続き
メイン黄赤 その他ペアあり
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)では、同じランクの人と座ってください。
席までそうなるなんて思っていなかった。
絶対強いやつって怖いか面倒臭いんだよな…
ころちゃんと居たいのに、
青)りいぬくんまたね、
赤)うん…
一旦別れを告げ、指定された席に座った。
横をちらっと見れば金髪の彼がこちらを見ていた。
頭から手の先までじっと見つめてきている。
なんなんだ一体…
見終わったのか、にこっと笑い口を開いた
黄)初めまして、僕はるぅと。よろしくね
自己紹介なんてしてくれないと勝手に決めつけていたが、爽やかな笑顔でこちらに手を差し出した。
その手に恐る恐る近づいて、俺も自己紹介をした。
赤)初めまして、俺はりいぬ…よろしく。
指先が触れるぎりぎりまで近づけたら彼にいきなり捕まれ、逃げられない状態に
てか手繋いでんの恥ずい、なんで
黄)君もSランクなんだね、嬉しいよ
Sランクの人は新入生関係なく任務に連れてかれるから、同じ仲間がいて良かった
赤)へ、?
そんなの聞いてない。
俺、戦闘なんてやったことないし
でも大丈夫、ななにぃが校長先生に言ってあるって…
赤)それ俺出ない…ですっ、
黄)出ない?どうして?
赤)その、ぇっと…
ママとパパについては言っちゃいけない。
でもそれを言わないと理由がない。
黄)拒否権は僕たちにはないよ、この前風邪ひいてたのに僕、無理矢理連れてかれて魔物倒したからさ
赤)風邪ひいてたの、?!
風邪ひいてても魔物を簡単に倒せるなんて、その体力が羨ましい。
きっと俺は万全な体調でも勝てないんだろうな
黄)…もしかして君、戦闘は初めて?
赤)ぅ、はい。やったことないです…
黄)それじゃあ僕と1度戦ってみない?
赤)…はい?
というわけで、学園内の森に連れてかれた。
るぅとくんは魔法で杖を出して、戦闘準備が整っていた。
俺はポケットから杖を取り出して、なんとか構えた。
黄)それじゃあ、いくよ!
彼の得意魔法は闇。記事でそう書いてあった。
杖をくいっと動かすと、彼の足元から魔法陣が現れた。
そしてあっという間に俺を拘束する。
見えないなにかに捕まえられているかのように手足が動かない。意識もだんだん薄れていくかのように
こういう時どうすればいいんだっけ。
とりあえずこれを解除させて…えっと解除魔法は
杖を上に振りかざして、重い拘束を解いた
黄)お、良かった。解けたね
じゃあ、次は…
赤)ま、まっ…て、
1回魔法を使っただけでこのざまだ、
一気に力が入らなくなり、その場に座り込んでしまった。
黄)わ、大丈夫、?
赤)疲れ…たっ…
俺の傍にしゃがんだるぅとくんは何やら考え込んでいた。
そして俺の顔をあげさせ、先程先生がやっていたように額に杖を当てた。
黄)…君ってころころランクが変わるんだね
赤)へっ、?
黄)ほら、いまの魔法力のランクはCだよ
普通は変わらないのにね
この前測った時と同じだ。
そういえば魔力量を測る時に間違えて魔法を発動させてその後に測ったからCになったのか。
黄)魔法を貯めておく器が小さいってことだ
別の特訓をしよっか
赤)ぃや、特訓…
動ける体力はほぼない。
ていうか部屋に戻る体力もないし、
赤)ぅ、あ、?!
体が中に浮いたかと思ったらるぅとくんが姫抱きしていた。
細身なくせに軽々と俺を抱っこしている。
黄)ちょっと、暴れないで、
赤)この状態で…、?!
黄)すぐそこだから
)ころんー、次どっちだっけ
青)次はそこを左ね
)お、すげー!さすがころん!
