スマイル視点
きりやんが話している途中でまた抜け出してしまった。
でも仕方がない、今日はなんせシャークんの恋人になれるチャンスなのだ、シャークんは学校では結構の人気者で俺の好きな人でもあるこの日のために色々準備をしてきた。
このチャンスを逃したら一生結ばれなくなってしまう。
そんなのは嫌だシャークんのためにいっぱい兄貴を見て学んだ、正直兄貴のことなんて嫌いだ、だけどそれもすべてシャークんのため
「シャークん、嫌なんて言わせないから」
約束の時間の少し前にシャークんは来た、そこで用意してきた言葉をシャークんに投げかける。
「シャークんのことが好きなんだ!俺で良かったら付き合ってくれ!」
シャークんだったら絶対言うであろう言葉、そんな事を考えながら待つ。
「はい」とゆう言葉を、けれど返ってくるのは「ごめんなさい」という言葉、それは俺にとってはいらないものだった。
なんで、どうして、そんな言葉が俺の頭を埋め尽くす。なぜだと聞きたい、けれどそんな事はわかっている、まだ好きなんだ兄貴のことが、シャークんの顔を見ればわかる、俺が好きな顔を涙でぐちゃぐちゃにして「ごめん」と何度も呟いて、その瞳の奥には兄貴がいる俺の嫌いな顔でこっちを見ている。
嗚呼俺は嫉妬しているんだ、兄貴に、大好きだった兄貴に。
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