コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
(ずっと気になってた君へ
好きです。)
「ねぇ、君、大丈夫?」
…。
「おーい。」
「あっ、ごめんなさいっ!夢中になってて!」
「全然いいよ。夢中になれるものっていいよね。」
「はい。」
「ところで、今読んでたのって何?」
「えっと…。出来れば引かないでもらいたいんですけど…。百合です。」
「なんて?」
「えっ、それって同性愛の?花じゃなくて?」
「そうです。ダメですよね。」
「い、いや!全然ダメじゃない!好きなものがあるっていいことだもん!俺だって百合見てるし、」
「ほっ、ほんとですか!ちなみにどんな作品…?どんなジャンル…?どんなシーンが好きですか!?」
「うーんとね、姉ちゃんあっ、姉さんが読んでるのを読ませてもらってるんだけどね…。」
「ただ、1つ。俺は君のことを引いたりしない。 約束するよ。」
「あの、いいですか?
良ければ放課後、本屋に一緒に行きませんか!」
「色々語りたいし…。ダメですか?」
「いいよ!
そっそれなら!俺が知ってる百合のコーナーがあるところに行かない?」
「まさかそんなところが…!
もちろん!行かせてください!行くのは今日でもいいですか?」
「うん、いいよ!」
「ありがとうございます!
それではまた、放課後に!」
(俺…。あの子のことずっと見てた。
まさか百合が好きなんてね。知らなかったよ。
すごくコロコロ変わる表情がとても可愛くて…。
俺、女だけど、希望が…あるってことだよね…。)