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「ふぅ〜」
彼が私の家で殺人をした翌日、私はすぐに引越しした。家にある物は全部業者に頼んで捨てもらった。 人からもらった物のみを新居に持ってきたから今はすっからかん。仕事場からも近いし 何より10階建てのまーまー高い上にセキュリティ面もしっかりしているから安心出来る。ここの近くはオフィスが沢山経っているから静かな方なのも嬉しい。とりあえず隣人に挨拶をするために買ったお菓子を袋に入れて部屋を出る。
ピンポーンとまず左の方に挨拶をした。
住んでるのは2歳ぐらいのお子さんと仲良さそうな夫婦が暮らしていた。お菓子を渡すとお返しとしてみかん3つもらった。どうやら親戚が農家らしくそれで毎年食べきれない量の野菜を貰ってるらしい。
次は右の方。
ピンポーンと押しても反応がなかったのでまた後日挨拶しに行くことにした。
下の階の方にも挨拶をしに行ったがこちらも居留守のようだったのでまた後日。
まだ食器もないから今日は外食にすることにした。久しぶりの外食だったから気分は最高に上がっていた。
「美味かったな〜」とお店を出て家に向かう。
私の住んでるマンションの前にはひとつ高い建物がある。オフィスのようにも見えるが警備が頑丈な気もするがまっ私が気にしても意味ないから気にしないことにした。
【翌朝】
昨日渡せれなかった右隣の方と下の階の方に渡そうと家を出たらちょうど右隣の方が帰宅していた。
「あっおはようございます。昨日引っ越して来ました。黒川と申します。こちらお口に合うか分かりませんが良ければどうぞ 」
「貰ってもええんか?ほな美味しく頂くわ」
右隣の方はロングの金髪で首元に傷がある方で見た目も割と言ってもあれだけど感じのいい方だった。
軽く世間話したあと下の階に行く。
ピンポーンと数秒たった後に男の人が1人出てきた
「上の階に引っ越してきました。黒川と申します。こちらお口に合うか分かりませんが良ければどうぞ 」
と言って彼に紙袋を差し出すと奪うかのようなスピードで紙袋を取り、バン!とでかい音を立ててドアを閉めた。
そーゆ人も居るか、と思い階段で上がり自分の家に帰る。
引っ越してから1週間。
冷蔵庫や日常に必要な物がだんだんと揃ってきてやっと生活感のある家になってきた。
この家はベランダが広いから外を見ながらお珈琲を飲むと落ち着く。
その日もいつも通り軽いおやつと珈琲片手に
目の前のオフィスを出入りしている人たちを見ているとある2人組が目に止まった。どちらも高身長で1人は全身白で髪色まで白。もう1人はオールバックの銀髪。どちらもオフィス街に似合わないような格好をしていた。その2人組をベランダから見ていると駐車場の管理人を殺したのが見えた。それも素早い。
私は瞬時に身を隠した。何となく関わってはいけない人達ってことがわかった。1週間に私の引っ越しの原因となった彼を思い出す。
「彼と同じ人か…」
そう呟いて私は部屋に戻った。
何も見て無いと自分に言い聞かせる。この平穏を乱したくないからね