コメント
5件
えーん神すぎるぅぅ😭
ねえもう好き
皆さんどうも、アンハムです。
まだテラーの制限は1分なのですが、ノベルにすることでメモからコピペして投稿できるのではないかと、やっております。
今回のは小説風です。
今後は、ノベルでは自己満のを投稿しようと思います。
言葉や表現がおかしい所があるかもしれませんが、気にしないでください。
日本語弱者&語彙力皆無の人間の小説風です。頑張って読んでください。
ちなみに、最初のほんのちょびっとだけ、ある曲の歌詞を織り交ぜてます。考えてみてください。
コメントは返信が遅れる可能性が高いです。ご了承ください。
めちゃくちゃ短いアナザーストーリー(青組)的なのを明日くらいに投稿する予定ですので、♡たくさんくれると嬉しいです。
長々とすみませんでした。注意書きを読んでからお進み下さい。
・ご本人様とは関係ありません
・赤組(左右想像で)と青組(青×水)のBLなので、自衛お願いします
・関西弁が変かもしれません
・誤字脱字があったらすみません
・メンバーを色で表した後にセリフがあります→例:水「いふくんのばーか」(水なので、いむくんのセリフ)
・回想シーンは”“で表してます
・通報する前にコメントください
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桃「待って」
赤「……。」
赤「……何?」
『馬鹿な奴。さっさと出ていけばいいのに、まんまと掛かっちゃって…。さすが、と言うべきかな。』
桃「…俺が、…俺が悪かったよ。だから──」
赤「だから?これはないくん自らが招いた結果でしょ?」
彼は俺の言葉を聞くつもりは無いらしい。
そのまま彼は続けた。
赤「良かったね、ずっと望んでたことが叶って。」
悪びれもなく笑う。
が、その瞳は怒りそのものでこちらを射抜いていた。
桃「別に望んでなんか…。」
赤「へえ…?……ま、もうどうでもいいや。」
そう言って踵を返し、スーツケースをカラカラと鳴らしながらさっさと歩いていく。
桃「ちょ、待って!」
振り向きもせず、真っ直ぐ玄関へ向かう。
玄関にあるキーホルダーをカバンにしまい、靴を履き始めた。
桃「考え直したから、今までのこと。あれは完璧に俺が悪かった。ねえ、だから待っ──」
赤「ないくんさ。」
急にくるりとこちらを向いて、俺を正面に見据えてくる。
さっきの瞳とは裏腹に、そこに感情はない。
赤「そんなに必死に俺を止めるのって、いれいすのためでしょ?俺のことがまだ好きだからとか、そんなんじゃないんでしょ?」
思わずたじろいだ。
桃「……。」
赤「ほらね。…心配しなくてもいれいすからは脱退しないよ。絶対に。」
桃「りうら…。」
赤「…やっと名前呼んでくれた。最後の最後に聞けて良かったよ。…じゃあね。」
少し微笑みながらそう言って、扉を開けた。
赤「 。」
桃「え…。なん、で…。」
扉が閉じる音が、家に響いた。
部屋に戻ると、何の色もない空間がそこにあった。
そこで初めて自覚する。
俺はりうらのことを本気で愛していた。いや、愛しているんだ。
水『やっと気づいたの?』
桃「…いむ。」
声のした方を振り返ると、ふわふわと浮いている、水色髪の自称神が居た。
水『鈍感と言うか何と言うか…。ほんと、ニンゲンって面白いね。』
そう言ってケラケラと笑う。
桃「…何しに来たの。」
水『ん?ないちゃんがこないだ願ってたのを叶えにきたの。ほら、今叶ったでしょ?』
桃「え?」
水『これが君のお望み通りの末路さ。』
桃「これが…?」
今、りうらが出ていったことが俺の望んだ末路…?
