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前回の続きです!えー長いです。今回久しぶりに紅葉さん出てきます!
本編スタート!
ーーーーーーーーーーー
ーーーしん。
途端に辺りが静まり返る。ついに禁断の質問をしてしまった。
部下たちからは二人の表情が読めない。いや、まともに見れる者が居ない。この静まり返った空気が、酷く長いように感じた。
二人とも無言のままだ。部下たちは冷や汗をかく。
聞いてはいけないことを聞いてしまった、とーー
あまりにも長い沈黙の末、彼女の口元が僅かに動く。
「……気付いたら、かな?」
「……………え?」
その場にいた部下たちは一斉に声を揃える。
「え、いや、はい?」
彼女のあまりにも短い言葉を聞き、まともに反応できる者は居なかった。
「そういえばきっかけってなんだっけ?」
周りの人たちの反応を横目に、彼女は隣に立っている中也に話しかける。
「……さぁな」
中也は表情を変えずに答える。
「特に覚えてねぇな」
「うーん、私も特にこれっていうのはないかなー」
二人の反応を見て、部下たちは思う。
ーーうん、参考になんねぇ。
「中也さんとはお話するだけで楽しかったし」
「一緒にいることの方が自然って感じで」
「隣にいるのが当たり前って感じるようになって」
「いつの間にか今の関係になったのかな?」
「まぁ、大体そんな感じだったな」
二人の会話に全く着いて行けない部下たち。そこへ、艶やかなオーラを纏った尾崎紅葉が現れる。
「なんじゃ、騒々しい」
「あ、紅葉さん!」
彼女が真っ先に反応する。
「お主ら、仕事はどうした」
「す、すいません」
紅葉は部下たちに鋭い睨みをきかせる。部下たちはそそくさとその場を後にした。
「お主らは今から帰るのかえ?」
「うん!明日も来るつもり!」
彼女は元気に答える。今日の中で1番の反応のように見える。
「紅葉さんも今から帰るの?」
彼女はにこにことしたまま、紅葉に話し始める。
「うむ、そのつもりじゃったが……」
紅葉の目つきが鋭くなる。
「ちょいと躾なけらばならぬ童らがいるようじゃな」
「……」
中也は黙って部下たちが走り去った方を見つめる。
「……程々にしてやってくださいね」
「おや、なんのことじゃ?」
紅葉はにこりと笑う。
「そういうわけじゃから、お主らは先に帰っておれ」
そう言って紅葉は廊下の奥の方へ姿を消した。
コメント
3件
みぅです🥀 50話、お疲れ様でした! 部下たちが固まっちゃう気持ち、めっちゃわかる……「気付いたら?」って答え、一番重くて深いやつだよね。一緒にいるのが当たり前で、隣が自然って、それって何年も積み重ねた証拠だと思うの。 紅葉さん登場のタイミングも大好き!「躾けなけらばならぬ童ら」って言いながら去っていくところ、本当にカッコよかったです🌙 茉莉さんの書く関係性の積み重ね方、すごく好きです。次回も楽しみにしてます!