青)学園の地図何回も見て覚えてきたから
)いやすごいな
席を変えたあと、その後は自由となった。
りいぬくんのところに行こうと思ったらるぅとくんと何処かに行ってしまった。
大丈夫かな、りいぬくん。酷いことされてないといいけど、
僕は同じ部屋の子と一緒に荷物を運んでいた。
移動魔法はまだ使えない同士なのでこうやって歩いて運ぶしかないのだ。
青)これで全部かな…
)教科書ありすぎだろー疲れたー
青)ね、僕なにか飲み物買ってくるよ
)まじ?ありがとうころん神
硬貨を何枚か持って購買へと向かった。
さっきも言ったように地図は覚えているので、迷うことなく購買に着いた。
そして帰りも迷わず帰ろうと歩いていると、生徒ではない人影が見えた。
侵入者だろうか、兄ちゃんから聞いたことがある。
才能のある魔法学生を攫って実験をしようとする悪人がいると
だからそれに気をつけろと言われたが
このまま見過ごす訳にも行かない、誰かが犠牲になってしまう。
杖を取り出して、構えた瞬間その人は僕の目の前にやってきた。
青)ぅわ、?!
びっくりして後ろに倒れてしまい、
持っていた飲み物は転がっていった。
)あ〜!ごめんね?!
青)ぁなた、侵入者っ、!
)?!ちゃんと許可得たよ!ほら、!
首から下げている許可印の着いている紙
なんだ侵入者じゃなかった、僕めっちゃ失礼じゃん…
青)ご、ごめんなさいっ、!
よく見てなかったです…
)いやいや、俺も怪しそうに歩いてたからさ…
君新入生?
青)はい、そうですけど…
そう言うと、その人はぱっと手にぬいぐるみを出した
可愛らしいわんちゃんのぬいぐるみ。
)俺りいぬくんっていう子の兄なんだけど…お部屋知ってたりするかな、?
青)りいぬくんのお兄さん…?!
僕、りいぬくんのお友達です、!
りいぬくんのお兄さんだ、凄いかっこいい…
友達と伝えるとお兄さんはぱっと顔を輝かせた。
)りいぬくんのお友達?!ほんと?!お名前聞いてもいいかな?
青)あ、ころんですっ!お兄さんは…?
紫)俺はななもりだよー!りいぬくんにお友達かぁ、嬉しいなぁ…
ほんとにりいぬくんのこと好きなんだな…
こうやってぬいぐるみ届けに来てくれて、友達できたのにもこんなに喜んで
紫)ころんくん!これお願いしてもいいかな、?
このぬいぐるみりいぬくんの大事なものだから
青)はい!僕に任せてください
紫)良かったーありがとう!
これないとりいぬくん寝れなくて…ぁ、これ言ったこと秘密ね?
紫)じゃあばいばいころんくん
りいぬくんのことよろしくねー!
青)はいっ!
って僕りいぬくんの部屋知らないや…
明日教室で会った時に渡すか。
赤)っはぁー、
良かった誰にも見られてないはず、、
無事に部屋に着いた俺たちは、るぅとくんが転移魔法で運んだ荷物を片付けている。
俺はなんとか体を動かしてダンボールを運んでいる。
黄)りいぬ、持てる?
赤)持てるっ、し、!
黄)全然上がってないじゃん、笑
ほら、僕持つから軽い方持ちな
そう言ってイケメン対応をしてくるるぅとくんに慣れない。
ていうかいつの間にか呼び捨てだし、俺も呼び捨てで呼ぶべき?
いやでも呼び捨てなんて猫ぐらいにしか…
荷物が片付いた頃、違和感を感じた。
入れたはずのわんちゃんのぬいぐるみがない、
これでダンボールは全部なはずなのに、おかしい
黄)りいぬどうしたの?
赤)ね、これで全部?
黄)うん、そうだよ
もしかしてなんか無い?