いや、これは俺の望むものなんかじゃない。
そもそも、そんなことを望んだ覚えが無い。
桃「誰かと間違えてんじゃないの?」
水『いいや。間違いなく、ないちゃんの望みだよ。』
桃「俺がいつそんなことを…?」
水『ん?…お正月の初詣の後──』
”
赤「ないくん!」
桃「ん?」
赤「ないくんはなんてお願いした?」
桃「俺は別れられますようにってお願いした。」
赤「…え?」
桃「…なんか俺、変なこと言った?」
赤「っ…。ないくん…酷い…。」
桃「え、なんで?」
赤「…もうないくんなんて知らないっ。」
桃「え、ちょ…りうら!」
“
水『ってことがあったでしょ?』
桃「あったね。」
水『これを叶えてあげたのさ。』
桃「…は?」
意味が分からない。
これは今年のお正月のことで、この頃から俺たちの関係は悪化していった。
桃「俺が願ったのは、とんでもない悪運と別れられますように、なんだけど?」
水『うん。だから、そのとんでもない悪運を切ってあげたんだよ。』
桃「それって…つまり…。」
水『そう。あの赤い彼が、ないちゃんの悪運の元。』
りうらが、悪運の元?
そんなのありえない。
彼は俺にいくつもの幸運を与えてくれた。
色んな感情を教えてくれた。
そんな彼が悪運の元だなんて、とんでもない。
桃「そんな訳…。」
水『…悪魔の子って知ってる?』
桃「悪魔の子…?」
水『数千年に一度、悪魔が現世に卵を落とすんだ。落ちた卵はニンゲンの受精卵の中に入る。そうして生まれてきた子を悪魔の子って呼ぶんだよ。ほら、これが実際の卵。』
ほわほわとした、紫色の丸い塊が浮いていた。
なんだか見ているだけでゾッとする。
雰囲気が尋常ではないのだ。
禍々しい空気を纏っていて、それであって美しい。
水『この卵は色んな色があって、この紫のは将来ちゃんとした悪魔になるんだけど、そうそう見ない卵。で、赤色の卵は最もよく見る卵。これはニンゲンとして、不幸を振りまく存在になるんだ。これがりうらって子のだね。他にも黄色とか白とか緑とか、色々あるよ。』
桃「じゃあ…りうらは人間ではあるの?」
水『うん。』
桃「自分が悪魔の子っていうのは分かってない?」
水『うん。』
桃「そっか…。」
水『ちなみに、不幸を振りまく存在は自分自身をも不幸にするんだ。だから、彼もその周りも、生まれてから死ぬまで一生不幸。』
なんて可哀想な奴なのだろう。
しかも、そんな不幸な彼を放っといた俺も俺だ。
なんだか自分に腹が立ってきた。
水『可哀想だけど、運命を変えることはできないから、どうしようもないよね。生まれた時からの運命だし、背負っていく他道は無い。』
桃「でも…。いむは神様なんだよね?どうにかなんないの?」
神様だし、こんなことくらいどうにか出来るのではないだろうか。
水『どうにかねえ…。出来ないことはないけど、僕が怒られちゃうしなあ…。』
桃「怒られちゃうって…誰に?」
水『ん〜…ライバルと言うか、良き友と言うか…。そもそも、今だってそいつにバレないようにここに来てるんだよ。ちょっとでも暴れたら即バレだね。』
桃「それ、バレたら…?」
水『多分…だけど、僕の腰か僕自身が逝く。』
桃「自分か腰って、何その二択。」
水『自分自身は読んで字のごとく、殺されるってわけで、腰は…ないちゃん達もヤってたから分かるでしょ。』
そう言って片方の人差し指と親指で輪っかを作り、その中にもう片方の人差し指を通す動作をした。
桃「………。…あ!そういう…。」
神様もやることはやっているらしい。
なんだかBL漫画でありそうな話で少し信じられないが。
水『あの人特にニンゲンが嫌いでさ。今現世なんかにいるの知られたら絶対殺される。』
桃「じゃあなんで来たのさ。」
水『…なんとなく?』
桃「はあ。」
水『僕ニンゲン好きだし。滑稽すぎて見てて面白い。』
今の発言は神というより悪魔だな、そう思いつつぼんやりと窓の外を見遣った。
酷く澄んだ青空だ。
今頃、りうらは何をしているのだろうかとふいに思う。
こんな青空じゃ、気持ちは晴れないだろう。
彼だって、最後の言葉を聞くところ、俺を心底嫌っているわけではなさそうだ。
彼がもし、俺と同じ気持ちなら───。
そんなことを考えていると、窓の外に何かが横切った気がした。
鳥ではない何かが。
水『………。』
そこでふと、水色の神様が静かなことに気がついた。
もう浮いておらず、地面に伏せている。
桃「い──」
名前を呼びかけたところで口を抑えられた。
と同時に、窓から何かがスッと入ってきた。
?『………。』
水『…ど、どうもぉ〜…。』
いむがぎこちなく笑った方向を見ると、青い髪をした人が立っていた。
いや、この状況から見るに、恐らく神様だろう。
桃「…いむ、この人は?」
水『えっと…さっきの…。』
そこで口篭る。
さっきの…?
