定期的に消息不明になる人です 、 ✋
シャンティとショタの方も書いてるのですが今はとりあえず短いですがこれだけ 、
pixivの方でも書こうかなと思いつつそれの書き途中のやつですね 🤔
本当に最初だけなので短いですが 、 🙏
結果的には不穏になるようなやつです 、
俺は地面を埋め尽くす様に広がる、まるで太陽のような向日葵を悲しそうに、静かに見詰めてるであろう彼を見詰めることしか出来なかった。
「冬弥」
彼はゆっくりと此方へ振り返った。そんな悲しい顔で、そんな悲しい声で、俺の名前を呼ばないでくれ。そんな表情も、声も、御前には二度とさせたくなかったのに、あの日から二度とさせないと誓ったのに。
彼の笑顔を俺は見れない。笑顔所か顔さえも、本当ならば今の俺には見る資格がない。
「冬弥」
反応しなかったからだろうか。彼がまた名前を呼んだ。先程と同じ、とても切なく、悲しそうな声で。
「すまない」
「なんで謝るんだよ」
何故かだなんて、当たり前だろう。俺は彰人に、彰人に一生癒え無い傷をつけた。
「俺は彰人を傷付けた」
「他の奴らに比べればそんなことねぇだろ」
他の奴らと比べられるまで俺は落ちたのか。彰人の中の価値観で俺はもう、とてつもなく落ちてしまったんだな。
「好きだ」
その彰人の言葉に俺は何も返せなかった。
手を伸ばしても届かない彰人との距離を実感することになる。
夢の中の彰人との記憶。夢の中の彰人は触れてしまったら今にでも消えそうな程弱っているように俺の目には見えた。そして、俺は何も自分の意思で話せないし、身体を動かすことが出来なかった。まるでこれしか選択肢が用意されていないような。
それに、夢の中の俺が考えていた”あの日のこと”ということが分からない。あの日とはなんの事なんだろうか。
そんないくら考えても変わらないであろうことを適当に頭で処理したら変わらない天井を見つめて俺は起き上がる。軽く濡れたタオルで顔や身体の汗を拭き取り、服を着替えて訓練場へと足を運ぶ。
今日は午前中は団員達と訓練を、午後は彰人とのデートを予定している。団員と訓練、と言っても俺はほとんど何もしない。今日は皆がどうするかを見て、アドバイスをするだけだ。
ふんわりとまた寝ぼけている頭を動かせば直ぐに訓練場へと着く。皆はもう既に訓練を始めているようだった。
今日は休日だからかいつもに比べて人がいない。きっと色々な予定がみんな入っているのだろう。
俺は軽く挨拶をして皆へ話しかけていく。
暫く時間が経ち、皆が挨拶をして帰っていく。きっと御飯を食べに行ったのだろう。今日は彰人と食べる予定だった為俺も早めに切り上げ準備をして城を飛び出し彰人が経営する小さな花屋へと足を運ぶ。
本日は休業。の四文字が書かれているドアを目の前に息苦しくなってしまった。ドアノブに手をかけてあとはひねるだけのはずなのにそのたった一つの行動が出来なかった。今朝の夢が原因なのだろうか。今の俺には彰人の顔をまともに見れる自信が無い。見ても、震えてしまう自信がある。それ程、怖かったのだろう。あの彰人を失いそうになる感覚が。
「冬弥?」
突然彰人の声が聞こえそこを見るとドアは開いていて目の前に彰人がいた。きっといくら考えても変わらない事を考えて動けてない俺がドア越しにいることに気づいた彰人がドアを開けてくれたのだろう。
「すまない、考え事を」
「いや、別に急ぎじゃねぇしな。にしても冬弥が考え事なんて珍しいこった」
くすりと悪い笑顔を俺に向けて笑う彰人に少し安心する。彰人は大丈夫だ。壊れていない。俺のよく知る優しい可愛らしい彰人だ。だがにしても少し彰人の言っていることは失礼かもしれないな。
「俺だって悩む事もある」
「んー、ま、やっぱそうだよな」
俺の言い訳には聞かず彰人はふわ、と口元に手を当て欠伸をする。そんな無防備な姿がとても可愛らしくずっと見ていられる。
「早くデート、行くんだろ?」
「今更行かねぇとかはダメだからな」
ほら、と言わんばかりに口を尖らして此方を見てくる彰人が可愛くて仕方が無い。俺は彰人に手を伸ばし微笑んだ。
「そうだな、行こう」
「今日はどこ行くんだ?」
初めの頃はあんなに照れていた手を繋ぐという行為も慣れた様子を見ているとそんなことを聞かれた。本当は内緒にしたかったが、別にあまり隠すことでもないからな、と自分の中で勝手に結論付ければ俺はまた微笑みかけた。
「その辺に美味しいカフェが出来たらしいんだ。特にパンケーキが美味しいとかの噂で、」
「是非彰人と行きたいなと、」
「ふーん、楽しみにしとく」
声色自体はあまり変わらないが、口角は少し上がっていて楽しみなのだなとひと目でわかるところがとても可愛らしくまたもや自身も口角が上がってしまった。
コメント
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やっぱりそばちゃんが作るお話雰囲気が好きすぎる💞 続き楽しみにしてるよ😽💓