言えるわけない。大事なぬいぐるみが無いなんて
恥ずかしすぎる。
もう16歳になったし、なくても大丈夫なはず、
赤)ううん、なんでもない…
赤)わぁ〜!めっちゃ美味しそう!
食堂にやってきた俺たちは色んな料理が並んでいるテーブルに目が釘付けになっていた。
新入生歓迎パーティーも含めて、今日はバイキングらしい
新入生よりも先輩たちが喜んでいた。
黄)どれも美味しそうだね、りいぬ何食べる?
赤)えっとねえっとね、オムライス!
黄)オムライスね、ちょっと待ってて
赤)ありがとう!る…
黄)ん〜??
赤)…るぅちゃん、
黄)ふふっ、どうぞ
ころちゃんと会話しているのをずっと見られていたようで、僕もちゃん付けして欲しいと何度もお願いされた。
そしてそう呼ばないとちょっと怖い笑みで見てくる
すっかりるぅとくんとも話せるようになった。
最初は怖かったが、想像と違い優しい彼に安心した。
黄)サラダも取ってきたよ〜
赤)うげ、
黄)食べなさい。
赤)はい、、
)ころん唐揚げ貰ってきた〜!!
青)ちょ、どんだけ持ってくるの?!
テーブルに座ってよそってきたおかずをゆっくりと食べていると、同じ部屋の子がお皿いっぱいの唐揚げを持ってきた。
もう僕お腹いっぱいに近いんだけど、
)いっぱい食べないと体力つかないだろ〜?
青)そうだけど、貰いすぎ
僕達で食べ切れるそれ?笑
なんて話していたら隣に座っていたクラスメイトたちが唐揚げを1つ取った
)俺らも手伝ってやるよ
青)助かるよお…ありがとう
すっかり他の部屋の子とも仲良くなれた。
食べながらりいぬくんを探しているけど、なかなか見当たらないな
まぁ、これだけ人数がいたら大変か…
)そういえばころんの兄ちゃんって3年だろ?
ワンチャン会える?!
青)いいよ、探さないで!
橙)俺がどうしたんー?
噂してたら来るって本当なんだ…
青)兄ちゃん?!
)生ころんのお兄さんー!!
橙)生…?って唐揚げ少ないと思ったらころんたちの仕業かー!!
青)僕何も悪くないよ!こいつらが!
橙)人のせいにしたらあかんやろー?
てことで1個貰うな、んじゃ!
青)んちょ、貰っていくなぁ!!
そういえば兄ちゃん1人だけだったな。
友達のなーくんって人は一緒じゃないのかな。
あれ、でもななもりさんって…?
ここの学生じゃなかったし、でも友達だって言ってたけど
ころんいっぱい友達に囲まれてて一安心やな。
俺も負けないくらいいっぱいいるけど。
でも1番の友達って言ったらなーくんやったな。
急に学校辞めちゃったし、どこ行ったんやろ…
紫)りいぬくんちゃんとお友達出来てた…良かった、泣
仕事も無事に終わり、1人嬉し泣きをしていた時、友達で思い出したけどそういえばあのにゃんこ元気だろうか。
りいぬくんが寮生活をしている間、餌をやらないといけないだろうか。
一応、餌はこの棚にあるけど…りいぬくんいつの間にこんなに買ってたんだろう
りいぬくんの秘密基地まで餌を持って歩き、お友達のにゃんこを探してみた。
紫)ダンボール空っぽだ…
もしかしたらお散歩でもしてるのかな、
持ってきた容器に餌を入れ、ダンボールの中にそっと置いて、家へと戻った。
……To be continued
どんどん書いている内に最初思い描いていた内容と方向性が違ってきてどうしてこうなった状態
黄赤こんなにほのぼの書くつもりなかったのに
なのでタイトル変えました
なんでもありな世界線になっております
思い描いていたのは今度書きます多分