?『さっきの…なんや?』
水『なんでもないっす…。』
?『ふう〜ん?…最近コソコソしてるな思ってたら、現世に来てたとはなあ…。』
水『えっと…。』
?『俺がニンゲン嫌いなん知らんの?』
水『めっちゃ知ってます…。』
そこであっ、と思い出す。
この神は、いむが言ってた身体の関係持ってる神だ。
どうやってここに居ることを突き止めたのか知らないが、相当怒っているように見える。
人間が嫌いっていうのは本当のようだ。
桃「…あの、」
?『あ?』
桃「俺の友達、あんまり虐めないでくれますか。」
?『は?』
水『ちょ、ないちゃん!?』
桃「そもそもここ、俺の家なんですよ。挨拶も無しに上がり込むのは失礼に思うのですが…。もしかして、神様はそういう常識が無いのですか?」
水『いやないちゃんそれはマズイって…!』
?『……。』
青色の顔色をチラチラと伺いながら、一人おろおろとしている水色とは裏腹に、青色の顔は感情も無く、深いため息を漏らした。
暫し沈黙があってから、口が動いた。
?『…せやな。神様なのに礼儀がなってなかったわ。すまん。』
水『いふくん…謝るってこと知ってたんだね…。』
さっきまで慌ただしかった水色が、安心したような声音で煽るようなことを言うので、青色はそちらを睨んでからこちらを向いた。
青『俺の名前はいふ。ただ、お前に呼ばれるには癪だから…古風にまろとかで呼べ。』
そう言い放って、すぐにまた水色の方へ向いた。
本当に人間に関心がないんだな、と改めて思う。
神様が人間嫌いとか、今までよく絶滅しなかったものだ。
水『まろとかもう古風なんて呼ばれちゃうの?』
青『もう結構経ってるからな。』
水『そっかあ…。』
桃「ねえ、神様って時間の経過を感じられるの?」
そう尋ねると水色の彼がこちらを向いて、よく話しかけられるねと苦笑して言った。
水『僕達はもう何千年何億年と生きてるから時間の感覚がバグってるだけで、経過を感じることはできるよ。』
青『お前はバグりすぎなんやあほとけ。』
そう言ってデコピンをすると、いてっと声が上がった。
桃「いむって今何歳?」
水『僕?僕は…何歳?』
青『知らんがな。』
水『え?僕って今何歳だっけ?もう一億年過ぎたくらいから数えるの辞めてたから分かんない…。』
青『初兎に聞いてみればええんちゃう?お前ら同いやったよな?』
水『そうだけど…あいつ馬鹿だから当てになんないよ。』
青『そか。』
桃「じゃあ、まろは?」
青『俺は秘密。』
水『は?何女子みたいなこと言ってんの?』
青『うるせぇ。ただ、こいつなんかに俺の個人情報を渡したくないだけだ。』
そう言ってそっぽを向いた。
本当はまろも覚えてないだけなのではと思わなかったこともないが、流石に言うのは辞めておいた。
彼は人間が嫌いなのだし、何されるか分かったものではない。
と、思っていたのも虚しく。
水『あ!分かった!そんなこと言って、いふくんも覚えてないんでしょ〜。』
空気の読めない水色の馬鹿がによによしながら言う。
案の定、馬鹿は神様にぶん殴られていたが、次の瞬間にはけろっとした顔で『その反応はビンゴですね?』とまたにやけた顔で言っていた。
さすが神様、怪我なんて一瞬で治るらしい。
というか、怪我は怪我のうちに入らないのかもしれない。
──と、ふいにば…水色が、あっ!と声を上げた。
