…ゲホッゲホッ…」
サイクル「…僕がおかしかったんだね」
ダル「…!」
サイクルがニコッと笑うとそう言った
サイクル「何者かによって僕はおかしくなったんだね」
サイクル「ごめんね…ダル…」
ダル「…!ポタポタ泣」
サイクル「ごめんなさい…グスッ許して…泣」
どんどんサイクルの手が冷たくなっていく
ダル「あ“ッ…い“や“…グスッ泣」
サイクル「アイツを倒してほしい…ダルならできるッ…」
そう言うと、サイクルは静かに目を閉じた
ダル「…グスッ泣」
…このまま自分は○んでもよかった
でも、サイクルは自決をした
一番仲良くしてくれる人だったのに…
一番…自分に優しかった人だったのに…
なんでなんで…
ダル「ごめんなさい…」
ダルはそう呟くと、てんぐが居るところに急いだ
サイクル…見ていてね