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灰色の空の下、とある軍の基地の広場に新兵たちが集めれれていた。
入隊初日。まだ軍服も硬く、身体に馴染んでいない。
?「おー、もう集まってんのねー」
軽い調子で手をひらひらさせて近づいてきたのはらっだぁ。
その雰囲気はおちゃらけているのに、目だけは周りを鋭くよく見ている。
少し離れたところには緑色。俯き、影のように静かに立っていた。
?「えっと……同じ新兵だよな?よろしく」
ぎこちなく声をかけたのはレウクラウド。柔らかい笑みを浮かべて、緑色の前に立つ。
緑「……ヨロシク」
小さく返ってきた返事に気まづそうに笑みを浮かべ。
レ「あ、うん…」
?「おー?俺待ちちゃうやんな?」
少し関西弁の混じった落ち着いた声で現れたのは金豚きょー。肩に剣を掛ける形で持ち、軽い足取りで近づいてくる。
金「俺は金豚きょー。マジで俺最後やない?」
ら「最後最後」
らっだぁが軽く茶化す。
金「あん?」
二人の間で軽く火花が散る。
気まづさに耐えられなくなったレウクラウドが割って入る。
レ「ちょ、ちょっと待て!?俺らが喧嘩しても仕方ねぇだろ!これから同じ部隊でやってくもしれないかもだろ!」
金「一時的な班らしいで」
レ「_あ」
その言葉の意味に気づき顔を赤らめる。
レ「そ、そうなんだ…俺ら一時的な班何だったけ……恥ずかしい…」
耳まで赤くなり視線を逸らす彼に
ら「お、赤くなってらーw」
と笑い声をあげるらっだぁ。
その後ろからいつの間に来ていたのかコンタミがふわりと笑った。
コ「まぁ、誰でも間違えるよね」
ら.金『うお/わ!?』
二人は驚き後退りする。
金「おま、いつの間に!?」
ら「心臓に悪いってー」
__そこへ、教官の怒鳴り声が響いた。
教官「貴様ら!いつまで立ち話をしているつもりだ!これより模擬戦闘訓練を開始する!」
五人はびくりと身体を固める。
ら「模擬戦……?」
らっだぁが小声で呟く。
教官「そうだ!これは貴様らの連携能力を試すためのものだ。敵役は我々が用意した部隊が担う!」
金「ちょ、マジか?!入隊初日で模擬戦かよ!」
レウクラウドが青ざめながらも優しく言う。
レ「まぁ、でもやるしかなしなぁ」
広場のゲートが開き、簡易的な市街地を模した訓練場が広がった。
遮蔽物の鉄板や廃車の残骸、積まれたコンテナ。
その奥に教官らが用意した“敵役”の兵士たちが待ち構えていた。
教官「それでは、これより模擬戦闘訓練を開始する!」
怒鳴り声と同時に、号令が鳴り響く。
ら「えっ!?もう始まんの!?」
らっだぁが焦った声を上げる。そこへレウクラウドが落ち着かせるように続けた。
レ「お、落ち着いて!?まずは前線と後方を決めて__」
そこへ遮るように声を発したのは金豚きょーだった。
金「よっしゃ!俺がひとりで片付けてやるわ!」
レ「ちょっとぉ!?」
動揺する一同の中で一人、静かに立ち溜息をつきながら小声で呟いた。
緑「ダメダコリャ…」
どうなってしまう!?
スクロールお疲れ様でした(っ’ヮ’c)