水『ないちゃん大変!あの赤い彼が公園で不良に絡まれてる!』
桃「え?」
水『この家の近くの公園だよ!早く行かないと!』
そう言って俺の背中をグイグイ押してくる。
遂に玄関まで押されて来て、外に出された。
水『早く行きな!』
その言葉の後、扉は閉められたのだった。
とりあえず、公園に走って行ってみると、聞き慣れた声が聞こえた。
赤「やめっ…!」
不「お、兄ちゃん結構持ってんじゃん!」
そこには、水色の言っていた通りの光景があった。
桃「何やってるんですか!」
不「あ?」
赤「え、ないくん…?」
高校生くらいだろうか。
金髪や茶髪の高身長三人の不良。
こういうのに関わると色々面倒だ。さっさと終わらせよう。
こういう時は──。
桃「警察呼びますよ!」
そう言って、「110」の押されたコール画面を見せる。
すると、それを見た不良共は持っていたものを放って、すぐさま去っていった。
ああいう不良は大抵、「警察」というワードを出せばすぐに帰っていく。
桃「…大丈夫?」
ペタンと座ってしまった赤色の元へ駆け寄る。
周りには、カバンの中身が散乱していた。
桃「なんで不良に絡まれてたの。」
赤「…分かんない。急に絡んで来て…。」
桃「ただのカツアゲね。…とにかく、無事で良かった…。」
そこら中に散乱しているものを拾い、カバンの中に詰める。
と、彼がこちらを向いた。
赤「…なんで、助けてくれたの…?」
桃「なんでって…そんなの、好きだからに決まってんじゃん。」
赤「…またデタラメ?」
桃「デタラメなんかじゃない…本心だよ。」
赤「嘘。」
桃「嘘じゃない。」
分かってる。
こんなこと言われても、嘘だって思うだろう。
だって、ずっと気づかなったのだから。
これは間違いなく本心。
心の中で曇っていた本心だ。
今、伝えずにどうする。
桃「俺は、本当にりうらを愛してる。…ずっと、気づかなかったんだ。ごめん、今更。」
赤色の表情はひとつも変わらず、ただ無の瞳でこちらをまっすぐ見据えてくる。
俺も見つめ返す。
が、すぐに目は逸らされて、言葉を綴った。
赤「…俺、愛されたこと無かったんだ。今まで生きてきて、一度も。…愛されるって分からなかったんだ。だから、さっきもあんなこと言っちゃった。こっちこそ、ごめん。」
それを聞いた瞬間、水色の神様が話していた「悪魔の子」を思い出した。
彼は、確かに悪魔の子だ。
一生不幸な可哀想な子。
桃「…ならさ、俺が愛を教えてあげるよ。…って言っても、俺はりうらに振られた身だし何言ってんのって話ではあるんだけど…。」
赤「…いいよ。」
桃「え?」
赤「やり直そう、最初から。それで…今度はりうらにちゃんと愛を教えてよ。」
そう言ってにこり、微笑む。
久々に見た気がするこの笑顔。
子供らしさもあるが、儚いような、優しいような。
桃「りうら…。」
赤「ほら、何ぼーっとしてんの。言ったでしょ。…最初からって。」
桃「…うん、そうだね。」
澄んだ赤色の瞳を捉える。
その瞳は、怒りでも無でもなく、柔らかな感情が宿っていた。
桃「りうら、俺と付き合ってください!」
赤「はい…!」
前に突き出していた手を握られる。
一時はどうなることかと思ったが、結果が全てだ。
俺はこの手をもう二度と離さない。
そう心に誓って、夕暮れの空を見上げた──。