・ 思い切って二本あげます
・ 腐ではございません
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kn side
今俺は何が起きているのか分からない。
いや、正確には俺がわかろうとしなかった
医務室のベッドの上で、後輩の
ショッピくんが眠っていた。
しんぺいからは精神の問題だと、
みんなに告げた。俺が、俺が一番
近くにおったはずなのに、なぜ
気づかなかったんだろう、先輩として
失格だ…。
みんなが部屋に戻ったあと、もう一度
医務室に入ってショッピくんの様子を
みた。すやすやと眠っているが
起きる可能性はまだ今はないらしい。
何が起きたかは話してくれなかったが
頭を包帯で巻いていたり、手首部分に
絆創膏を貼られていたりしていた。
これをみると誰でも何があったか予想できる
「 ショッピくん…ごめんなぁ、
一番近くにおったんに……
気づいてやれんかって……… 」
でも今は俺の謝罪ではなく、彼の
回復が優先だった。しんぺいも起きるように
手は尽くすと言ってくれた。
だから俺は安心はできないが彼に任せようと
医務室を出た。
*
朝、目が覚めた。ショッピが目覚めなく
なってから2日目、
俺は悪夢を見ていた。みんなが次々と
眠っていく夢。俺は1人取り残されていた
だから不安やった。みんな、寝てまうんや
と思って。
だから急いで食堂に行った。
「 お、おる…よ、かった… 」
安心して腰が抜けてしまい、床に
座り込んだ。皆んなはこんなだらしない俺
でも心配してくれる。
「 ど、どしたんやっ!? 」
「 どうしたん!?!? 」
「 部長…?どうしました…? 」
「 や、べつ、に…… 」
上手く誤魔化せばご飯を食べる。
ご飯が喉を通らない。心配したトントンが
隣に座った。
「 なぁ、シッマ 」
「 …ん?なんや、トントン 」
「 ショッピはいつか起きるから、
安心してもええねんで。 」
「 で、も… 」
「 そうやって1人で抱え込むと、
またショッピくんが心配するで 」
「 そ、か…… 」
「 ほら、一緒にご飯食べるで 」
まだ彼は書類があるのに俺に構ってくれた
そのおかげで少し気は楽になった。
夜になってまた医務室向かう。
「 あんなぁショッピくん…今日な
シャオロンがな…____ 」
なんて目覚めるはずのない彼に
一方的に話しかける。話しかけても
返事は来ない。当たり前か。
でも少し辛くて涙が出てしまう。
「 ぁ、れ…おかしい…涙が止まらへん 」
いつもはすぐに泣き止んでくれるが今日は
なかなか止まってくれない。
でも疲れたのか、眠りに入ってしまった。
*
朝、撫でられる感覚に目を覚ました。
ショッピくんが俺の頭を撫でていたのだ。
「 …?しょっぴ、くん? 」
「 …はい、どうしました? 」
「 …お、おきたんや、!!ショッピ、
よ、かった! 」
思い切って抱きついてしまう。
「 く、苦しいっすよコネシマさん… 」
名前を呼ばれて安心したのか一気に
涙が溢れる。昨日、泣いたばかりなのにな
でもこの涙は違う、嬉し涙だ。
「 …ぁ、先輩、 」
「 な、に……? 」
「 おはようございます、コネシマさん 」
「 …おはよう、ショッピくん 」
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コメント
3件
投稿お疲れ様です!!!!! 神ですか?!?!!knさんの後輩想いとtn氏の優しさそしてみーんな仲間大好きでknさんが辛くても寄り添ってあげる、knさんも同様にsyp君に寄り添ってそのsyp君はknさんにきちんと生きてるよと挨拶をする!!!みんなの想いが伝わった感が最高過ぎる!!!ありがとうございます!!!!
こんにちは…ご投稿お疲れ様でした この下はただの感想だそうです 珍しくくs先輩呼びじゃないだと?!