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その後大人しく(?)治療を受けたアルトと迅。
治療後すぐに授業に戻ろうとしたが京夜の無言の圧に負けて、他の生徒たちはペアを組んで訓練することにした。
京夜「もうホントいい加減にしてよ〜?毎回毎回加減ってものを知らないんだから」
有人「ごめんってきょーちゃん…生徒たちにそこまで負担を強いてると思ってなくて…」
京夜「いやアルの場合は自分の限界知ろっか?」
有人「……??俺に限界はないんで」
迅(頭大丈夫かコイツ)
アルトの手にはボールペンとメモ帳。
どうやら生徒の動きの癖や改善点、血蝕解放を殴り書きをしているようだ。
字が品性の欠けらも無い。
有人「いかりんって元ヤン??動きがヤンキーなんだけど!笑」
迅「しらね」
有人「迅ちゃん冷たくね??」
迅「その呼び方やめろ気持ちわりぃ」
有人「え、酷くナイジェリア?」
迅「……………」
迅は考えるのをやめた。
そうこうしているうちに全ての試合が終わった。メモ帳にはびっしりと文字が書かれている。
有人「みんなお疲れ様ー!!頑張れて偉いゾ♡」
有人「みんなの事はだいたい把握したよ!これからは個別で指導してくから夜露死苦♡」
四季「やべぇ…い、今悪寒が……」
迅「奇遇だな一ノ瀬。俺もだ……」
有人「じゃあちょっと早いけどみんな休め休めー!!」
その時、背後から気配がした。
一歩一歩近づいてくる。
無人「…戻った。」
四季「ムダ先!おつかれー」
有人「無人!!」
全力疾走で駆けつける。その様に生徒たちはドン引きしていた。
どうやらアルトは無人の体を隅々まで確認しているらしい。この様子もまた生徒たちをドン引きさせた。
有人「あ”っ!!ここ、擦り傷できてる!」
無人の袖を捲り、顕になった腕に小さな擦り傷ができていた。
無人「こんなものあってないようなものだろ?」
有人「何言ってんだこの大バカ!!ほら座れって!!」
無人を強制的に座らせる。入念に消毒をし、処置は完璧であった。
遠くで見ていた四季たちと京夜がヒソヒソしている。
四季「なんであんなに過剰反応してんの?ちょっとした擦り傷だしさ。なんならダメ先の方が重症じゃね?」
京夜「んー、昔からアルって自分に死ぬほど興味がない代わりに、他人への興味が凄かったんだよね。」
迅「自分に興味が無い?」
京夜「そーそー!アルってば時々自分の名前すらすぐに思い出せないことあるからね笑」
碇「はっ!そりゃ相当だな笑」
京夜「それに比べて俺らにはすっごく興味を持つんだよ。普通に俺らのことなんでも知りすぎてて一時期「ストーカー」ってよばれてたから……」
四季「あー……本人から聞いたんだけどさ、確か「アルトリコーダー」とも呼ばれてたよな?どんだけ不名誉なあだ名つけられてんだよ…」
遊摺部「不名誉なあだ名製造機…」
四季「他にはなんかエピソードないん?聞きたい!」
京夜「いいよいいよ任せて!」
京夜「アルはねー、パジャマで登校することがほんとに多かった!なんでだと思うー?」
帆希「えっと…遅刻しそうだったから?」
京夜「ブッブー!正解はね、自分に興味がなさすぎて鏡を1度も見ないから!!自分が何着てるかも覚えてないからそのまま学校来ちゃうんだってさ笑」
碇「昔っからあのアホは健在って訳か」
京夜「あと毎日のように賭けしてたんだよね」
遊摺部「何のです?」
京夜「まっすーがアルをどの呼び名で呼ぶか!「アルト」か「リコーダー」か「ストーカー」のどれかだから!笑」
四季「まともな選択肢ひとつしかねぇじゃん!笑」
京夜「面白いでしょー?あ、あとは────」
無人「そこまでにしとけ京夜」
有人「なになに昔話?」
京夜「えーもうちょいいいじゃん!!」
無人「ダメだ。」
京夜「ケチー」
有人「あ、無人!さっきも言ったけど無理しちゃだめだからな!無理してまで行くなよ!!俺や他の奴らも頼れ!いいな?」
無人「…………ああ。」
一同は思った。
「あ、これ兄貴ムーブされてうざいんだな…」
と………
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